わにの日々-中西部編

在米30年大阪産の普通のおばさんが、アメリカ中西部の街に暮らす日記

白内障手術その2-手術後編

2012-06-02 | 白内障手術
 白内障手術の記録、2日目、手術後の苦労など。

 眼球の水晶体を入れ替えてしまうのですから、目の機能が術前とは全く変わってしまいます。私の場合、強度の近眼は、新しいレンズに取り替えることで完全に補正されることになりました。ですが、老眼による遠視と乱視の矯正には、保険ではカバーされない多焦点レンズが必要となります。このレンズは、一枚(片目用)が3000ドルからと、大変にお高い。白内障は老化現象とハッキリ言い切っている眼科のサイトも多いですし、私のご同輩の皆さんが白内障にかかる頃には、他の治療方法が普及していたり、多焦点レンズの価格も下がっているかもしれません。そうなったら、私も新しいレンズに入れなおしてもらおうかな(?)なのですが、今のところは、私には6000ドルの負担はムリ。だから、手術の結果、近視ではなくなる代わりに、遠視になってしまいました。遠くを見る機能は得たものの、近くを見るという機能は失ってしまったのです。今では、メガネ無しにはレストランのメニューも読めません。

 遠近共に、メガネやコンタクトでの矯正なしに視力をキープするには、片方に近視矯正用レンズ、もう片方の目に遠視矯正用を使った「モノビジョン」という方法が可能ですが、私は想像しただけで頭痛がしそうなので、この方法は選びませんでした。ですが、片目の術後…私の場合、右目を先に手術したのですが、残りの左目の手術を受けるまでの2週間は、この「モノビジョン」的経験を止む無くをされます。右目はおニューの遠くはよく見えるけど、近場はもうボヤボヤ、一方、自前の左目は、近くは目を細めれな見えるけど、10cm先はもうボヤけて見えません。暫く経つと、脳がこの状態に慣れて不自由がなくなりますが、それまでは左右の遠近感が狂って、自分は真っすぐ歩いてるつもりなのに、片方に寄ってしまったり。危ないので、運転は左右どちらかの片目だけに頼ることとして、片目を眼帯でカバーします。ドラックストアで買ったクロのアイパッチをしたら、今時はやりの海賊風?ちょうど手術後は10月でしたから、ハロウィーン前哨戦のフリ。

 ですが、更に困ったのは、PC画面を見る時も両目では視点が合わないことです。私の仕事は、PC画面を眺めないことには始まりませんから、職場でも眼帯の上に眼鏡をかけて、とっても謎な人化しておりました。何それ?と、気軽に尋ねられれば、事情を説明できるんだけど、周りが気を遣ってくれて、敢えて見てみないふりをしてくれるのが、却って辛い

 やっと二週間待って左目も手術を終え、これでメデタシかといえば、そう簡単でもありません。脳が新しい視力になじみ、最終的に落ち着くまで3-4週間ほどかかります。それまで眼鏡を作っても無駄になってしまいますから、近所のドラッグストアで買った老眼鏡で間に合わせます。普通の生活ならそれで十分ですが、仕事をするには不便。小さな字は見えにくいし、印刷されたハードコピーを虫眼鏡で見ながら、PC画面に訳を打ち込んでいくなんて面倒な事をしていました。長年インターネット中毒だった私も流石にギブアップで、目は疲れるし、肩こりは酷いし… 結局、2ヶ月弱は、仕事以外では必要最低限、メールのやり取り程度だけという状況でした。

 この間に、ついメールの返答が遅れたり、その結果、ご無沙汰になってしまった方もおられて、失礼してしまったことも多いですし、仕事でも数字の読み違えが多くて、校正担当の方に迷惑をかけしまうこともありました。手術自体は楽勝でしたが、結局3ヶ月以上も不便な生活を強いられました。だから、手術を後悔しているかといいますと… こうやって公開はしてますが、後悔はしていません。今の心境などは、また明日に。

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