『メタフィジカルな気分』のlucienさんの中国への強い批判のブログをきっかけに、私と彼との間でコメントのやりとりがありました。 「違い」は、ものの見方を深め、クリアーにする意味でとても「生産的」です。
以下にやりとりをコピーして載せます。lucienさん、ありがとうございます。
まずは、lucienさんのブログのコピーからお読み下さい。中国の日本潰しが始まった~中国と断交してかまわん! lucien[ 19:29 ] [ 読書録 ]
[ スライドショウ ]
中国の日本潰しが始まった
著者/訳者名 : 黄文雄/著
出版社名 : 徳間書店 (ISBN:4-19-861850-X)
発行年月 : 2004年04月
サイズ : 311P 20cm
価格 : 1,575円(税込)
はっきり言おう、中国の低脳な愚民どもが日本を嫌いなのであればとっとと国交断絶すべし。最近のあの低脳な愚民の愚挙には我慢ができかねる。日本大使館やら企業を「襲う」土民を「低脳な愚民」と呼ばずして何と呼べばいいのか。
反日教育をし、国内の各地に反日記念館を建設するヴァカ中共にどうしてODAなどするのだ?まるで貢物ではないか。核ミサイルだかが東京とか各都市に照準を合わせているような国にここまでされて私たちは何も言わないのだろうか。何も感じないのだろうか。
本書はなぜ中国人が反日行為を繰り返すのかがよくわかる本だ。
その梗概はやはり国内の所得格差の拡大や高率な失業率や腐敗した政治体制への不満、独裁的で不自由な体制への不満によって為政者は体制維持に危機感を感じていて、もはや求心力を失った共産主義ではなく、外部の日本の悪行に愚民の目を向けさせて乗り切っているのだという。
やはりそういうことか。反日教育やキャンペーンは江沢民が主席になってから特に力が入れられたのだが、その環境で育った若い層が反日運動の主力なのだそうだ。
さらに、中国では民主主義化は不可能だとする、かなり説得力のある議論がなされている。
民主主義は小国の原理であって、広大な多元的多民族をまとめるには中央集権的な独裁体制しかありえないこと。また、有徳者が天に代わって万民を統率することが中国では理想とされていること。そういえば儒教は国家を運営する哲学だとも言える。
中国では国家を存続させるには民族主義を高揚させるしかないらしい。
とっとと中共など潰れて、民主主義が可能な程度の小国に分裂してくれ。中共なんかの存続のために反日などされたらたまらん。
以下は、コメントのやりとりです。 [タケセン] [2005/04/12 09:06] [ MyDoblog ]
元・特攻隊員の話、「
チャンコロの首を切るとどんな音がするか分かるか?」をアップしました。(「思索の日記」)
東京新聞の紹介記事ですが、どう思われますか?
(武田康弘)
[lucien] [2005/04/12 09:50] [ MyDoblog ]
こんにちは。
旧日本軍の大虐殺事件や731部隊等の残虐行為は一応知ってますが、それがゆすりたかりのネタにされてはたまらないということです。残虐さでは中国人も日本人に負けてはいないと思いますし。
海底資源の強奪、原潜の領海侵犯、尖閣諸島や台湾問題、靖国内政干渉問題など、中国が日本を刺激し続ければやがて日本も右傾化することは誰でもわかることなのですから、中国も戦争から何も学んでいないことになります。
私は戦争など真っ平ゴメンですが、これから先日本の危険なナショナリズム高揚は避けられないでしょう。
[タケセン] [2005/04/13 12:09] [ MyDoblog ]
避けられないかもしれませんが、避けようではありませんか!自分と皆の意識を変えていく営みー思索と実践ーには、おおきなエロースがあります。
lucienさんは、せっかくたくさん本を読み、よく思索しているのですから、それを大いに活用し、日本社会をよく変えていくために一肌脱いで下さい!笑。期待していますよ。
(武田康弘)
[lucien] [2005/04/13 17:12] [ MyDoblog ]
もしかすると、普通の国程度の正常なナショナリズムが広がるのが「良い世の中」になることかもしれません。
最近の中国の態度を見ているとそう思います。
[タケセン] [2005/04/14 10:49] [ MyDoblog ]
自我の問題と同じでしょうね。自分が、自分が、と思っているとよい人間関係はひろがらない、結局は自分が損をする。「得」も「徳」も得られない。自民党政府のように、明治政府が作った「国家神道」という宗教の施設=靖国神社を是認していては、日本は、『ふつう』の市民社会になれません。
これは国際問題であるより先に国内問題です。ふつうの愛国心ー健全な皆の得になるふつうのナショナリズムが育つ土壌がつくれません。よき日本の伝統を断ち切った明治政府の「近代天皇制」=現人神の思想を大元から批判し、日本版の市民精神による市民社会(実は自治政治は500年前からの伝統)をつくる思想と実践的努力をしないと、「ふつう」にはなれず、柔らかさ・自由さを欠いた日本が、日本が、という国家自我主義に陥るしかないでしょう。芯の強い優しさー本物の強さをもった国にするには、自国を変える勇気を内外に示すことです。(武田康弘)
[lucien] [2005/04/15 23:31] [ MyDoblog ]
もちろんおっしゃるとおりだと思います。明治政府の廃仏毀釈はまったく余計なことでした。しかしどうしても国家の近代化を急いでやろうとすると、天皇という超越者をしつらえて強力な求心力も必要だったわけです。そういった自我=内面のナショナリズムというより、私がこの記事で言っていることはただ単なる普通の人間的感情なんですが。中国人民は本当に不幸な人たちです。反日が中共のガス抜きだと気が付いている人もいるでしょうけど、もうちょっと賢くなってほしい。それか、いっそのこと反日デモが爆発してその矛先が中共に向いて民主革命でも起こればと。
[タケセン] [2005/04/17 22:03] [ MyDoblog ]
中国政府の思想や政策、「反日」の過激な行為をする中国人への批判は分かりますが、私たち日本人が取り組むことは、日本社会の問題をしっかりと分析し、解決していくことではないでしょうか?
