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四季の彩り

季節の移ろい。その四季折々の彩りを、
写真とエッセーでつづって参ります。
お立ち寄り頂ければ嬉しいです。

第一部「口語短歌・水曜サロンの会」(その178)

2025年04月30日 06時38分36秒 | 短歌

第一部「口語短歌・水曜サロンの会」(その178)短歌の投稿を歓迎します!!

 ☆☆☆ 楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
 ☆☆☆ 短歌の投稿と共に、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。

 ☆☆☆ 「水曜サロン」は以下の通り第一部、第二部構成に区分して運営致して
      いますので、それぞれに詠歌、返歌を出詠願います。
     第一部「口語短歌・水曜サロンの会」:従来通り三首まで出詠願います。
     第二部「ネット短歌」       :返歌専用です。

 ☆☆☆「水曜サロン」の「はてなブログ」移動について
    (1)「水曜サロン」はgoo blog推薦の一つ「はてなブログ」へ移動し、
      従来通り継続します。したがって、投稿はコメント欄へ従来通り
      行って頂き、作品解説等の掲載も「はてなブログ」で行います。
      なお、このblogの広告少な目のスッキリ感を是としました。
    (2)今、goo blogは混雑しているためデータのダウンロードが中々
      できませんので、「はてなブログ」での「水曜サロン」開始は
      6月初頃をめどに実施しそれまでは、goo blogで行います。
    (3)開始時期は、皆さんの移行状況を確認し、改めてご連絡致します

 ☆☆☆ 「はてなブログ始め方公式解説」(保存してください)
     https://blog.hatenablog.com/entry/2020/08/21/180000
     以上を読んで、その文中の「はてなユーザー登録」ボタンを押す→
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     これで登録が出来ます。

 「口語短歌・水曜サロンの会」は、このブログにお立ちより頂いている皆様の
 詠まれた短歌を、毎週水曜日に掲載し、その作品の鑑賞を行うサロンです。


     「咲き満ちる桜 染井吉野」

「ブログ友の投稿短歌 交流コーナー」

【詞書】4月17日懐古園の桜祭りに行って来ました。最高のお花見に
  なりました。毎年行っていますがドンピシャで過去一では
  なかったかと思います。今、私のブログでは懐古園の
  桜特集をやっていますが、短歌を投稿します。
☆苔むした 石垣と桜 見事にも 馬場埋め尽くす 雲海臨む
☆園内の 桜順次に 咲き誇り 桃色包まれ 楽しむ人々
☆市民による 保存活動 実りあり 美しい花 咲かせてくれるも
                         浅間山明鏡止水さん
【解説】
 長野県小諸市に在る懐古園は、島崎藤村の「千曲川旅情の歌」の詩が作られ
 場所でもありますが、桜の名所でもあります。その桜が咲き満る「桜祭り」で
 詠まれた三首の歌を鑑賞させて頂きました。
 一首目の歌、「苔むした石垣」の歴史を感じさせる侘びた風情と、「桜」の
 華やかさの対比が鮮やかに表現されています。また「見事にも馬場埋め尽くす」
 という表現から、桜のボリューム感と、それが広がる様子が伝わってきます。
 結句の「雲海臨む」の一句は、少し唐突に感じられますが、満開の桜が風に
 揺れ、まるで白い雲の海が押し寄せてくるように見えた、と解釈させて頂き
 ました。これには、詩的でダイナミックな印象を受けました。
 三首目の歌、物語性もあり感動的な短歌です。桜が人々の愛情と努力によって
 維持され、それに応えるかのように咲く姿が、「実りあり」と表現され力強い
 情景が描かれています。なお、多くの人々の温かい支えによって維持されて
 いる桜は、単なる植物ではなく、絆や思いの象徴であることの想いを込めて
 詠んでみましたがいかがでしょうか。
【ご参考】
★この桜 守りてくれる人あまた 応えて咲くも花の矜持か

