「県政オンブズマン静岡(静岡県庁の光と闇)~よりよき未来のために~」管理人のブログ

注)teacupブログから移転の2022年5月以前の投稿には、文字コードの違いから多くの文字化けがあります。

静岡空港利用者の推移(開港2年目の2月まで)と2月単月実績

2011-03-02 20:36:00 | 静岡空港
静岡空港利用者数(搭乗者数)の推移

(注)このグラフは末尾に記載のとおり開港初年の上海便推計データを加味した上で開港初年の実績と2年目を比較したグラフです。
昨日、一部マスコミには公開されたものの県民には公開されなかった実績が今日の午後に県HPに公開されたので以下、傾向を概観する。
<傾向>
国内線は、昨年同月比で搭乗者数はもちろん、搭乗率においても低迷、熊本に続き鹿児島路線も路線維持があやしくなってきた。
今月限りとなった松本線は採算度外視ともいえるキャンペーン価格で61.1%に搭乗率を伸ばしたがこれでも一般に採算に必要とされる搭乗率65%程度にも及ばなかったことで、今後の復活は難しいと思われる。
国際線においては、搭乗者数が昨年並みの実績ながら、1席6千円のトンネル補助税金漬け(http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/503.html)(http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/495.html)のチャーター便への依存度が高くなっており、これら観光が主体の旅行者への税金投入が際限なく続くことが懸念される。

現状から見るに、開港2年目の実績は、これから残り3か月間昨年と同実績としても約58万人にとどまり、今月の直近8か月間の平均同月比(87.7%)程度の推移と考えれば1年目の実績(約63万人)を下回る56万人程度となる情勢である。

<2月までの実績:対前年同月比>
路線:搭乗者数対前年同月比(H23.2/H22.2):搭乗率[H23.2;H22.2]

札幌線:68.1%(5,009人/7,353人):[74.5%;66.9%]
福岡線:49.9%(4,894人/9,807人):[54.9%;76.8%]
沖縄線:90.9%(5,246人/5,773人):[78.1%;85.8%]
小松線:22.6%(1,043人/4,616人):[54.3%;55.7%]
熊本線:68.1%(1,550人/2,275人):[34.7%;53.5%]
鹿児島線:53.8%(1,732人/3,221人):[39.4%;71.8%]
松本線:=i2,606人/=j:[61.1%;‐

国内定期便計:66.8%(22,080人/33,045人):[59.0%;69.6%]

国内線チャーター便計:392.6%(1,174人/299人):[74.3%;98.4%]

ソウル線:94.2%(15.571人/16,526人):[77.4%;82.2%]
上海線:不明(1,917人/不明):[47.1%;54.1%]
(なお、不明について、昨年の便数と搭乗率からの概算推計では1,750人程度と見込まれる)

国際線定期便計:推計95.7%(17,488人/16,526+推計1,750):[72.3%;不明]

国際線チャーター便計:165.6%(1,917人/1,957人):[47.1%;89.0%]

全路線計:推計82.1%(43,987人/51,829+推計1,750):[65.2%;不明(不明除く73.9%)]
(昨年実績不明の上海除く全路線計:81.2%(42,070人/51,829人):[66.4%;73.9%])


(注):上海便の昨年度実績の推計は公表されたデータである平成21年6月4日の開港から1年間の提供座席数38,898と利用者数19630及び毎月の搭乗率(6月40.3%,7月52.7,8月42.2,9月48.9,10月49.2,11月62.5,12月49.3,1月50.5,2月54.1,3月75.3,4月49.8,5月37.9)から概算推計(6月1300,7月1700,8月1350,9月1550,10月1600,11月2000,12月1600,1月1600,2月1750,3月2400,4月1600,5月1200)したものである。