もし、真に明治中期以後の天皇教の「洗脳教育」を批判し、「靖国」問題をしっかりとクリアーしていれば、とっくにアジア諸国の真のリーダーとして尊敬を集める国になっていたはずです。
自国の問題の深い解決は、自国ー他国の双方に大きな「得」と「徳」をもたらします。 今からでもいいのです。ほんものの「知」に関心のある人は、健全な社会実現のために力を出そうではありませんか。 他国の批判はたやすいですが、自国を見つめることは難しいものです。 お互い少しづつ前進しましょう!!
(武田康弘)
[lucien] [2005/04/18 20:24] [ MyDoblog ]
何回も言ってしまいますが、武田先生のおっしゃることはもっともだし、私も賛同するのですが、今どきの人たち(もちろん例外もたくさんいます)にとって、先生のおっしゃることはあまり意味を持ち得ないと思いますよ。何しろ2005/04/18 の記事に書いているような現実は既知のことであり、正論によって世界が変わると信じる若者は本当に少数です。大人も同様でしょう。だから「世の中なんてぶっ壊れてしまえ」とみんな思っているわけです。シニスムやニヒリズムの上で彼らは認識や判断を構築してるので、根本的な地点からニヒリズムを揺さぶるような戦法を取らない限り無理があるのではないでしょうか。
[タケセン] [2005/04/18 23:59] [ MyDoblog ]
そうですか。正論=まともでは如何ともし難い、という感じもよく分かります。私は、「ふつうの人間じゃない!」「哲学者だから・・」などと評されることもありますが、あえて「真正面」・「健全」・「楽天」を貫いてきました。私の内的な意味充実の世界が、外的な負の世界(個人であれ社会であれ)を蹴飛ばしてしまうのです。私に自ずとやって来る内的な確信は、意味=「なぜ?」「どうしたらよいだろうか?」を考えることを、歯磨きのように習慣化したところから生まれるようです。悲観的な情報も自分の生を豊かにするために「逆転」させてしまいます。特権や固い組織に守られていない人と子どもたちが勇気と元気を持てるように考えようとする癖があります。常に具体的に思考し、実践します。そうすると不思議とエネルギーが湧き、力に満ちるのです。「健全」以外はない、というのが私のイデオロギーです。つき合わせてしまい御免なさいね。
最後に私の信条を書きます。 武田康弘
原理的な思考により、「ほんとう」をつかむこと、「現実」に負けないこと、愚直に本道を歩むこと以外には道はないと思います。
たとえ多くの人が「気だるさ」に支配され、「ごまかし」や「その場しのぎ」の生き方をしていたとしても、それに引きずられては「損」です。
「社会」に逃げてはいけません。問題とは、結局は「自分」の問題なのですから。皆がどう言おうと、自分がよく生きることです。
社会問題を考えるのは、既成秩序のツマラナサを批判して、新たなエロースを広げるためです。受動性から能動性へと人生を転化するためです。真に自分を中心に生きるためです。それ以外にはありません。
あらゆる学と思考は、人生を肯定するためにのみ意味と価値をもちます。逆に言えば、自分の人生を肯定し、喜び・悦び・歓びを広げるような選び=決断を断固として行う勇気が必要です。展望のない思考には存在理由がありません。よき実践=行為をともなわない思考は、有害・有毒で、人生からエロースを奪ってしまいます。(4.19)