【詞書】庭の桜を詠ませて頂きました。
☆遅咲きの桜が庭で満開に 次は山谷(さんこく)藤の花かな
【詞書】リンナイのリコールを詠ませて頂きました。
☆リンナイのリコール製品確認す 対象外で胸なで下ろす
【詞書】sonyのGマスターレンズを買ったことを詠ませて頂きました。
☆もう買わぬ思えど買ったGマスター 孫の写真を頭に浮かべ
                         西BOOさん
【解説】
 「藤の花」「リンナイのリコール」「sonyのGマスターレンズ」と
 時事、趣味を交えて三首の歌を詠んで頂きました。
 一首目の歌、季節の移ろいを庭の桜と、これから咲くであろう山谷の
 藤の花を通して捉えた、ゆったりとした時の流れを感じさせる一首です。
 「遅咲きの桜」という、今年の気象を踏まえた言葉から始まることで、
 注意を引き、その後の満開の情景がより印象的に響きます。未来への
 期待を込めた「次は山谷藤の花かな」という結びも、明るい希望を
 感じさせます。
 三首目の歌、sonyG Masterレンズは、0.01ミクロンレベルの表面精度に
 仕上げた超高度非球面XAレンズを採用し、本来両立しえない高い
 解像力と、とろけるような美しいぼけ味を高次元で実現することを
 目標にして生まれたレンズとのこと。私達アマチュアにとっては踏み
 込めない憧れの世界のものですが…。「孫の写真」の為とさりげなく
 詠う作者の心意気と、優しさの覗く歌と感じます。

【詞書】春の季語「長閑(のどか)」で三首、詠みました。
☆茶柱の立ちてひとりの家長閑 狭庭の青き鳥と語らむ
☆海望む丘に登れば 神産みの島と繋がる吊り橋 長閑
☆どことなく主(ぬし)に似る犬 次々と連れられ 春の公園長閑
                         みっちっちさん
【解説】
 俳句で用いる春の季語、「長閑」な様相を詠みこんだ三首の歌は、
 いずれも「長閑」の語がすっきりと治まって、活きています。
 一首目の歌、一人居と静けさの中で、ささやかな自然との触れ合いに
 心慰められる情景が、鮮やかに描き出されています。「茶柱の立つ」
 という日常的な小さな幸運の兆しを冒頭に置くことで、その後の
 静けさがより際立ち、心にじんわりと広がっていくような印象を
 受けます。狭庭という限られた空間でありながら、そこに生きる
 青い鳥との交流を通して、心の豊かさが感じられる一首です。
 なお、「茶柱の」が、一首の始まりに置かれることで、その後の
 情景が特別なものとして感じられ、さらに「立ちて」で、その瞬間の
 確かさが伝わって来ます。
 下の句の、狭庭、そして、鮮やかな青い鳥、「語らむ」という意志・
 推量の助動詞が、鳥との間に言葉を超えた心の交流があることを示唆
 しています。それは、ひとりの時間を過ごす作者にとって、かけがえの
 ない心の支えであり、心の充足感がもたらすものであることを示して
 います。さらに、青い鳥の色彩が、静かな情景の中に一筋の鮮やかさを
 添えています。総じてこの歌は繊細な感性と、情景を捉える豊かな
 表現力が光る歌だと感じます。
 三首目の着眼点の冴えと、秘められたユーモアのセンスに脱帽です。

☆持ちくれし草餅 春の匂いして 白い日傘の友の饒舌
☆ネモフィラは月の雫のおくりもの 天使のような微笑み零す
☆満天星(どうだん)の白き小鈴の鳴る陰に なんの夢見るノラの微睡み
                         夕庵さん
【解説】
 「白い日傘の友」「ネモフィラ」「満天星」をテーマに、余情に満ちた
 三首の歌を詠んで頂きました。
 特に二首目の歌がいいですね。「月の雫のおくりもの」という言葉が、
 ネモフィラを神秘的で特別な存在として捉えているように感じられます。
 夜空の静けさの中で、月光を浴びて咲くネモフィラの清らかさが想像
 されます。なお、「天使のような微笑み零す」という比喩が、
 ネモフィラの淡く優しい花の色や、風に揺れる様子を繊細に捉えています。
 まるでネモフィラが一面で微笑んでいるかのような、愛らしい光景も目に
 浮かびます。また、ネモフィラへの優しい眼差しと、そこから湧き上がる
 喜びや感動が伝わり、短い言葉の中に、豊かな感情が凝縮されています。
 三首目のドウダンツツジの「白き小鈴の鳴る陰に」のイメージ描写の
 豊かさに感動します。

