「県政オンブズマン静岡(静岡県庁の光と闇)~よりよき未来のために~」管理人のブログ

注)teacupブログから移転の2022年5月以前の投稿には、文字コードの違いから多くの文字化けがあります。

知事川勝平太の資質

2009-12-13 20:48:00 | ノンジャンル
中身に自信のない者ほど多弁になるというが、この川勝平太がまさにそうだ。
最近の記者会見は彼の独演会となって、時間が限られていることから質問数が減り的を得ない。なるべく質問してもらいたくないという逃げが見え見えだ。

さらに12月県議会では、ほぼオール与党化したため粛々と進行してご満悦のようだが、厳しい追及に気色ばむ姿は、まるで石川嘉延を想起させる。
その一つが12月8日の花井県議の質問に対する答弁。
中日新聞で川勝劇場と評された場面で、県HPのライブ映像で見直した。
空港建設に係る借金返済含めて平成21年度約100億円の予算計上をしている静岡空港について、費用対効果の検証は空港といえども聖域化すべきではないという県議に対して、川勝平太は静岡空港を「生活の必要条件を公共的観点から整える下水道と一緒」の公共的なインフラとまで明言、最後は感極まったのか「私はあの牧の原の茶畑に、何としてもですね、・・(約9秒沈黙)・・、何としてもですね、あそこを立派に育てようと決意して知事になったんです。」と語気を強めて失笑を買う始末。
それもそのはず、答弁の前段で、静岡空港建設によって「静岡県民380万人にとりましては、今までほとんど行く機会もなかったような日本各地、それからアジア地域、チャーター便を利用すれば欧米諸地域にも行ける」玄関口を得た、との認識を持っているからだ。

この評価は県民諸氏、その位置するところによって存念あることと思うが、少なくとも私にはそのような前提認識はない。
まして、離島の空港のような生活の必要条件とは思えない。

川勝平太はさきの9月議会でも「地震、雇用、観光、空港の4つの柱が私のカラー」と言い、県民の世論調査でも最も力を入れてほしいとされる福祉や医療に興味のないことを露呈した(http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/469.html)が、今回さらに露呈した彼が知事になった動機を考えればそこまでの器だったということである。

「覇者の民は驩虞如たり。王者の民は皥々如たり。」
いくら経済史しか知らない専門家とはいえ、治世に携わる者として驩虞と皥々の分別くらいは認識してもらいたい。
石川と違って川勝自身には悪意の認識はないのだろうが、その能力の未熟ゆえに石川県政と同じ過ちに陥ってしまうようでは残念至極である。

失望の県監査、『常識では考えられない失念だが、故意ではない誤伐採』

2009-12-08 19:17:00 | 静岡空港
昨日、待ちに待った監査結果が発表された。
静岡空港滑走路脇の私有地の立木無断伐採についての監査結果である。
結論は「誤伐採」。故意とは立証できなかったからということだが、客観的には、知事の「過失とは言い切れず限りなくクロに近いグレー」との見解よりもトーンダウンしたものである。
それを悟られまいとばかり、会見では「常識では考えにくい事務執行」などと憤る様子を見せていたが、何のことはない、誤伐採担当職員の境界確認手続きを失念していたとの主張を丸のみしたということでしかない。
残念である。
そこで、以下のとおり昨夜公文書開示請求を行い、その監査を監査することとした。
昨日の会見では、情報公開の重要性、説明責任の重要性を述べ、「職員間での口頭指示や質疑応答など詳細な記録が作成されていなかった」「記録を公文書として作成・保存するよう努められたい」などとまくし立てた監査委員の調査記録の仕方がいかほどのものか、説明責任を果たすとはどいうものか、是非手本として示してもらいたいものである。

忘れてもらっては困るのだが、
2002.10.28
「短期間で監査を遂行することを最優先した。調査員の聞き取り調査の結果の報告は口頭で行い、記録は作らなかった」(県監査委員事務局)
2002.12.20
読売新聞静岡支局の情報公開請求に10月28日の時点では「存在しない」としていた公文書101枚を公開。「文書の棚を総点検した時に拾い忘れた物が見つかったり、担当者のメモと位置付けていたものをその後の判断で公文書扱いにした」(県監査委員事務局調査監)
http://www2.ocn.ne.jp/~sizuoka1/uragane.html
という隠蔽体質はくれぐれも無しでお願いしたい。
<請求受付メール抜粋1>
 平成21年12月8日付けで「今年10月2日に県が公表した静岡空港隣接私有地におけ
る立ち木の無断伐採に係る工事の財務会計書類(静岡県財務規則に基づく契約執行
伺いから支出票に至るまでの書類一式)及び工事関係書類(静岡県建設工事執行規
則、静岡県工事監督要領、静岡県工事検査要領に基づく工事関係書類一式)。」に
関する開示請求を受付けました。
 この請求については、静岡空港建設事務所が担当室となります。

<請求受付メール抜粋2>
 平成21年12月8日付けで「今年10月2日に県が公表した静岡空港隣接私有地におけ
る立ち木の無断伐採に係る監査結果起案文書類一式及び当該監査のための調査復命
書、口頭記録簿等の調査関連書類。」に関する開示請求を受付けました。
 この請求については、監査委員事務局監査室が担当室となります。


