川勝平太の公約である「天下りは徹底的に禁止」が選挙目的の欺瞞であることがまたも実証された。
実際彼が意図したのか彼の無能を知っている取り巻きが仕組んだのかは不明だが、役人にとっては狙いどおりの結末となった。
事の起こりは昨年8月の事故。
天竜川の川下りの事故を起こした第三セクター天竜浜名湖鉄道に安全管理のため静岡県からの役員ポストをとして県職員を派遣するとしたときにこのブログで「不幸な事件を逆に県の天下りポスト拡大に利用しようなどという発想自体が今の県庁の性格を物語っている」と書いたがこれが今日さらに現実となったのである。
報道によれば、今日の取締役会で民間出身の現社長が退き、事故後に送り込んだ元県職員が社長に就任し、さらに今年度末までに県職員から取締役に天下りさせるという大胆なものだ。
そもそもこの会社は県職員の天下りャXトだったが経営不振を受けて民間出身社長が誕生したばかり。
しかも事故の原因となった杜撰な安全体制は天下り社長時代からのものである。
さらに、鉄道と川下りの両方を一人の取締役社長で管理するのは無理との判断で二人目の取締役を天下りさせたにもかかわらず、川下り事業からは撤退。
鉄道だけなら一人に戻してもよさそうだが、さらにもう一つ天下りャXトを維持させるというのは呆れてしまう大胆さだ。
川勝県政になって目立つのは役人の大胆さだ。
石川時代は曲がりなりにも抑えが利いていたが素人知事の川勝になってからはやりたい放題が目立つ。
先日も出張してきたなんとかという部長が仕事中に他の職員の手を止めさせ演説したり、勤務時間終了後に公用車で宿泊所に送らせたりとコンプライアンスの欠片もない。誰のための公務か、原点を忘れている。
本来範を示すべき者がこれでは県民利益から乖離し私利私欲に走り組織が腐敗するのも無理からぬことだ。
このブログでのもう一つの予言「川勝も4年後にはその魔力に取り付かれ官僚体質にどっぷり浸かって惰性の2期目を口に出すようになるだろう」
国民の政治への信頼回復のため、これが現実にならないことを願いたい。
その職責を踏まえ、言葉には責任を持ってもらいたい。
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