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「県政オンブズマン静岡(静岡県庁の光と闇)~よりよき未来のために~」管理人のブログ

注)teacupブログから移転の2022年5月以前の投稿には、文字コードの違いから多くの文字化けがあります。

川勝平太の教え、税収効果は考慮外、空港は経済波及効果があればよし

2011-02-11 23:16:00 | 川勝平太語録
記者:空港の収支バランスは?
知事:静岡空港の場合、民間の赤字、黒字の感覚で考えると誤解が生じる。周辺地域にもたらしている経済波及効果は大きい。もっと大きな全体像の中で見てほしい。乗客、便数は減っているが、この程度は悲観しなくてよいと考えている。

今日の毎日新聞の県新年度予算知事会見に係る記事の一コマであるが、いつもどおり川勝平太ふじのくに教団教祖様の言説は合理性もなく意味不明である。
信じれば救われるのなら良きことであるが、その可能性はほとんどなく奇跡に近い。
それゆえに信教なのであるが、われわれの税金を投じての非合理は見過ごせないものだ。
なぜ静岡空港の場合は赤字黒字ではなく経済波及効果で見なければならないのか。
いったい何と比較して経済波及効果の大きさを主張するのか。
そもそも経済波及効果は無駄な公共事業の正当化に利用されてきた。
誰も使わない道を100億円鰍ッて作っても200億円の経済波及効果があるといっては正当化できるのも作るための材料や雇用が生じるため鰍ッたお金以上の効果が生じるのは当たり前だからだ。
無意味な穴を40億円分掘って埋め戻すのと空港に40億円の税金を投じるのとどちらが経済波及効果があるかに意味があるのだろうか。
いくらお金が動いても儲かるということと同義ではない。
まして、いくら経済波及効果があっても投じた税金が全額戻ってくるわけでもない。せいぜい波及効果の1%とか2%というレベルの税収効果しかないのが現状だ。
その結果は、お金を投じた側、すなわち国や地方公共団体の累積債務の増大として今日つけが出ているのだが、川勝平太にあっては未だにバブル時代の無駄遣い感覚から抜け出せずにいるようだ。

そもそも、静岡空港は公共交通機関の一つにすぎない。
民間の鉄道やバス事業ももちろん経済波及効果をあげているが、だからといって赤字黒字の感覚は不要とでもいうのだろうか。
もちろん生活に不可欠な離島の飛行場や海路維持なら公共の福祉という観点から支えるという政策判断もあろうが、他に代替手段のある静岡空港の航路にその意義があるだろうか。
しかも県が現在、観光利用にさえ税金による実質補助を行っているのは公共性よりも、目的のための目的という倫理観の欠如の状態に陥っていることの証左である。
もちろんその目的というのは教祖様の思し召しだ。

そうはいっても静岡県だけではないというだろう。そのとおりだ。
ゆえに社会保障の仕組みや国の在り方を考えるより前に増税論が出てくる。
そのアンチテーゼが愛知・名古屋で起こった。
国民は今、試されている。

ふじのくに教団、積極布教予算で借金残高過去最高の2兆5,369億円に

2011-02-10 19:26:00 | ノンジャンル
今日は来年度予算当初予算の報道解禁日(新聞は明日朝刊から)。
とはいっても、一般県民は県のホームページ等にすら掲載されていないので報道で伝えられる範囲でしか今は公式には知りえない。
情報公開暗黒県ならではであるが、その報道で今日報じられた中の主要な傾向について見ておく。

まず、県債残高(借金残高)であるが、2兆5千億の壁を突破し過去最高の2兆5,369億円となった。
単年度の県債発行額で見ても、以下のとおり川勝県政になってから加速した放漫経営・借金地獄ぶりがよくわかる。

平成19年度予算における県債(借金)1,269億円・・・石川県政
平成20年度予算における県債(借金)1,303億円・・・石川県政
平成21年度予算における県債(借金)1,584億円・・・石川県政
平成22年度予算における県債(借金)2,153億円・・・川勝県政
平成23年度予算における県債(借金)1,841億円・・・川勝県政
しかも、川勝公約の「税金は1円たりとも無駄にしません」との公約とは正反対に、県民生活の向上とは「風が吹けば桶屋がもうかる」レベルの不合理な実効性の見えない予算項目が並ぶのも特徴だ。

昨年の空港聖域予算(http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/538.html)もパワーアップし空港ティーガーデンシティーに2億2,540億円付け、さらに今回は「ふじのくに」を冠した意味不明な事業が居並ぶ。まるで、ふじのくに教団の布教活動の様相だ。
相変わらずの友好団派遣事業も健在。今度は中国に加えモンゴルにも派遣するという。
さらに、予算ではないが、大阪事務所を「ふじのくに領事館」と正式に名称を変え、所長も領事という役職にするというのを聞いてあきれるばかり。
いずれ、自らを国主とか教祖と呼ばせるつもりなのだろうか。
御神体のふじさんを前に宗教服のかりゆしウェアで居並ぶ信者の前に川勝が教えを垂れる場面を想像してしまった。

そんな県民生活とは無縁の事業で借金が増え続け、明日は見えない。
増税の足音と放漫経営の中で県民は今何を思うのか。

ふじのくに教団、いったい何がしたいのか、独り歩きする数合わせ目標

2011-02-08 20:25:00 | ノンジャンル
旅客、路線ともにじり貧傾向に歯止めがかからない静岡空港。
搭乗者数は、毎年10万人ずつアップという川勝の期待とは真逆の傾向だ。

