わにの日々-中西部編

在米30年大阪産の普通のおばさんが、アメリカ中西部の街に暮らす日記

新保険政策案が出た!

2017-03-09 | アメリカのニュース
 共和党の、Affordable Care Act(オバマケア)に取り変わる保険改革法案が発表されました。先ずは先の政権が確立させた政策を撤廃を決めてから約2ヶ月を経て、やっと発表された新案ですが、具体的な金額等は不明なまま。

 その内容をラジオで聴いても、私には詳細がよく判らなかったのですが、要は、金持ちは税金優遇で得するけど、低・中所得層は大打撃、ってものな気がする。で、新聞記事を読んでみると、やっぱ
The GOP plan would provide major tax breaks for the wealthiest one percent of the population. Low-income people are most likely to see their credits slashed

(t)he new approach could create a major shift in taxes for low-and-middle income people while delivering a $600 billion tax break, primarily to the rich (The Washington Post, 03/08/2017)

共和党の計画は、最も裕福な1%にとっては大幅な減税になるが、低所得層の人々は補助金をがっつり削られるだろう。

新アプローチは、低・中所得層の人々の税金に大規模な影響を与えると同時に、6000億ドルの減税を、主に富裕層に提供することになる。


 オバマケアでは、所得に応じて補助金が支給されました。所得が低く、保険料が高くなるほど、税額控除額が多くなっていく仕組みです。ところで、新案では、年齢を基準に補助金の額が決まるので、トシを取るにつれて補助金額は増えるけど、所得は関係なくなっちゃう。つまり、要は、高くても低くても変わらない。つまり、貧乏人からお金を取り上げて、お金持ちに還元しようってことね。

 それだけではありません。オバマケアでは、保険を買ったら直ぐに補助金が出ましたが、新案では、補助金は税額控除の形で環付されます。確定申告って、日本と同じで通常は年に1回、税金が返ってくるのも年に1回。ヘタすりゃ、保険契約を結んでから、丸1年待たなきゃならない。それまで、保険料は自腹を切るしか無いんだけど、これがまた、エライ高いですよ

 オバマケアでは保険加入は、罰金が課せられ、これが不人気でしたが、新案では加入は任意になり、罰金はなくなります。だから、健康体を自負する人は、別に保険なんて無くてもいいや!って判断を下す可能性が高い。保険会社は、お金を使わないけど払ってくれる人がいないと成り立たないんで、商売上がったりになっちゃう。で、保険金を値上げすることになり、ビンボー人には、益々苦しい状況に…

 オバマケアと基本的には変わらないマイナー・チェンジなんだけど、金持ち以外にとっては、わざわざイヤンなとこだけ変わるのが、この法案。トランプは「素晴らしい法案だ!」とか言ってるけど、そりゃそうでしょうよ。アンタもアンタのお友達も皆、お金持ちだもんね。

 めっちゃ、むかつくわ~!!

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