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しろくま日記

読んだ本の感想を記録してみたいと思います。
なんだか忘れてしまうので。

日本小説ベストなど”goodreads” ”Best Japanese Books”

2013-10-07 | 本リスト
スローターハウス5」のときに書きましたが、ちらちら調べていたら海外の読書SNSサイト“goodreads”の”Bset Japanese Books”なるものが引っかかってきました。
SFでは先日ご紹介した‘06SFマガジンのランキングなどがあり、ミステリーでは「東西ミステリーベスト100」などというものが出されていたりします。

いろいろ探しましたが「日本の小説オールタイムベスト」というものは国内サイトでは引っかかって来ませんでした。
西洋人がその手のものが好きなのか、日本人が嫌いなのか....。
なんでもランク付けするのが乱暴な話なのはわかりますが、ランク付けしたものを見たくなるのも人情だったりしますね。

ということで、気になったので"goodreads" "Best Japanese Books"のランキングをリスト化しましたのでご紹介まで。(小説だけではないですけれど)
SNSユーザーの投票で日々変わってくるようですが、10/9時点のランキングです。

既読を青で色づけしましたが26作品、かろうじて1/4です。
(村上春樹作品をそこそこ読んでいるからですが...)
ベスト10中7作品が村上春樹....強い。
まぁ海外で本当にポピュラーに読まれている日本人作家は村上春樹しかいないのかもしれませんね。
持っていて読んでいないのが9作品。
三島由紀夫やら川端康成はチャレンジしているのですがどうも...。

リスト中、作家別で100作品中、3作品以上ランクインしているのは
・17作品 村上春樹
・9作品 三島由紀夫
・7作品 川端康成
・6作品 吉本ばなな
・4作品 夏目漱石
・4作品 大江健三郎
・4作品 村上龍
・4作品 鈴木光司
・3作品 谷崎潤一郎
・3作品 桐野夏生
です。
よくも悪くも海外でポピュラーな作家はこの辺の人たちなんでしょうね。
村上春樹とノーベル文学賞作家川端康成と大江健三郎はなんとなくわかりますが、三島由紀夫もかなりポピュラー、あと吉本ばななも人気なんですねぇ。

川端康成、三島由紀夫「日本人なら読まなければ」と思い何回かチャレンジして挫折しています。
大江健三郎は「万延元年のフットボール」は面白かったんですが、他はどうも...。
(これも挫折)
吉本ばななも読んだことがないのですが読んでみようかなぁ。

夏目漱石は日本が世界に誇る国際作家だと昔から思っています。(私的には)
鈴木光司氏は映画の影響でしょうか?

一方で日本で人気の司馬遼太郎などはランクインしていない。
司馬作品を英訳するのは難しいのかもしれませんね。
あと山本周五郎なども入って欲しいところですが....見当たらない。
この辺、海外での読者の人気投票でのランキングだと片よりはでますね。
(国内の評価と海外の評価は一致しない?)
ミステリでは桐野夏生をはじめ、宮部みゆき、島田荘二、古いところでは江戸川乱歩もランクインしていますが、SFは見当たらない...残念です。

63位の「芸妓峰子の花いくさ」74位「とはずがたり」など不勉強で存在すら知らなかったですが面白そうです。
とはずがたり」は松岡正剛氏の千夜一冊でもとりあげられていて、ちらっと見てみましたがすごい話なようです...。

機会があれば是非読んでみたいです、こういう本が見つかるのがランキングを見てみるいい所ですね。

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国内SF長編オールタイムベスト考

2013-08-21 | 本リスト
海外ベストについては前に書きましたが、日本SF長編ベストについて06年SFマガジンのランクを基に考えてみました。
とりあえず基になるリスト。
既読のものを青色に塗ってみました。

52作品中14作品、1/4強、意外と読んでいない...。
まぁ日本のSFは中学生くらい、1985年くらいまでしか読んでいなかったので新しいものは殆ど読んでいません。

海外長編にならい作家別ランクイン作品数
1位 6作品 神林 長平
2位 5作品 小松 左京
3位 3作品 筒井 康隆
 〃 3作品 半村 良
 〃 3作品 山田 正紀
神林長平、山田 正紀を除くと、SF第一世代が強い。

漫画でいうと手塚治虫、石森章太郎、藤子不二雄あたりががんばっているイメージでしょうか。
前述の通り30年位日本SFをまともに読んでいないので、神林長平も山田正紀も読んでいません。
いずれ読んでみたいところです。

というあまり読んでいない私がこのリストをざっと見てまず思ったこと....。

1位に光瀬龍「百億の昼と千億の夜」2位に小松左京「果てしなき流れの果てに」が入っていますが....。
この2作が1、2位というのがどうも納得できない。

2作とも既読ですが、どちらもその当時の日本SFにありがちな無理やり話を大きくしていた作品な印象があります。
(どちらかといえば「百億の昼と千億の夜」の方が上な気もしますが....。)
この当時の日本のSF長編は大体後半とっちらかってくるんですよねぇ。
日本人が長編苦手ということもありそうですけれど。

