「県政オンブズマン静岡(静岡県庁の光と闇)~よりよき未来のために~」管理人のブログ

注)teacupブログから移転の2022年5月以前の投稿には、文字コードの違いから多くの文字化けがあります。

立ち木無断伐採の究明へ

2009-12-23 23:45:00 | 静岡空港
22日、私有地内の立ち木無断伐採の事件で新たな動きがあった。
私有地の地権者らが無断伐採費用を税金で賄うべきでなく石川嘉延前知事ら当時の県幹部が負担すべきと知事に申し入れたのである。
この件では知事が「無断伐採は限りなく故意に近い」と述べたにもかかわらず、監査委員は「故意ではない誤伐採」と片付け、あたかも他人の財布を無断で持ち去って使った犯人を自分のと間違えたんだねと言ってかばうように幕引きを画策している県。もはや自浄作用による真相究明は困難となっていた中での動きであり今後が注目だ。

私も事実分析のため公文書の開示を請求していた(http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/508.html)が、昨日、空港管理事務所から工事書類一式の写しが到着した。
一方、監査委員は開示決定等の期限である22日を過ぎても決定・延長の通知も連絡もない。(私もこれまで多くの開示請求をしてきたがこんな基本的な決まり事を守らないところはなかった。はたして他人を監査する資格があるのか疑わざるをえない。)
さて、開示の工事書類を見て驚いたのが工事の名称である。
「平成20年度[第20≠l2200≠O1号]静岡空港アクセス道路計画整備工事(榛原・吉田ICルート立木抜開工)」
工事箇所もターミナルから見て細江金谷線をはさんで南側の榛原・吉田ルート上という無断伐採とは無関係の個所が明記された工事だ。
書類の間違いかと思ったが、工事書類の中にたった1件2枚にくだんの記述があった。
平成21年2月12日付けの建設工事監督要領様式第1による請負業者への監督員指示書で、
「C≠Q切土法面の立木伐開工を実施すること。A=2,500㎡」という内容だ。

知事への辞職勧告の翌日という時期もさることながら、目的も箇所も大きく異なる工事契約を基にこんな工事の指示が出ること自体、違法性を認識しての故意による伐採をうかがわせるものだ。
明らかに新たな支出負担行為であり、別の工事として入札執行されるべきものだ。

監査は何を監査したのか。違法な財務会計行為を見て見ぬふりをしたのではないのか。
真相究明はこれからだ。