     「咲き初める なにわ茨」

【詞書】ゆかいきわまる NHK教育「アン・シャーリー」、「赤毛のアン」を
☆ ゆかいきわまる
   三度唱えて深呼吸して森の中を歩こう

【詞書】YouTube短歌:宇宙の戯れ  ラヴェル 「水の戯れ」を聴いて
☆物質と反物質が混ざり
   消えては生まれ宇宙が産まれた
        戯れ
【短歌説明】自閑さんご自身の説明
1首目
木曜日は、アン・シャーリー第3話「何かを楽しみに待つということが、
その嬉しいことの半分に当たるのよ」の再放送と、赤毛のアンの第12話
「アン・告白する」で、同じブローチ紛失とピクニックの話と言う事で、
見較べる事が出来ました。アン・シャーリーがだいぶ端折っているが、
そんな事は感じさせない展開でした。高畑勲(世界名作劇場の監督)は、
原作に忠実に展開させたので、こちらの方が人気が高いのだろうと。
赤毛のアンは、自分が持っていない感覚を想起させるので、短歌が
できやすく、楽しい、所謂はまったと言う事です。
2首目
昔ビックバーン理論の番組を見た時、物質と反物質が同数であったなら、
今の宇宙は存在しないとか。何故か物質の数が多く、数秒(宇宙の物質の
中では永遠に近い数秒)で宇宙が産まれたと。
モーリス・ラヴェルがパリ音楽院在学中の1901年に作曲したピアノ曲の
「水の戯れ」を聴いた時、その映像を思い浮かべていました。この無限に
近い広大な宇宙と私と言う存在も、そんな偶然の戯れから産まれたと。
ラベルの難解な曲を聴いて、そんな訳の分からない物理学を考える私は
。。。とは思います。
https://blog.goo.ne.jp/jikan314/e/3d1349367917754f71c050f674d12e64
                         自閑さん
【解説】
 一首目の歌は、アン・シャーリーの持つ明るさ、前向きさ、そして
 自然に対する無条件の愛が、短い言葉の中に生き生きと表現
 されていると感じました。「ゆかいきわまる」という初句の
 言葉が、アンの溢れんばかりの喜びや、何事も面白がる豊かな
 感受性が伝わってきます。「極まる」という言葉が、その感情の
 強さを強調し、さらに、アンが日常の些細なことにも喜びを
 見出す様子が目に浮かびます。
 「三度唱えて」という表現には、おまじないのような、あるいは
 心を高揚させるような意味合いが感じられます。その後に続く
 「深呼吸して」は、新鮮な森の空気を体いっぱいに取り込み、
 五感を解放するイメージを与えます。アンが自然の中で深呼吸
 をし、喜びを全身で感じている様子が想像できます。
 「森の中を歩こう」という誘いかけが示されますが、アンに
 とって森は、想像力を羽ばたかせ、心の安らぎを得られる特別な
 場所ですので、この歌から私達も、一緒に森の中へ誘われている
 ような、開放的な気分になります。
 総じて、この歌は、「赤毛のアン」の世界観を見事に捉え、
 アンの持つ喜び、自然への愛、そして豊かな想像力を鮮やかに
 表現していて清々しい気持ちにしてくれます。
 二首目の歌は、音楽から壮大な宇宙の始まりを連想するという、
 ユニークな発想が光る作品です。科学的な視点と詩的な感性が
 融合し、「戯れ」という言葉によって、宇宙の神秘さや奥深さを
 表現しています。ラヴェルの優雅で繊細なピアノ曲である
 「水の戯れ」を聴きながらこの歌を朗詠すると、より一層その奥行き
 を感じます。宇宙の壮大な物語を、まるで水面のきらめきのような
 「戯れ」として捉える視点が、非常に興味深く、感銘を受けました。
 なお、「対消滅」というダイナミックな現象を、平易な言葉で表現
 することで、壮大な出来事を身近に感じさせてくれます。
 このような歌を詠むことへの挑戦に、エールを送りたいと思います。

