「県政オンブズマン静岡(静岡県庁の光と闇)~よりよき未来のために~」管理人のブログ

注)teacupブログから移転の2022年5月以前の投稿には、文字コードの違いから多くの文字化けがあります。

むしろ鶏口となるも、牛後となるなかれ

2009-04-15 22:35:00 | 日記
町長が合併の是非について民意を問いたいとして住民投票ではなく町長辞職と再選出馬で合併反対の議会派に対抗した松崎町(http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/362.html)。
結局、合併反対の議会側は候補を立てず無投票当選。
独り相撲とか空振りとかいわれる結果となった。
町長自身「問えなかったが、民意は合併推進と思っている」(朝日新聞)と苦しい発言をしているように、議会の意志を変えるだけの成果はなく、合併破綻はほぼ確実となった。
全国の合併で衰退する事例を見れば、小さくとも独立して意見を発信できる町という位置を捨て、合併して新市の一地域、それも山向こうの一地域となるべき理由はいまや存在しない。
まさに「むしろ鶏口となるも、牛後となるなかれ」である。
さて、静岡県知事石川嘉延であるが、昨日の地権者との合意を受けて静岡新聞に寄せた談話で「除去が確認されしだい速やかに、議長に辞職を申し出る考えであります。」とのこと。
届提出日と現実の辞職の期日とは別ものであるため、いつまでが任期で、いつから代行を置くかは未定であるが、各紙伝えるとおり注目の知事選は6月28日か7月5日辺りに落ち着きそうな情勢である。

ただ、記者会見ボイコットでやる気を失ったかに見えたのとは対照的に、空港トップセールスと称する海外旅行には意欲満点で、明日から3日間台湾に空港部長や観光局長といった取り巻きを引きつれ出かけるという。
県内の不況が嘘のような景気の良い話だ。
最後まで、空港事業は聖域という面を見せ付けてくれるとは・・、これまた、まさに世俗を超越した官僚ならではの発想と行動である。