星 亮一
2005年10月発行
白虎隊、斗南藩の「悲劇」はなぜ起こったか仮借ない攻撃と略奪に明け暮れる薩長軍。前近代的な戦術の下、非戦闘員も動員し藩を挙げて玉砕した会津軍。正義なき内戦の真実を、膨大な史料から第一人者が詳述。
第1章 鳥羽伏見の戦い
第2章 戦火東北に迫る
第3章 奥羽鎮撫総督
第4章 白河大戦争
第5章 越後、磐城に戦火拡大
第6章 会津国境破れる
第7章 会津鶴ヶ城攻防戦
第8章 白旗をかかげて降参
終 章 会津戦争の意味
会津戦争は「新政府軍と旧幕府軍の戦い」ではない。非寛容の精神で残虐行為に走る薩長軍に対して、正面から戦闘を挑んだのだ。戦略なき会津軍は「武士道」のもと非戦闘員をも動員し、悲劇へと突き進むー。幕末の会津藩を追い続けた著者が描く一大戦記。
実際に会津戦争を体験した、柴五郎始め、女性や農民など多岐に渡る人々の実存する手記や証言も掲載され、余り知られていなかった事実がここに浮かび上がる。
多くの悲劇をもたらした戊辰戦争に、意味はあったのかを問い掛ける。
官軍の名の下に行われた、目を覆いたくなるような虐殺。普通の人が戦場といった特殊な場で、ここまで代われるのか…。
白虎隊の悲劇を知らない日本人は居ないだろう。だが、真実は白虎隊以上に壮絶だった。
そんな戊辰戦争を踏み台にして誕生した、新政国家。我々が生きる時代の幕開けに犠牲になった人々を忘れてはならない。そう思わずにはいられない。
是非とも読んでいただきたい一冊。
薩長側の方、西郷隆盛、桂小五郎など明治の偉人と言われる人への思慕が払拭されますよ。
余談ではあるが、当方は、新政府側でもなければ、幕府側でもないが、戊辰戦争は、江戸城開城にて終結させるべきであり、会津攻めは、日本人独特の単なる遺恨・妬みといった短絡な感情であったと考える。
そして、歴史上、一番嫌いな徳川慶喜。彼が腹を切れば、いったい何万人の人命が救われたのだろうか…。その前に、当時の将軍が彼でなければ…歴史にもしもはないが、そう思わずにはいられない。
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白虎隊、斗南藩の「悲劇」はなぜ起こったか仮借ない攻撃と略奪に明け暮れる薩長軍。前近代的な戦術の下、非戦闘員も動員し藩を挙げて玉砕した会津軍。正義なき内戦の真実を、膨大な史料から第一人者が詳述。
第1章 鳥羽伏見の戦い
第2章 戦火東北に迫る
第3章 奥羽鎮撫総督
第4章 白河大戦争
第5章 越後、磐城に戦火拡大
第6章 会津国境破れる
第7章 会津鶴ヶ城攻防戦
第8章 白旗をかかげて降参
終 章 会津戦争の意味
会津戦争は「新政府軍と旧幕府軍の戦い」ではない。非寛容の精神で残虐行為に走る薩長軍に対して、正面から戦闘を挑んだのだ。戦略なき会津軍は「武士道」のもと非戦闘員をも動員し、悲劇へと突き進むー。幕末の会津藩を追い続けた著者が描く一大戦記。
実際に会津戦争を体験した、柴五郎始め、女性や農民など多岐に渡る人々の実存する手記や証言も掲載され、余り知られていなかった事実がここに浮かび上がる。
多くの悲劇をもたらした戊辰戦争に、意味はあったのかを問い掛ける。
官軍の名の下に行われた、目を覆いたくなるような虐殺。普通の人が戦場といった特殊な場で、ここまで代われるのか…。
白虎隊の悲劇を知らない日本人は居ないだろう。だが、真実は白虎隊以上に壮絶だった。
そんな戊辰戦争を踏み台にして誕生した、新政国家。我々が生きる時代の幕開けに犠牲になった人々を忘れてはならない。そう思わずにはいられない。
是非とも読んでいただきたい一冊。
薩長側の方、西郷隆盛、桂小五郎など明治の偉人と言われる人への思慕が払拭されますよ。
余談ではあるが、当方は、新政府側でもなければ、幕府側でもないが、戊辰戦争は、江戸城開城にて終結させるべきであり、会津攻めは、日本人独特の単なる遺恨・妬みといった短絡な感情であったと考える。
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