他「果てしなき流れの果てに」はアシモフの「永遠の終わり」にインスピレーションを受けていたのではないかと感じた記憶があります。
小松左京の初期長編は海外SFの影響をかなり受けている気がする....。
当時のレベルでは傑作だったんでしょうが、現在のレベルで評価してそこまで高く評価されるべき作品かどうか???。
今読んだらずっこけそうな予感がします。

ということでこの2作がオールタイムで1、2位というのはどうにも...。

前述のとおり最近のSF作品を殆ど読んでいないわけですが、このリストで多くの作品をランクインさせている神林長平氏などの方がレベルの上なんじゃないかなぁという気がする。(未読ですのであくまで多分)

というか超えていなければ「このジャンル駄目だろう」という話でもあるような...。
先人への尊敬の念は別としてどうにも異和感があるランキングです。

ちなみに私の既読作品で個人的に順位をつけると、
1位 世界の終わりとハードボイルドワンダーランド
まぁ村上春樹の代表作といってもいいでしょうしネ。
2位 ドグラマグラ
これも、日本の名作100とか企画をしたら入りそうな気がする。

上二作は果たしてSFなのか?という話にもなりそうですが...。

3位 マイナス・ゼロ 
大好きな作品です、主観的にはこれが1位かなぁ。
世界中で好きなSF二作選べと言われれば「夏への扉」とこれだなぁ。
SFマガジン以外のこの手の企画では1位になっていたりもする名作です。
最後まで破綻なく丁寧にまとまっています。

4位 第四間氷期 
よく覚えていませんが面白かった思い出がちらり。
これもSFなのか???ですが...安部公房好きだったなぁ。

5位 日本沈没 
偶然東日本大震災の前の日に読み返していて、すごい怖かった...。
小松左京ではこれがベストな気がします。
後半ぐたぐたというのは共通点ですが...飽きちゃうのかなぁ。

6位 永遠の森 博物館惑星 
文庫発売時ふと目につき手に取り読みました。(調べたら2004年ですね)
宇宙船ビーグル号を思い出しましたが...最近の作家らしくスマート。
良作だと思います。

7位 百億の昼と千億の夜
萩尾望都のマンガの方が上なような気がしますが...。
小説に拘らないなら「スターレッド」が上位に来てもいい気がする...。
光瀬龍だと「征東都督府」の方がより無茶苦茶で好きだったような記憶があります。
でもこの系統だと矢野徹の「折紙宇宙船の伝説」の方が好きかなぁ。

8位 半村良(産霊山秘録、石の血脈)
この人はエンターテインメントに徹しているのでそこそこ面白かった記憶はあります。が、「名作」というとなんだか違う感じがします。

9位 小松左京(果てしなき流れの果てに、復活の日、継ぐのは誰か、日本アパッチ族)
日本沈没は日本化した作品ですが、この辺は海外SFの翻案という感じがしてならない。
・果てしなき流れの果てに→永遠の終わり
・復活の日→渚にて
・継ぐのは誰か、日本アパッチ族→スラン、人間以上等ミュータントもの。
あくまで個人的感想かつあまり覚えていないのでいい加減です...。

ブックオフで「復活の日」をぱらりと読んだら面白そうではあったので今読むと感想違ってくるのかもしれませんが。

位外 BRAIN VALLEY
この作品がここに入っているのは....。
 
ここまで書いて気付いたのですが、20年ほど前にけっこう日本SFを読んでいた私からすると「普通これが入るだろう」という作品が抜けているので反発を感じているのかもしりません。

ちょっと思いつくだけでも
筒井康隆は後期の作品が入っていますが、「家族八景」とか、時を超えてポピュラーな「時をかける少女」(多分このリストの全作品より有名な気がする)など初期作品。
半村良なら「闇の中」シリーズの方が良かったような。

小松左京は....浮かばない(笑)、代表作大体入っているし。
なんでこの人だけいっぱい入っているのか???。

リストアップされていない作家では平井和正「死霊狩り」「ウルフガイ」あたり豊田有恒だと「モンゴルの残光」。(なんで入っていないんだろう...)
あと星新一、短編作家の位置づけなんでしょうが、日本SFへの貢献度を考えれば「夢魔の標的」か「声の網」などを挙げてもいいような...。
どうも釈然としない....。
日本の作品は日本人だけに思い入れが深いためかでいろいろ考えてしまいます。

いまはSF海外長編で手一杯ですが、時間ができたら山田正紀「神狩り」、神林長平「戦闘妖精・雪嵐 <改>」辺り是非読んでみたいです。
両方未読の作家なので楽しみだ。

あとは眉村卓「消滅の光輪」筒井康隆の「虚構船団」椎名誠「アドバード」なども気になります。
読みたい本はまだまだいっぱいあるのでしばらく(一生?)時間はつぶせそうだ。
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SFオールタイムベスト(海外長編)考