【詞書】1月に亡くなった義母の家にある椿!!
  今年も見事な深紅の花を咲かせていました。
☆主(あるじ)なき 庭に咲いても 堂々と
           そよ吹く風に 根を張る椿
【詞書】約4ヶ月留守にしていた我が家の庭に、チューリップが
  色とりどりに咲いて出迎えてくれました。
☆チューリップ 留守した庭で 忘れずに
      色とりどりの ドレスをまとい
【詞書】先日、藤岡の藤まつりに行ってきました、
☆紫の 藤棚の下 青空に
     滝の流れを 映し出す春
                         クロママさん
【解説】
 「椿」「チューリップ」「藤」と、桜に続く、春の第二楽章を彩る
 三つの象徴的な花をテーマに、詩情豊かに詠んで頂きました。
 一首目の「根を張る椿」の存在感と、二首目の「ドレスをまとい」の
 表現の明るさは、何れも歌を魅力的なものにしています。
 三首目の歌は、「藤岡の藤まつり」の様子を詠んで頂きました。
 紫の藤棚の下から見上げる青空に、藤の花房がまるで滝のように流れ
 落ちる様子を見事に捉えていて、ダイナミックでありながらも繊細な
 美しさが表現されています。「映し出す春」という結句が、その光景
 全体を春の喜びに満ちたものとして表現していて、明るい気持ちに
 なります。さらに、情景描写が鮮やかで、紫と青の色のコントラスト
 も印象的です
 なお、藤の花の美しさを、より鮮やかで動きのあるイメージとして
 表現して見ましたが、いかがでしょうか。
【ご参考】
 ★青空に むらさきの滝描くがに
         藤の花ふさ 揺れて風よぶ

【詞書】4月26日の午後でした。固定電話が鳴り、電話を取ると、鳥取県
  在住の母方の従兄の娘さん(私からなら従兄弟の娘は“従姪
  じゅうてつ”というそうです)からでした。「今、社員旅行で平等院に
  来てるんです…ちょっとだけでも会えればと思って…」とのこと。
  母は「会いたい」と言いましたからソファで横になっていた母が
  身体を
起こすのを見てから外へ出てみると、少し向こうに女性が2人。
  こちらに歩いてきて一人が(いや、その子やとすぐ判りましたが)
  「Rです!」「いや~Rちゃんよく来てくれたねー!!」と出迎え、同行して
  きた同僚さんもとりあえず玄関に入ってもらって、「Rちゃんちょっと
  ごめん…」と上がってもらい、父に手だけ合わしてもらってから奥に
  居る母のところへ。もう、母が半泣きみたいな声で「よく来てくれたね
  …おばさん(母にとっては“甥の娘”なんですが、何度も「有難うね」
  「よう来たね…」「思いがけない…」「嬉しいわあ!」とも…。(同僚さんは
  いつの間にか居なくなっていました。ごめんなさい!お構いもなく。
  と平等院の方に向かって心の中で手を合わせました…🙏)
  母も「大阪の母」状態で信頼し可愛がっていました。その娘さんで
  赤ちゃんの頃から知っている子なもんで、ほぼ感涙状態でした。
  彼女は小学生の頃に一度来ていましたから、「近いから会えるかな」と
  思って電話したとのこと。…写真も撮って、門の外まで送って別れました。
  ほんっとに慌ただし
かったけれども、よく会いに来てくれた…と感謝
  しました。いや~、
びっくりしました。平等院は藤の綺麗な頃で天気も
  良かったし…
社員旅行やってんなー…と…。ほんまによく来てくれた!
☆平等院に「社員旅行で来た」と言う
      姪孫(てっそん)に会え 母は喜ぶ
【詞書】4月27日(日)。実は競馬とか見てて途中から見たんですが、
  デイゲームの甲子園球場阪神対巨人戦。ホントに「なんで忘れてた
  かなー」とぼやくほどの7回の裏から見だしました。見だして
  しばらくして、「あれ?背中に名前がないやん…巨人やあるまいし。
  背番号も…え?“23”…え?亡くなったんけっこう前やんなあ…?
  何で??」…この日は2月3日に91歳で亡くなった、阪神の元監督に
  して現役時代は華麗な守備で“牛若丸”と称された背番号23の
  レジェンド、吉田義男さんの追悼試合だったんだそうです。
  球団旗の半旗が掲げられ、試合前には巨人の人達、スタンドの
  お客さんと共に黙祷が行われ、阪神の人達は「23」の1964年仕様の
  ユニフォームに喪章を付けて臨んでいました。亡くなったのは
  一ヶ月以上前でしたが「そうかー、追悼試合か…」と私も遅ればせ
  ながら、わずかの間黙祷し、’85年の歓喜をもたらして下さった
  吉田義男さんを悼みました。
  …ただ…見だした時には1ー1だったのに…。
  首位やけど…勝たんとあかんやん阪神さんは!!💢
☆監督もコーチも選手も「23」
     「伝統の一戦」レジェンド悼む
【詞書】京都府内の中学15校、高校12校(約1100人)が、アニメ「響け!
  ユーフォニアム」で描かれたマーチングフェス「サンライズ
  フェスティバル」というイベントさながらに、アニメの舞台の
  モデルとなった宇治市の府立山城運動公園(太陽が丘)で開催の
  イベント「サン・サン・オープンエアフェスティバル2025」で
  パレードを行う…が、前日にえらく雨が降って随分寒かった
  から心配していましたが…晴れた!!ただ寒い…。どうか、
  演者に体調崩したりする子とかでませんようにと祈りました…。
  9時台に空を見て少しどんよりして心配でしたが(スタートは
  10:20から)、まずは雨が降らなかったことにほっとしました。
  …まあ、行けなかったんですが。(しかし風がやたらきつい…
  演者も見物の人もキッチンカーとかの人達も大変やった
  でしょうね…)
☆昨日(きのう)などずっと雨降り寒かった
     良し!晴れた!!今日はマーチングフェス!
                         ちがやねこさん
【解説】
 今回は、「社員旅行の姪孫」「吉田義男さん」「マーチングフェス」と
 それぞれのテーマで、三首の味わいのある歌を詠んで頂きました。
 一首目の歌、お母様が「大阪の母」状態で信頼し可愛がっていた娘さんの
 お子さん(姪孫)との再会を、お母様の想いを汲みつつ印象深く詠って
 います。家族、親族の揺るぎない絆と、信頼ゆえの厚い想いを感じます。
 社員旅行の忙しいスケジュールを縫って、会いに来てくれるのは作者と
 お母様の人柄故とも感じます。ほのぼのとした温かな想いを感じます。
 二首目の歌、まさに伝統の一戦を「吉田義男さんの追悼試合」とした
 両軍の計らいに、吉田義男さん由来の「粋」を感じました。詠まれて
 いるように永久欠番の「23」を背負い、試合に臨む阪神チームも粋
 でしたが、このように「レジェンド悼む」こともチームの絆をより
 一層強めることになるのではと感じます。そんな想いも歌には込め
 られていると感じます。
 三首目の歌、「響け!ユーフォニアム」のアニメファンにとっては
 待ちに待ったイベントでしたね。
 「良し!晴れた!!今日はマーチングフェス!」の下の句に、作者の全ての
 想いが凝縮して表現されていると感じました。
 アニメの舞台のモデルとなった「聖地・太陽が丘」で開催のイベント
 「サン・サン・オープンエアフェスティバル2025」は、29日厳しい天候の中
 行われ、フィナーレでは、アニメ「響け!ユーフォニアム」の主題歌を、
 約1100人で響かせとのことです。作者の祈りも届いたことと思います。

