「県政オンブズマン静岡(静岡県庁の光と闇)~よりよき未来のために~」管理人のブログ

注)teacupブログから移転の2022年5月以前の投稿には、文字コードの違いから多くの文字化けがあります。

もの言う議会「合併協の進め方は議会軽視、民主主義に反する」

2009-04-01 21:31:00 | 日記
石川にものが言えない県議会とは正反対に、住民に身近な町では町民代表の一人として議員が長に対して堂々とものを言っている。

「財政力が弱い自治体同士の合併は効果がなく、平成の大合併で周辺の農山村は急速に衰退している、という全国町村会の調査報告が出ており、総務省からも見直しの方針が示され、合併の流れは変わった」「合併協の進め方は、議会の配置分合議決を前に調印式を予定するなど議会軽視と民主主義に反する」(伊豆新聞)、こうして昨日の南伊豆町議会は先月の松崎町に続いて、県主導で強引に進められた合併にノーを突きつけた。
賀茂地区1市3町の合併は、元々の1市5町という県の合併構想が以下のとおり破綻したことから、過渡的な形として進められてきたものだ。

「南伊豆地区6市町合併は衰退への序曲」
http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/42.html
「合併しなければ・・・と県の脅し」
http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/47.html
「上と合併?下と合併? 西伊豆町、東伊豆町」
http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/75.html
「県の押し付け合併構想破綻」
http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/112.html
「賀茂1市3町合併構想も破綻」
http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/151.html

昨年の破綻後、議会の判断を覆し松崎町が住民投票を経て合併協に参加したものの、合併協が現実的には合併そのものの事務進行過程であることをごまかし、住民投票で「合併そのものを問うものではない。合併の是非の話し合い。話し合いにさえ参加するのは駄目というのは行過ぎ」として住民をいわば欺いたため、先月の松崎議会での合併反対につながったものである。
松崎町は合併推進の町長が合併の信を住民に問うとして住民投票ではなく町長辞職と再選出馬で対抗、今月19日に選挙が行われるが14日の告示まで時間がないことから合併反対の議会側からは候補は出ない可能性が高い。
そもそも、空港住民投票を公約(公言)し当選した石川知事の住民投票条例案を県議会が否決したように、議会と首長はそれぞれ住民から選ばれた代表であり、首長選という様々な要素が絡む選挙で特定の問題だけの民意を問うことにはやはり無理があったのだ。

結局は空港と同じように、その初期に正面から住民の意志を問わなかったことの「つけ」が最後に回ってきたということだ。

折りしも、全国に先駆けて定額給付金を支給したのは青森県西目屋村という小さな自治体だ。賀茂地区でも市よりも町の方が支給が早い。
高効率ばかりに目が行き、小回りが利ききめ細かい住民サービスという利点を疎んじてきた流れに一石を投じている。
財政的なメリットといっても永久のものではなく、ひとたび合併すれば後戻りは出来ない。
あせることなく、一度リセットするのがいいだろう。
知事の指示とばかり無批判・無思考・盲目的にことを進めようとするよそから来た県役人に付き合う必要はまったくない。