わにの日々-中西部編

在米30年大阪産の普通のおばさんが、アメリカ中西部の街に暮らす日記

男はつらいよ、エクスペンダブルズ3・Expendables 3

2014-08-31 | 映画・ドラマ・本
男はつらいよ、筋肉わっしょい!すっかり高齢+恒例化しつつあるような気のするこのシリーズ最新作:



 うそです。でも、ほぼこれに近い状態になりつつある気がします。前2作に比べて、イマイチ微妙な評判のシリーズ第三作、見て参りました。感想としては、イマイチ微妙でした。お馴染みのスタさん、シュワちゃん、ハゲ(ステイサム)、可憐なヒロイン(リー)、アル中のオッサン(ラングレン)他2名の面々に加え、今回のスターは、お久しぶりねのムショ返り、レスリー・スナイプス、すっかりキ印評判が定着したメル・ギブソン、そして御大の貫禄を漂わせた大統領役が似合いすぎるハリソン・フォード。ハリソンくんが、更に平均年齢を引き上げております。

あんまり変わらないか…

 オープニングは、いつもの様に派手にどっかーん!元エクスペンダブルズ・メンバーのウェスリー・スナイプスの脱獄を助けるのが、今回の最初のセクエンス。「何やってムショに入れられたんだ?」ときくラングレンに、「脱税さ」というお約束ギャグにも、ちゃんと笑う私。この後に続くのは、アフリカ沖での大捕り物。派手な爆発、銃器での銃撃戦、水上高速アクション、当然のごとく陸に乗り上げるボート等々、ちゃんと果たされていくお約束に満足。「そうそう、こうじゃなくっちゃv」と、思いつつも、主要登場キャラクター達のアップに、じっさまばっかやなぁ…と、思っていたら、製作者側もそう思ったのか、スタさんが新しいメンバー求めて徘徊する展開に。ここ、つまんない。超いらない。2作めでとっとと死んだ若者、殺さずに取っとけばき良かったのに、失敗したね。

 で、退屈な徘徊老人の旅を終えて、若者メンバーを見繕ってきたんだけど、これがもー、哀しいほどのカリスマのない奴らばっか。1人で大画面に存在感アリアリのじっさまを取り揃えただけに、ただでさえ他の連中がしょぼく見えそうなのに、ホントにしょぼいの集めなくてもいいじゃん。マジでエクスペンダブルズ(捨て駒)だったら、方向性間違っちゃったんだね…で過ぎたけど、しっかり生き残るだけに、次回作がとっても心配です。また出てくるんだったら、もう劇場で見なくていいや。

 唯一、それなりに個性を示すのが、何かを間違えて出演したような気がしてならないアントニオ・バンデラス。喋りに喋ってスタさんをうんざりさせるんだけど、やり過ぎで後半飽きてくる。今回の悪役は、元の仲間なので、可愛さ余って憎さ百倍のメル・ギブソンなんだけど、イッちゃってる役には合ってるけど、スタさんとの肉体ガチバトルが痛々しい。前作のヴァン・ダムのような華もなく、一作目の本物プロレスラーとの対決のような迫力もない。ロック様、よんでこーい!

 可憐なヒロイン(しつこい)イン・ヤンは、今回はお給料の悪いエクスペンダブルズ組から、お金持ちなシュワさんことトレンチさんの組に華麗に転職しております。仲がいいので、スタさんに「部屋とってやろうか」と言われるシーンが有り、金持ちスケベオヤジと愛人的なギャグがありますが、この程度は単なるオッサンの与太話程度のレベルであり、ネットの一部で言われているデキてる設定(?)は、コンセントと電源にハァハァするレベルのものかと。

 今回の「お!?!」は、昔懐かしハリソンくん。もー、本当におじい様にお成りなされて、若いかっこいい頃を知っているものとしては、もう見たくないかも、とすら思っていたのに、CIAの偉い人から、ドラマー大佐として戦闘ヘリに乗り込んだ途端、かっこいい!やっぱねー、じっさまとおっさん映画であるべきなのよ、このシリーズは!で、永遠のマンネリズムで、毎回、男はつらいよ、でも頑張るよ路線で行って欲しい。

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