☆散る花を巻きあげ嵐過ぎゆくも 若葉はすでに森をおおいて
                         ポエット・M
【解説】
 いつも訪れる森の中の「花の広場」の遅咲きの桜、八重桜等が散り時を
 迎え、薄紅の花びらがあたり一面を覆っています。その花びらを嵐にも
 似た春の突風が巻き上げ連れ去っていきます。目を森に転ずると木々は
 既に若葉に覆われ、浅黄色、若草色、萌黄色等様々な緑のグラデーション
 に包まれています。
 そんな様子を詠んでみましたが、感動の薄い平板な歌になってしまい
 反省しきりです。ただ、過ぎ去る嵐にも似た突風の力強さと、その後に
 訪れる新たな生命の息吹を、歌の中に凝縮できればと考えました。


     「咲き満ちる 八重桜」

「一握の砂」石川啄木 鑑賞(14)

  今回は、文字数制限により割愛致します。  

【短歌入門・質問・紹介・提案コーナー】
 今回は該当事項がありません。

【運営にあたって】
 (1)投稿期間は、原則として毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
  なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
 (2)おひとり様 3首まで(1首でも可)コメント欄に投稿願います。
  なおブログの字数制限(コード30,000字)等により詞書等編集させて頂く
  場合もありますのでご容赦願います。 詞書は一首200文字以内にまとめて
  頂きたくご協力願います。
 (3)口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
  仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
 (4)投稿頂いた短歌は、そのまま掲載します。 皆様から感想等頂ければ
   幸いです。
 (5)作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
 (6)掲載順序は、原則本ブログのコメント欄への到着順と致します。
 (7)掲載された短歌の著作権は、投稿者に帰属します。
                    了


