「県政オンブズマン静岡(静岡県庁の光と闇)~よりよき未来のために~」管理人のブログ

注)teacupブログから移転の2022年5月以前の投稿には、文字コードの違いから多くの文字化けがあります。

税金たかり体質の富士山静岡空港株式会社、ついに県営化打診へ

2012-03-15 19:59:00 | 静岡空港
空港ターミナルビルを県の税金で立てながら自己所有とし、それを県などに言い値で貸し付けることによって収入を得ている税金ぼったくりの「富士山静岡空港株式会社」
複数の報道によれば今月中にも県に株式の買い取りを提案し、事実上県営化を求めるようだ。

空港がらみで税金から儲けようと集まった企業群
スズキ株式会社
株式会社静岡銀行
株式会社時之栖
ヤマハ株式会社
株式会社ハマキョウレックス
静岡鉄道株式会社
鈴与株式会社
スター精密株式会社
株式会社富士テクニカ
東芝機械株式会社
東海パルプ株式会社
静銀リース株式会社
の思惑も大きく狂う静岡空港の低迷ぶりで、賃料をさらに上げて県から儲けるわけにもいかず、ついに手じまいを決めたというところだろう。
さて、その富士山静岡空港が県に貸し付けるターミナルビルの平米単価であるが、来年度予算の積算資料を入手したところ1平米当たり8,600円という高額の賃料で積算されていた。
いつのまにやら以前の単価よりも高額になっているのである。

さらに、航空会社が払うべきターミナルビル使用料も県の税金で補助。
来年度予算では、
「ターミナルビル使用料補助金」(空港ターミナルビル内で航空会社が使用するスペース等にかかる使用料に対する補助)が3億5,270万円と昨年度予算よりも1億円以上増額されている。

いわば、ターミナルビルの大家である富士山静岡空港株式会社の言い値で借りざるを得ないことから、同社の損失額を税金で補てんしているようなものである。
だから、静岡空港で多額の税金が垂れ流され赤字状態であるのに対してブラックボックスの収支で放漫経営も可能な同社が黒字化するのである。

さすがに、このようなことを続けて会社を黒字化しても仕方ないということが理解できただけでも一歩であるが、県民は高い授業料を払ったものだ。

速やかに県営化し税金の流れ・収支を透明化すべきである。

静岡空港利用者の推移(開港3年目第9月)~税金投入も不発続くお荷物空港~

2012-03-05 20:32:00 | 静岡空港
静岡空港利用者数(搭乗者数)の推移

(注)開港初年については月ごとの発表のなかった上海便各月推計データを加味した上で3か年を比較したグラフです。
以下、開港3年目の第9月となる2月実績に基づき傾向を概観する。
<傾向等>
先月同様、搭乗者数に加え頼みの搭乗率も前年同月比で下回る厳しい状況が続いている。
税金投入の広告宣伝や利用者補助といったばらまき追加策も効果を上げていない。
利用者数は国内国際合わせ月計31,786人であり、一日当たり約千人となるが、これは往路で1人、復路で1人と計算したものなので実質1日五百人程度が静岡空港で搭乗手続きしているにすぎないものに約四十億円もの税金が毎年投入されている。
防災対策の強化も市町任せで県は口先ばかりというのも納得の税金使途だ。

8か月間の利用者数は314,573人であり、震災前の初年度比で9か月間平均の水準で推移すると仮定すれば、3年目の年計は初年の63万人、2年目の51万人をさらに下回る43万人程度と推計される。
空港建設のための需要予測では開港初年度138万人から右肩上がりで増えて行くとしていたものが正反対の右肩下がり。
川勝が就任当初明言していた「1年目(2009年度)は60万人だったから、2年目(2010年度)は70万人、3年目(2011年度)は80万人、5年目(2013年度)には100万人」との言葉も空しく、彼もまた「言うだけ番長」である。

では、以下に今月の実績を記す。
<平成24年2月までの実績:対前年同月比>
路線:搭乗者数対前年同月比(H24.2/H23.2):搭乗率[H24.2;H23.2]

札幌線:116.4%(5,828人/5,009人):[64.2%;74.5%]
福岡線:127.9%(6,261人/4,894人):[66.2%;54.9%]
沖縄線:98.4%(5,160人/5,246人):[74.1%;78.1%]
小松線:-%(-人/1,043人):[-%;54.3%]
熊本線:-%(-人/1,550人):[-%;34.7%]
松本線:-%(-人/2,606人):[-%;61.1%]
鹿児島線:85.2%(1,476人/1,732人):[56.6%;78.1%]

国内定期便計:84.8%(18,725人/22,080人):[66.6%;59.0%]

国内線チャーター便計:11.2%(132人/1,174人):[86.8%;74.3%]

ソウル線:71.3%(11,095人/15,571人):[64.4%;77.4%]
上海線:57.7%(1,107人/1,917人):[46.0%;47.1%]

国際線定期便計:69.8%(12,202人/17,488人):[62.1%;72.3%]

国際線チャーター便計:22.4%(727人/3,245人):[80.8%;75.5%]

全路線計:72.3%(31,786人/43,987人):[65.1%;65.2%)]

平成24年度空港関係予算調書の公文書開示請求(その2)及び一部公開

2012-03-01 22:12:00 | 近況活動報告
前回の請求に引き続き、さきほど以下のとおり追加請求を行った。
これは、前回時、県ホームページにおいては県予算事業(名称と予算額)の一部しか公開されていなかったことによる。(現在は県民サービスセンターなどで冊子として全事業名が公開されているが県ホームページでは相変わらず公開されない)

<追加請求>
平成24年度県予算案中の以下の7事業予算に係る予算調書類(平成24年度当所予算編成要領の「様式編」及び「その他様式編」に規定の文書(附表含む)並びにそのほかに予算査定に用いた文書のすべて)

<事業名><予算額>
空港行政費 25,440千円
航空保安関係事業費 43,300千円
空港企画広報推進事業費 19,400千円
天竜浜名湖鉄道新経営計画支援事業費助成 125,000千円
鉄道沿線地域交流拡大事業費 5,000千円
鉄道のある“しずおか”の景観保全事業費助成 10,000千円
静岡県“ファン”創出事業費 36,000千円
また、本日届いた前回請求分のうちの教育委員会分について、とりあえずコメント抜きで開示文書の一部を以下に参考として添付しておく。

<添付(pdf)>
「青少年の国際交流推進事業費」24yosan1.pdf