ここにきて県が目を付けたのが北海道と沖縄を静岡空港経由で結ぶANA路線。
北海道の観光客を沖縄に運ぶことを想定しての路線設定であったことは既述(http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/185.html)したが、搭乗者数を増やすには効率的な顧客である。
つまり、一人のパック観光利用で4人分の搭乗者数となるからである。
「利用者が伸び悩む静岡空港の活性化に向け、県が乗り継ぎ客の取り込みを図っている。今月中旬には札幌から静岡空港経由で沖縄へ行く搭乗者に、静岡名産の弁当をプレゼントするキャンペーンを開始」(産経ニュース2/4)というのがそれで、豪華弁当を1000人程度にばらまくようだ。(もちろん、税金が原資)

知事から利用者増という具体的目標を示された役人は搭乗者という数字が上がればよいだけなのだが、これは本来の目的とは明らかにずれている。
北海道沖縄乗り継ぎ30分程度では静岡県への経済波及効果はないに等しい。
県外の利用者にあっては、来県してもらって、お金を落としてくれてこその旅客数であり空港の存在価値であろう。
県のやっていることは数字への執着であり単なる数合わせである。

およそ、宗教は非合理性を信じる集まりだが、川勝のふじのくに教団は行政の皮をかぶって信仰を広めているからたちが悪い。
明日9日朝8時からは富士見の祭典PRを静岡駅で行うそうだが、税金使ってそんなものを布教して県民が豊かになると信じているのだろうか。
信じるからこそ信仰だと言われれば返す言葉もないが、なんともやりきれない。

昨日の朝日新聞では、静岡県の障害児一人当たりの教育予算が全国最下位で、1位の佐賀県のほぼ半分、全国平均からも程遠いとされ、廊下で授業をしたり教員も不足していたりと静岡県の障害児教育の現場の悲惨な状況が紹介されていた。
聖域の空港関連事業のためにしわ寄せがいったとしか思えない現実だ。
さすがに最近は医療環境については社会問題として大きく取り上げられたこともあって、県も人材確保など取り組む姿勢は見せてきているが、空港利用促進やら友好訪問などと異なりこれとて動きは鈍い。
まして、前述のようなあまり陽の当らない少数弱者の分野の悲惨は加速していくのが現状だ。
病気で自力運転で病院に行けない人のためにバスを運行するよりも空港への空バスを税金で運行するような行政がまともな行政たりや。
ふじのくに教団信者達には全国の伊達直人達の気持でさえ到底理解不能に違いない。

愛知県、名古屋市、ともに下った住民の政党不信

2011-02-06 23:44:00 | ノンジャンル
エジプト動向が世界的注目を集める中で日本の報道は相撲の八百長問題とは何とも呆れる平和ボケであるが、今日は久々に良いニュースがあった。

愛知県、名古屋市のトップを決める選挙で政党やその取り巻き利益集団の意向を抑えいわゆる市民党、県民党というべき候補が当選を決めたことである。
市長と議会が対立する構図は阿久根と同じであるが、河村市長は迂遠ではあるがあくまで合法的手段で対抗した点が結果の違いとなって現れたと見るべきだ。
民主主義は手続きは面唐ナあるがそれもコストである。
また、国民は表と裏を知りながらも表に出た事象に対しては法の遵守に重きを置く。

その上での今回の勝利は今後の政治を変える期待を含んでいる。
既成政党、特に地方の議会はこの現実と国民の期待・願望を意識できるだろうか。

静岡県は予算編成勝ての情報公開をしないのでマスコミから漏れ伝えられる範囲でしか来年度予算の状況は明らかにされないが、先月末の読売新聞では、例のかりゆし公用服(http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/682.html)開発のためにお得意の有識者まで入れて来年度約1600万円の予算を投じるようだ。
その理由が「英国ではワイシャツが下着。下着で来客に応じるのは無礼だ」(読売新聞)との持論にあるとのことで夏場をノーネクタイのワイシャツで過ごす「クールビズ」には反対であるとのこと。
「川勝知事の説明を聞いた自民党の県議は、「知事は文化文化と言うのだから、日本伝統の和服を着ればいいだけだろう」と、 社会に定着しつつあるクールビスに反旗を魔キ知事の発案に否定的な見方を示した。 」(同)とのことであるが、議員などというのは言うことは言っても反対できない「へたれ」であることは昨年からの富士山の日や今年の富士見の祭典への対応からも明白(http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/704.html)。
こんなことばかりしていたらいずれ県民から見放されるだろう。
得票率が過半数という議員はいるのだろうか、利害抜きで今の議員を尊敬する県民がどれだけいるのか、想像してみてほしい。

ポジティブ思考?能天気?

2011-02-03 22:11:00 | 静岡空港

年間130万人という需要予測なら開港から10か月以内に達成していたであろう100万人。
これが、開港から20か月にしてようやく達成されたらしい。
何がめでたいのか分からないが、税金を使って100万人達成の記念セレモニーを行い、川勝平太曰く、「リピーターが増え、順調な達成だ」(朝日新聞)「いろんな追い風が吹いている」(毎日新聞)。
何が追い風なのかと思えば空港周辺の道路整備が進んでいることらしいが、税金使って自分で扇風機を回しているようなものを追い風とは言えないだろう。
知事はさらに、「100万人を達成した1年8か月よりも早く200万人を達成するという次の目標ができた」(読売新聞)と述べたそうだが、そもそもその目標にどんな意味があるのか。
目標に足りなければ税金投入でふじのくに友好団やら職員訪中団でも送って達成させるつもりだろうか。

誰のための目標なのか、誰のための県政なのか。
川勝よ、遊興もいいが、その前に内政にしっかり取り組みたまえ。