<無断伐採関連ページ>
http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/507.html
http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/489.html
http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/486.html
http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/483.html
http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/481.html


空港部なくなっても県の隠蔽体質変わらず

2009-12-03 20:17:00 | 静岡空港
山崎章二法規室長「知事から事実関係を確認しろと指示があり、こういう形にした。(証言の)メモはあるが、公文書として残すことは考えていない。」(読売新聞)

川勝平太は2日、滑走路脇の私誘致の無断伐採の経緯の調査結果を明らかにしたが、県が調査結果として作成した公文書はA4判1枚の経過報告書だけだったという。
調査に対する職員からの聞き取りの際のやり取りも公文書として残さないという隠蔽体質ぶりだ。
開港延期のきっかけとなった立ち木問題の際も公文書を作成せず、空港部が監査から指摘を受けたにもかかわず、今回調査に当たった総務部も同じむじなということがはっきりした。

空港部廃止で建設部に移った空港地域連携室の室長石田博http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/487.htmlも相変わらずの空港部体質。
「国土調査の杭が自然に抜けることはよくある」(朝日新聞)ときた。
ただ抜かれただけでなく、都合よく伐採部分の杭4本が無くなってしまっていることの説明にはなっていない。
川勝平太はこの調査を受け「過失とは言い切れず限りなくクロに近いグレー」と述べ、処分を検討としているが、どこかで聞いたようなセリフだ。
10月13日の記者会見の「これは明らかに故意、と、思われても仕方のないような過失であったと・・・」http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/489.htmlに近い。

しょせん、身内の調査はこれが限界だ。次は県監査委員がどうのような調査結果を出すのかだが、・・・
少なくとも重大な過失のあった職員(退職者含む)を明らかにして補償金の求償を求めるべきだ。県が求償しないなら、住民監査請求で求めればいいのだから。

<無断伐採関連ページ>
http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/489.html
http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/486.html
http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/483.html
http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/481.html

JAL機材小型化で搭乗率はアップするも、利用者数は減少

2009-12-01 19:49:00 | 静岡空港
11月までの静岡空港の利用者実績が公表された。
JALが福岡便と札幌便の機材を小型化したことで利用者数は減少するも、搭乗率保証で注目の福岡便は78.5%と初めて保証ラインを超えた。
このため、先月末で億を超えた保証額は1億を切り約9,600万円に減少した。
仮に11月の実績が3月まで継続した場合、最終的保証額は2,200万円にまで減少する計算だ。

具体的に実績を振り返ると、10月までの保証額債務が7,224.6席分114,148,680円。
11月単月で1162席分18,359,600円を回復し、
11月末まででJALに支払うべき保証額は6,062.6席分95,789,080円となったということである。
反面、利用者数は搭乗率の上がった福岡便で約25%減少、札幌便(JAL)ではANAの増加とは対照的に、利用者数が約58%減少、搭乗率も11.9%減少した。

先月http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/499.htmlに続き11月末までの静岡空港搭乗率は以下のとおり。

県利用者予測
国内線年間 106万人(うち、札幌便は50万人を予測)
国際線年間  32万人
計     138万人に対して、現在の実績は、

国内定期路線
<開港日6月4日~11月30日>(約6か月間。ただし、11月からJAL機材小型化。)
(路線名、提供座席数、搭乗者数、搭乗率の順)
札幌線、89,910席、69,128人、76.9%(先月末比2.3%減)
 うちJAL、47,910席、40,507人、84.5%(先月末比2.0%減)
 うちANA、42,000席、28,621人、68.1%(先月末比2.0%減)
福岡線、122,428席、79,637人、65.0%(先月末比1.6%増)
沖縄線、41,760席、33,180人、79.5%(先月末比0.6%減)

<FDA就航日7月23日~11月30日>
(路線名、提供座席数、搭乗者数、搭乗率の順)
小松線、39,520席、16,442人、41.6%(先月末比1.7%増)
熊本線、19,836席、9,216人、46.5%(先月末比2.7%増)
鹿児島線、19,648席、11,479人、58.3%(先月末比3.3%増)

以上、国内定期便合計 333,138席、219,082人、65.8%(先月末比0.1%増)
(うち、11月のみの合計 50,880席、33,500人、65.8%(先月末比5.8%増))

注:薄利多売の売上率と収益性と同様、搭乗率の高低と収益性の良し悪しは必ずしもリンクするものではない。

参考<11月1日~11月30日>
(路線名、提供座席数、搭乗者数、搭乗率の順)
札幌線、11,760席、7,249人、61.6%
 うちJAL、4,560席、3,024人、66.3%
 うちANA、7,200席、4,225人、58.7%
福岡線、13,680席、10,738人、78.5%
沖縄線、7,200席、5,505人、76.5%
小松線、9,120席、4,322人、47.4%
熊本線、4,560席、2,523人、55.3%
鹿児島線、4,560席、3,163人、69.4%

国際線
<開港日6月4日~11月30日>
(路線名、提供座席数、搭乗者数、搭乗率の順)
ソウル線、120,974席、76,930人、63.6%(先月末同)
 うちアシアナ、61,046席、41,396人、67.8%
 うち大韓、59,928席、35,534人、59.3%
上海線、未公表、未公表、49.3%
その他チャーター路線、13,491席、10,088人、74.8%