2013-07-01 | 本リスト

去年の末から重点的に海外のSFを読んでいますが、SFの世界からしばらく(20年以上)離れていたのでネットで今時のトレンドを調べて参考にしています。
(便利な世の中だ)

「SF」「オールタイムベスト」で検索するといろいろ出てきます。

上位で出てくるものにSFマガジン06年4月号のオールタイムベスト。
こちらで内容わかります。(翻訳長編)

その他翻訳短編、国内長・短編おのおの50作ほどランキングされています。

最近の情報(2012年12月)では米国ローカス社の”20th and 21st All-Centuries Polls Results“20世紀、21世紀の長・中・短編、ファンタジー小説がンキングされています。

この2種類、長編部門(SFマガジンでは翻訳長編ですね)で表にまとめて比べてみました。
日米の差が現れていてなかなか面白いです。
*'17/7/8表一部修正書換

ローカス誌・SFマガジンそれぞれ1-5位を青で着色、5-10番目をピンクで着色しました。
(SFマガジン版はベスト10にハイペリオン2部作・4部作も入っているので12位まで着色)
買い物リストにするため出版社・絶版かどうかも調べていいます。
(ローカス版ベストの1位デューン、2位エンダーのゲームともに絶版だ...その他も絶版多い。
SFは人気なんだろうなぁ、う~ん。

で上位を比べてみると日米両方でベスト10に入っているのは「ハイペリオン」「虎よ!虎よ!」の二作。
「ハイペリオン」「虎よ!虎よ!」は今年になって読みました。
「虎よ!虎よ!」はわかりますが私の感想としては「ハイペリオン」は今後も評価され続けるか???。

ローカス誌1位の「デューン」6位の「銀河ヒッチハイクガイド」7位の「1984年」10位の「華氏451度」はSFマガジンではランキング入りすらしていない...。

「デューン」は読んでいませんが映画の存在は知っており昔買ったはず、実家にあるので取にいかなきゃ。
アメリカ人受けする作品なんでしょうか?

「1984」は村上春樹の影響もあり今やれば日本でもランキング入りしそうな感じがしますけれど、29位の「すばらしき新世界」と同様日本では「SF」に分類されていないような気がします。

その点、SFマガジンの国内ランキングで「ドグラ・マグラ」「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」がランキングされているのと同様、なんだかジャンルを広く見過ぎなような...。(二作とも名作ですが、SFでなくても名作なような)

ローカス誌10位の「華氏451度」は日本だとブラッドベリ作品=「火星年代記」ということでランキングされなかったか?。
「銀河ヒッチハイクガイド」は未読なのでなんとも言えません...。

逆に、SFマガジンで上位にある作品でローカス誌ではランキングされていない作品に
SFマガジン6位「地球の長い午後」7位「万物理論」11位「ノーストリリア」があります。

「地球の長い午後」は私がSFを読んでいた頃は必読書でしたがアメリカでは人気がないのかなぁ。
(昔読んだはずですがまったく覚えていない)

他二作はよく知りませんが、「万物理論」の作者グレッグ・イーガンはSFマガジン版では4作品がランクインしており、フィリップ・K・ディックとならびトップ。

イーガンはローカス誌版では1作もランクインしていません。
日本とアメリカでこれだけ違うんですねぇ。
なおディックはローカス版でも4作ランクインしており米国でも人気なんでしょうね。

ローカス版で最多ランクイン作家は、5作ランクインのロバート・A・ハインライン。
さすがミスターSF 人気です。
ただ「夏への扉」の評価は日米でかなり違う...。
「夏への扉」についてはネットで見るといろんな人が日米での人気の違いに言及しています。
私は中学辺りで「夏への扉」を読みましたがロマンティックで非常に好きな作品です。
私も日本人なんでしょうねぇ。
ハインラインの他の作品はどうもマッチョすぎて苦手気味ではあります。(クラークもですが)

ローカス誌版ではSF三巨匠の残り二人はクラーク4作、アシモフ4作と健闘しています。
(アシモフはフウンデーションが2作入っており微妙ですが...)
私的にはアシモフ作品ではかなり好きな「永遠の終わり」が入っているのがなんだかうれしい。

その他ではサミュエル・R・ディレイニーが4作入っていますが不勉強なので名前すら知りません...。

既読作品をチェックしたらSFマガジンランク1位のソラリスから-6位の「地球の長い午後」まで5位「虎よ!虎よ!」を除くと高校生までに全部読んでいました。(この辺鉄板ものオンパレードですしね)
自分が「日本の」SFファンであることを改めて認識しました。

ランキングはあくまでランキングなのでポピュラーでない名作がかなりこぼれ落ちているだろうことは認識していますが(ブラウンの「発狂した宇宙」なども入っていないし)知らない作家の知らない作品を知るには役立ちますね。
今年はこれを手がかりとして色々「SF」の幅を広げていきたいと思っていたりします。

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