わにの日々-中西部編

在米30年大阪産の普通のおばさんが、アメリカ中西部の街に暮らす日記

白内障手術その3ー術後約半年後の感想編

2012-06-03 | 白内障手術
白内障の手術を受けて約半年が経過しました。それでも長年の習慣とは面白いもので、今だに風呂場でよく見えすぎて「あ、眼鏡外すの忘れた!」と、顔に手が入ってしまうことがあります。数十年の間、お風呂に入る時は眼鏡を外すので、常に周りがぼやけていましたから。

 私の場合は、遠視のみならず、元々、乱視も強いので、手術後も眼鏡をかけています。両目の手術後、二ヶ月弱してからやっと、ちゃんと視力に合わせたメガネを作ることが出来ました。手術後直ぐは角膜のカーブが落ち着いておらず、屈折率が変わる可能性があるからです。今は、一つは乱視と遠視の遠近両用の眼鏡と、コンピュータ作業用に、上部がPC画面を見るための中距離矯正で、下部は手元を見るための近距離矯正のバイフォーカルの眼鏡2つをを使っています。

 以前はレンズが分厚すぎて、選べるフレームのタイプが限られていたのですが、今ではどんなフレームでもOK。憧れだった縁無しフレームと、可愛いセルのフレームを使っています。散歩程度なら裸眼でも大丈夫なので、かっこいいサングラスがかけられるようになったのも嬉しい。レンズも特注の必要がないので、何週間も待つ必要も無く、ずっと安くなりました。それに、以前は近視の度が強すぎて使えなかったソフトタイプのコンタクトレンズでの矯正も可能になったので、気張ってお洒落したい時には、使い捨てコンタクトが使えます。

 けれど、手術してよかったと思うのは何より、眼鏡がなくとも通常の生活ができること。手術によって遠視になってしまった不便さもありますが、以前のようにメガネ無しでは生活できないわけではありません。かつては、もし天災にでも見まわれて眼鏡を壊してしまったら、自分だけでは何も出来ないだろうという恐怖がありました。なにしろ、文字通り「一寸先は闇」ならぬ、10cm先はボヤボヤ状態ですから、足元の悪い場所を一人で歩くことすら無理です。例えば、出先などで、スペアの眼鏡を持っていない時に大地震に襲われてメガネが割れてしまったら??もう身動きも出来ません。

 もう一つ、元々の私は鳥目で、光を見ると周りに光の輪が見えるハロー現象のような症状もあったので、夜間運転は怖かったのですが、今では問題なく見えるようになりました。長年、眼鏡で矯正していても、光がソフトフォーカスをかけたように滲んで見える状態が普通になっていたので、クリスマスのイルミネーションがくっきり見えたのには感動しました。さすがは曇り無しの人工レンズ。

 手術は保険でカバーされたので、事故負担金は両目の手術費用、その前後の診察、目薬代等、全部で600ドルくらいでした。レーシック片目代よか安いよ。国民保険が充実している日本とは違い、アメリカでは高い掛け金を払って民間の医療保険を購入せねばなりませんが、病気や怪我がない限り、何かあった時には使える、という、心の安心代以外は、殆ど全部ムダになってしまいます。だからといって怪我や病気は嫌だし。だから、こういう手術なんかすると、ああ、モトが取れたという、渋ちんな私的に嬉しいものもある(わにの奴、昔からちっとも変わってないと笑ってるでしょ、アンタ!)

 この手術の後の意外な弊害は、ここ数十年ぶりに、メガネ無しの自分の顔がよく見えたこと。なんと、ちょうど眼鏡の縁で隠れるあたりに大きなシミがあったですよー!!!これは結構、ショックだった…orz 

 それにしても目のレンズは人工物だし、最近、歯も人工の被せ物したし、この調子で取り替えていくと、今にロボコップになるかしら?

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3 コメント

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Unknown (Maya)
2016-07-12 09:13:23
ワタシモ0.01の超ど近眼プラス乱視、加えて近年近年恐ろしいほど老眼が進んで大変不便です。スマホでテキストした後に仕事でモニターを見ると、ボヤーッとして焦点が合わず。わにさんの白内障手術その1を半分読んで、おぉそんなものがあったのか!と喜んだのも束の間、術後の生活ぶりは想像を絶する話。1週間でも不便極まりないと思います。No pain No gainという言葉が頭をよぎりました。でも朝起きて速攻眼鏡を探さなくてもいい生活なんて、夢のようですねえ。おめでとうございます!
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Mayaさん (わに)
2016-07-12 09:29:07
確かに視力が安定するまでは不便でしたが、いったん安定してしまえば、喉元すぎれば何とやら。5年弱が経過した今も何の不都合もなく、夜中におトイレにいく時にも、メガネ、メガネと探さなくていいのは便利。中学生の頃から、ずっと分厚いメガネの生活でしたから、今ではメガネなしでも普通に歩けるのが嬉しいです。おすすめですよ!

 でも昨年、同じ職場の方が白内障の手術をして、遠近両用のレンズを入れたのですが(お金持ち~!)、慣れるまでは頭痛がしたり、いろいろ苦労なさったようです。メガネだって遠近両用は慣れるまで時間がかかるのですから、目の中のレンズが遠近両用なんて、慣れるまで脳みそが混乱しそうですよね。
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書き忘れた! (わに)
2016-07-12 09:37:03
私は、お産をしても翌日には追い出されるアメリカで手術をしたので、一日に片目づつ、間に二週間をおいて手術しましたが、日本だと、両目を一度に手術して、一晩は入院するのだそうです。それだったら、モノビジョンになってフラフラせずに済みそうですね。

話変わりますが、ご近所の方が腰の人工関節置換手術を受けられたのですが、それも翌日に退院!アメリカの医療恐るべしです。
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