天皇家=皇室は陰謀・戦いの連続で、なんでそれが日本の象徴なのでしょうか?
もう少し日本の歴史を学んでほしいもの、と思いますが、
陰謀・戦いは、確かに日本人が好きなのかもしれません。公正・明晰・合理ではなく、
曖昧にする、都合の悪い事実から目をそらす、そして裏話・策略話に現を抜かします。
みなが燃えるのは、戦国武将を中心にして戦さの話ですし、神社の神は大多数が武将・軍人です。そして支配者たちのドロドロした陰謀話にエロスを感じる。
日本に従わない近隣諸国=野蛮国は、統治されて当然ですし、天皇陛下を拝ませるのはよいことになるのですね。今の世界基準では「病気」ですが、日本一番という能天気の人にはとても歓迎されます。ふだんのストレスが晴れて、スッキリするのでしょう。
己の醜い内面は誰でも正視したくないものなので、形式上・建前上、善く美しいものと決めた天皇一家・皇室をウットリと見て、「畏れ多い」(笑)などと思う人も大勢います。で、「三種の神器」が権威的権力の象徴(海に沈んでなくなったのでレプリカに過ぎない)という神話=「おとぎ話」に従って、仰々しい儀式をいまだに続ける。
後鳥羽天皇→上皇は、浄土宗の法然門下4名を死刑(親鸞の兄弟子)13名を流罪(法然、親鸞など)という世界にも例を見ない大弾圧(当時の法にも何一つ違反しない衆生済度の南無阿弥陀仏の思想に対して)の悪行=大罪をなしても平然とし、反省もしない。ゆえに親鸞は、晩年に完成させた主著「教行信証」の末尾で、決して許さない と記したのでした。
現在、日本の最大宗派は、親鸞の浄土真宗ですし、2番目が法然の浄土宗です(文化庁調べ)。それは、後鳥羽上皇により、前代未聞の大弾圧を受けた宗派です。「日本会議」など何も歴史を知らないおバカ集団のウヨク団体に所属する安倍首相以下閣僚たちが唱える日本とか伝統というものが、ウソで歪んだイデオロギー(明治政府のつくったー師は吉田松陰)でしかないかは、この事実からだけでも明白です。実に愚かで、かつ危険な思想(敗戦により無残にも証明された)であるか、日本人は、この簡明な事実を踏まえないと、再び戦前の悪夢です。
(明仁さん、美智子さん、また皇太子夫妻は、この明治政府がつくった天皇教=国家神道を認めていません。だから「靖国神社」(長州藩がつくった思想施設で「東京招魂社」であったものを10年後に「神社」という名称に変えてしまった)には参拝しません。)
武田康弘