わにの日々-中西部編

在米30年大阪産の普通のおばさんが、アメリカ中西部の街に暮らす日記

Eatonという街

2014-03-29 | 田舎暮らし
朝から氷雨。しかも風が強い。みじめ… 夕方に会計事務所のアポ。税金の相談。更に惨め…orz 定職も出来たことだし、なんとかクビにならないように頑張って、むしろ春の確定申告で税金が返ってきて、春だわ、ラララってな生活がしたいです。

 税理士さんと会って現実に打ちのめされた後(予想はしてたんですけどね)、会計事務所の向かいにある地元の公立図書館に行ってみました。私は図書館が大好き。図書館があれば、ただでDVDやCDがレンタルできるし、電子図書の貸出もあって貸出期限を気にせずチェックアウトできるし。このシステムは、日本の図書館でも導入してほしいなぁ。別にアメリカにいても、電子書籍の貸出なら場所は関係ないはずだし。でも、きっと、国外はダメ!とか言うんだろうな… 税金払ってないから仕方ないか…

 ところで、この図書館、実はいわく付きでして、司書さんの幽霊が出るともっぱらの噂。事の起こりは1909年7月8日、数年前に建てられたばかりの図書館で、司書のリンダ・グリスワードさんが、彼女にフラれた事を恨みに思うハリス・ライフに、リンダさんの息子の見ている前でリンダさんを射殺するという事件がありました。犯人はその場で自殺をはかりましたが失敗、1910年に死刑になりました。今の図書館は当時の建物ではなく、その後、同じ場所に建てられたものですが、未だに不思議な出来事が起こっては、現代の司書さんたちを悩ませているそうな。でも、新しい図書館には、ビクトリアンの司書さんが現れそうな情緒は全く感じられません。映画のDVDは新しい作品も揃っており満足。でも、やけにロマンス小説の棚が充実しているのは笑ってしまいましたw アメリカで発行された書物を全て保管しているワシントンDCの議会図書館ですら、ロマンス小説だけは例外なのですが、暗く寒い冬の長いこの地方じゃ、お熱いロマンスが読みたくなる??

 この街の古い裁判所の建物や、メインストリートのカフェ、町外れにある古い砦跡にも、幽霊の噂はあるそうな。1806年創立の古い街だけに、色々と歴史的な逸話も残っています。ダウンタウンには、19世紀から18世紀初めに建てられたビクトリア風の可愛いお家が沢山見られますが、街の創立者であるウィリアム・ブルースさんの子孫が住んでいたお屋敷もその一軒。街の中心部に建つ、その由緒正しきお家の前には現在、売家サイン(しかも値下げサイン付き)が出ております。長い歴史の中には、コレラが勃発して殆どの住民が街を逃れた後も居残った600人のうち、120人が羅患して亡くなったとか、1859年には放火を原因として大火災が起こり、街の主だったビジネスが全て丸焼けになっちゃったといった出来事もあったそうです。

 そして、実は、1917年から23年に第24代カリフォルニア州知事を務めたウィリアム・スティーブンズが、元々はこの街の出身。母親が肺の病に罹ったので、気候の良いカリフォルニアに一家で引っ越したのだそうです。オーストリア出身の知事さんもいたくらいだから、カリフォルニでは、元々の出身地なんて関係ない。そんなおおらかさといいますか、西部らしいおおらかさが有りますね。

春になったらメイン・ストリートのお店を探索したり、歴史的な裁判所の建物を見学したり、砦跡も見に行きたいなv

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2 コメント

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Unknown (まさこ)
2014-04-05 02:49:07
「メインストリート」!(笑笑笑)

いやはや、ホントに話題に事欠きませんな。(笑)先日2時間ちょっとお電話でお話ししたにもかかわらず、まだ聞いてなかった話があったとは!

夫がオハイオ出身なので、いろいろうなずく事も多く、これからもますます更新が楽しみです。^_^

西海岸からオハイオまでの運転は大変ですが、道中お気をつけて。でも、楽しんでくださいね。
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まさこさま (わに)
2014-04-05 07:02:51
いやはや、毎日が驚きの連続ですよ!
西のNYCから始まって、だんだん西の端のカリフォルニアまで移動した私ですが、ここは今迄に住んだどんなところとも違います。

ロードトリップ、楽しみなような、ウンザリなような??
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