―東日本大震災で被災された皆様へ―
2011年(平成2 3年)3月11日14時46分に発生した東日本大震災は、明日で13年目となります。
TBSの3月9日の報道によりますと、この東日本大震災での死者は15,900人、行方不明者は6県で2,523人とのことで、死者・行方不明者ともに去年の3月から増減はなく、いずれの数字も更新されなかったのは今回が初めてとのことです。
この大震災で被害に遭われ身罷った御霊に哀悼の誠をささげるとともに、未だ行方不明となっている方と、そのご家族の皆様に改めてお見舞いを申し上げたいと思います。
この間、被災された皆さんの筆舌に尽くしがたい労苦と闘いの日々を、そしてそこから立ち上がり前を向く多くの皆さんの歩みを、私たちも改めて想い起したいと思います。
「未だ咲く 河津桜」
昨年も、このブログで掲載させて頂いた内容ですが、再び巡りくる3.11を前に、改めて「共にある」ことの確認を込めて、重複となりますがこの記事を掲載いたしと思います。なお、福島第一原子力発電所では燃料が溶けた1~3号機は、安定的に冷却されているとは言え、原子炉内の溶融した燃料(燃料デブリ)の取り出しは、未だ1グラムも取り出されていない状況にあります。従って廃炉も、さらに遠い道のりになると考えています。
今から13年前、多少でも手助けになればとボランティアで訪れた福島の海辺の町は、すべてを破壊しつくされた瓦礫の街でした。今回の能登地震の惨状が重なりますが、その廃墟とも言えるその地で、 しっかりと日々の生活を立て直し、明日を見据えて踏ん張る多くの方たちに接し、 私たち自身が励まされる思いがしました。
お手伝いの合間に、現地の皆さんのお話を聞くことが出来ました。言葉少なに、自らの現状に折り合いをつけつつ、 絞り出すように語ってくれた多くの方達の言葉は、 私たちの想像を遥かに超えていました。目の前で、大津波にご主人も、お子さんもさらわれたと言われる一人の女性。立ち直ることも出来ないであろう厳しい状況に直面し、涙も枯れ果てたと言いながら、それでも気丈にふるまう方。
その方の想いに寄り添い「あの子の分も」との題で、私なりに詞に紡いでみました。ずーと心に留め、しまっておいた歌詞ですが、昨年、東日本大震災から12年目の節目に当たって「共にある」ことを再認識するとともに、 あの想像を絶する事態を改めて心に刻む意味で、詞を少しブラッシュアップしてみました。
その詞の作曲・歌唱依頼を含めてYokiさんに提案させて頂きました。今回もYokiさん、じいじさんの多大なご尽力で、歌詞に命が吹き込まれました。先に本ホームページで紹介させて頂いた、Yokiさん作曲・歌唱の二曲の延長に、「あの子の分も」の楽曲を、皆さんにお披露目出来ることに感謝したいと思います。
「あの子の分も」の楽曲公開に当たっては、工藤慎太郎さんの楽曲「旅の途上(なか)」の作詞の際、 ペンネームとして「ショー・ジロー」を頂きましたので、今回も前二曲に続いて、それを踏襲させて頂きました。 作曲&歌はyokiさん、ギター&ハーモニカはじいじさんに担って頂きました。改めて感謝申し上げます。
今回は、2022年3月11日に、改めて Yokiさんに歌って頂いた曲を掲載させて頂きます。
画像をクリックしますと「Youtube」を視聴できます。
ユーチューブの背景画像はYokiさんに選んで頂いた「ニゲラ」という花で、
花言葉は「未来」です。
「あの子の分も」
作詞*ショー・ジロー 作曲&歌*yoki ギター*じいじ
1.あの子の声がこだまとなって
今でもはっきり響いてくる
目の前で波に呑まれ さらわれた
あの子が今でも目に浮かぶ
あんなに身近な海なのに
今は見るのも つらい
切なくて 悲しくて
眠れぬ夜をいくつ重ねたことだろう
でも・・・涙はお日様に預け
もう泣かない
あの子にもらったこの命
抱えてしっかり 生きて行くわ
2.あなたの声がこだまとなって
今でもはっきり響いてくる
目の前で波に呑まれ さらわれた
あなたが今でも目に浮かぶ
あんなに好きな海なのに
今は見るのもきらい
寂しくて 苦しくて
眠れぬ夜をいくつ重ねたことだろう
でも・・・涙はお日様にあずけ
もう泣かない
あなたにもらったこの命
抱えてしっかり生きて行くわ
3.あれからもう10年たつのね
やっと探した写真には
あの子とあなたの笑顔が写ってる
家も町も光の中輝いてる
