興禅院の曼珠沙華
るさとの森に囲まれた興禅院本殿
曼珠沙華 興禅院・山門
例年最盛期は、他の彼岸花に先駆けて、九月始めという ・・・
・・・ というわけで、興禅院を訪れた。花の寺院で、季節ごとに花が咲き競うという。
梅、シャクナゲ、花菖蒲、アジサイ、彼岸花、紅葉などが楽しめ毎年楽しみに訪れる市民も多い。
興禅院は安行八景の一つとして名高く、NHKで紹介されたこともある。
周囲は、ふるさとの森に、弁財天や、点在する十三佛もある。
今の季節は白・黄・赤の彼岸花が有名。早咲きの黄色と合わせ、約三万株。
少し早いのだろうか、疎ら ・・・ 遅れているのだろうか。
同じ目的らしい「カメラ持ちの訪問者と立ち話」
・・・ ”最盛期はあと二週間すれば、咲き乱れるだろう”とのこと。
興禅院の曼珠沙華は、寺境内とふるさとの森とに群生しています
ふるさとの森 の 曼珠沙華
ふるさとの森 の 弁財天
この寺は、”興禅院”と名がついています。興禅寺ではありません。
前からの疑問ですが、寺には”寺”を尾に付ける寺と"院”を尾に付ける寺とあります。
違いは、何だろうかと不思議に思っていました。
・・・ 禅寺では、分家が「院」だそうです。
寺の高僧が亡き後、弟子たちが寺の敷地や周辺に別の建物を建て、修行を続けたものを
「塔頭」または「塔院」と呼びました。
代表的なのは臨済宗で、妙心寺は敷地内には四十六の塔頭があり「院」と称しています。
○元は寺でなかったのに、後に寺に転じた場合 ・・・平等院
○寺の縁者が、出家し庵を結んで仏門に入った場合 ・・・将軍の妻は将軍の死後、仏門に入る。この時、名を院号にした。
寺は ・・・本来「宗教儀式を執り行うところ」を意味しており、
院は ・・・「(僧侶が)宿泊するところ」を意味していました。
寺院は ・・・堂塔(本来の寺)と僧房(院)を併せ持つところ
・・・ 以上、調査結果です。”院”号の寺は、なるほど、禅宗がほとんどのようです。
・・・ 浅草の浅草寺・「金龍山伝法院浅草寺」は、伝法院という僧房(院)と浅草寺という・堂塔(本来の寺)を含め持つ寺院と言うことになります。
しかし、、”興禅院”の院の由来は、分からず ・・・
ふるさとの森の石仏
石仏は、阿弥陀とか地蔵尊とか薬師とか千手とか、だろうが、特定できず。最後は秋海棠の花。
ふるさとの森 散策小径の案内銅板図
よく見ると、伊奈家赤山陣屋跡が100m以内。ふるさとの森の雑木林は地続きのようだ。
伊奈家の重臣・富田氏一族の墓がこの興禅院にあるらしい。たぶん宝筐印塔のところか ・・・
無縁仏?
興禅院:住所 川口市安行領家401
電話: 048-296-3640.
場所は、外環の”植物振興センター”交差点、植物振興センターの隣。