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Unknown (risukurumi48)
2025-04-30 06:54:29
リコです
おはようございます

はてなブログに引っ越されるようで安心しました。
四季の彩りを私は今は読者登録をしてます

ブログの卒業も考えていますが、とりあえず、はてなブログに引っ越してから、それは考えてみようと思っています
gooブログに慣れてますので、当分はgooで記事を書いていきます。

今後とも宜しくお願いします。
返信する
ポエット・Mさんへ (西BOO)
2025-04-30 06:55:01
おはようございます。
早速、二首出詠させて頂きたいと思います。

桜を詠ませて頂きました。
早咲きも遅咲きも皆 散りぬれど 新緑も猶 見事な桜

鶯を詠ませて頂きました。
鶯の求愛の声 既に止み 恋愛成就 無事遂げたかな

よろしくお願い致します。
返信する
皆さんへ (ポエット・M)
2025-04-30 07:04:32
おはようございます。
掲載時間が遅くなり申し訳ありません。

本日、記事を掲載しようとしましたが、いきなりgoo blogがロックされてしまいました。
その解除のため、1時間30分ほどの時間を要してしまいました。
早朝にアクセスしようとされていた方には遅くなり、申し訳ありませんでした。

これからもよろしくお願いします。
返信する
短歌投稿 (knsw0805)
2025-04-30 07:06:55
4月30日午前2時2分短歌を「水曜サロン177」に投稿しました。よろしくお願いします。
返信する
Unknown (みっちっち)
2025-04-30 07:11:48
おはようございます。
春の季語「花の名残」「白蝶」「新緑」で、亡き母を想ふ三首、詠みました。

⭐️亡き母へ花の名残の一灯を 夕日隠れの阿弥陀堂にて

⭐️白蝶の すいと飛び来て肩先に 揺らめき 妣(はは)の御魂(みたま)とぞ見ゆ

⭐️新緑の小風光りて ふと妣の声想ひ出す朝の濡れ縁

よろしくお願いいたします。
返信する
リコさんへ (ポエット・M)
2025-04-30 09:57:41
リコさん おはようございます。

早々にコメント頂きありがとうございます。
皆さんのご意見も伺いながら、「はてなブログ」への
移動を決めました。

リコさんも「読者登録」して頂いたとのことで心強いです。
よろしくお願いいたします。
返信する
Kenさんへ (ポエット・M)
2025-04-30 09:58:50
Kenさん おはようございます。

いつも、早朝、早々に「水曜サロン」へ出詠頂きありがとうございます。
本作品の歌評・歌評は、5月7日(水)「水曜サロン その179」へ
掲載させて頂きます。

本日は、goo blogがロックされた関係から、掲載時間が遅くなり、
申し訳ありませんでした。

これからもよろしくお願いします。
返信する
西BOOさんへ (ポエット・M)
2025-04-30 10:00:07
西BOOさん おはようございます。

いつも、早々に「水曜サロン」へ出詠頂きありがとうございます。
本作品の歌評・歌評は、5月7日(水)「水曜サロン その179」へ
掲載させて頂きます。

本日は、goo blogがロックされた関係から、掲載時間が遅くなり、
申し訳ありませんでした。

これからもよろしくお願いします。
返信する
みっちっちさんへ (ポエット・M)
2025-04-30 10:01:01
みっちっちさん おはようございます。

いつも、早々に「水曜サロン」へ出詠頂きありがとうございます。
本作品の歌評・歌評は、5月7日(水)「水曜サロン その179」へ
掲載させて頂きます。

本日は、goo blogがロックされた関係から、掲載時間が遅くなり、
申し訳ありませんでした。

これからもよろしくお願いします。
返信する
こんにちは。 ( 夕庵)
2025-04-30 16:59:23
今週の詠草です。

詞書
水曜日はいつも体操教室へ行きますので、投稿が遅くなり申し訳ありません。

最近お隣の某大学の名誉教授が亡くなられました。
そのときの思ったことを詠みました。

☆孤独死はいかに厳しきものと知る ひとり旅立つ心情思(も)えば

☆自尊心強き老翁 あるときは 歌集など貸してくれし日のあり

☆頑なに独居を決めし老翁の 幸・不幸など誰にもわからぬ

よろしくお願いいたします。
返信する

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ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

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