津波が全てを奪っていった
あの日々が 愛おしいまでによみがえる
辛いけど 寂しいけれど
私の愛したあなたと あの子の思い出を
抱えてしっかり生きて行くわ
あなたの分も あの子の分も
私のこの胸にずっと ずっと
「あの子の分も」の楽曲作成に当たって作曲&歌はyokさん、ギター&ハーモニカはじいじさんに担って頂いた旨は先に申し上げました。ギター&ハーモニカを担って頂いた、じいじさんに「あの子の分も」をカバーして頂きましたので、一挙に公開させて頂きます。
画像をクリックしますと「Youtube」を視聴できます。
なお、拙い詩ですが、著作権は放棄していません。
無断転載等はご遠慮願います。転載いただけるのであれば、あらかじめ当方へ
連絡を頂き「ポエット・M」の作者名を明記して頂ければ嬉しいです。
了
悲しみが癒えることは無いですが、思い出を何時までも心に繋ぎ、在りし日を偲ぶことが、残されたも者がに出来ることでしょう。そう思います。
ありがとうございました。
水曜サロンの会のご指導とCさんへの返礼ありがとうございます。今回は紫式部集からのご指導でしたが懇切丁寧な返歌嬉しく思いました。
さて「東北大震災」も今年で13年目、今も、というよりあの日新橋に所用があり駅に降り立って歩き出した途端ドーンと来ましたから、震度5の揺れは体感で覚えています。また今年の元旦は石川能登地震で、こちらは震度5の揺れとなりましたからトラウマになっています。
Shouさんは東北地震のボランティアで被害にあわれた数々の方にお話を聞いたり、お手伝いされたりとそれこそ文章を読んでいても身につまされます。「あの子の分も」は空想の詞ではなく実体験からの詞ですからよけいに被害に遭われた方の苦しみがせまって来ます。そんな詩をYOKIさんもじいじも渾身の曲やギター演奏、歌、ハーモニカと感動で胸いっぱいになりました。Shouさんの宝物ですね。
心に沁みるコメントを頂きありがとうございます。
おっしゃる通りですね。被災された皆さんの哀しみや、喪失感は
例え13年の歳月を経ても癒えることなく、常にお心深く刻まれていることと考えます。
何よりも、その想いにささやかなりとも寄り添えればと今回も、
「あの子の分も」の曲を掲載させて頂きました。
前を向くためにも、その方たちの抱える、その悲しみや喪失感は
大切と思っています。私達には決して解り得ないそんな想いが
あることを感じていきたいとも思っています。
これからもよろしくお願い致します。
お休みのところ丁寧なコメントを頂き、恐縮しています。
ありがとうございます。
「源氏物語」「紫式部集」は、Kenさんのお蔭で学び直しています。
かつて理解できなかったところも、最近はうっすらですが解って来て
面白く感じています。折からの大河ドラマもあり良い機会ですね。
おっしゃる様に、「東北大震災」も今年で13年目となりますが、
被災された方たちにとっては、昨日のことのように思い浮かぶ
哀しく、惨い現実と思っています。
Kenさんとのご縁で、作られた曲ですが、おっしゃる様に
「YOKIさんもじいじも渾身の曲やギター演奏、歌、ハーモニカ」と
なっていて、聴くたびに詞を書いた私自身も涙することがあります。
文字通りKenさんを含めて4人の「宝物」と思っています。
最近、作詞はさぼり気味ですが、また挑戦していきたいと思います。
よろしくお願い致します。
私のブログへコメントを頂き、すぐにお返事をしなければならないのに、父の事で帰省を繰り返し出来ないで居ました。
このようにまた「あの子の分の」を取り上げていただき有難うございました。
この日は私もYouTubeを開き、今もなお苦しまれている多くの方の事を思いながらこの歌を聴かせて頂きました。
来年こそは歌うことが出来ればいいのですが・・・。
お忙しい中、ご丁寧なコメントを頂きありがとうございます。
お父様の件で、埼玉と鳥取を行きを繰り返しておられたとのこと。
yokiさんご自身の体調は大丈夫でしょうか。
能登地震に被災された方もそうでしょうが、あの3.11で被災された
方々にとって、「あの日」の記憶は忘れたくても忘れないでしょうし、
日々の何気ない事柄を通して、昨日の如く再現される想いと考えます。
私達も、その事実を心に刻みながら静かに寄り添って行けたらと思っています。
落ち着いたらまた、お話出来るといいですね。