古いステレオを処分してラジカセで音楽を聴いている友人(白樺同人)から、ピアニストのマレイ・ペライア40周年記念BoxSet(CD68枚+DVD5枚)を購入したのを機に、小型の装置を組んでほしいと依頼がありました。
(ミニミニオーディオの音場の豊かさにビックリ!・クリックで拡大)
スピーカーは、安価な小型スピーカーでは最高評価のオーディオプロのS-20です。定価は1セット3万円(最安値は大阪の逸品館で22300円)ですが、アンプ・CDプレーヤーを本格的ものにすると、価格と大きさを忘れさせるほど高品位です。低音の量と柔らかな雰囲気はとても小型SPとは思えません。第九もジャズもかなり聴けます。とてもバランスがよく豊かで聴きやすい音です。
(SPを白樺教育館の装置に入れて実験、素晴らしい!・クリックで拡大)
CDとアンプはチューナーも付いた一体型、DENONのM39。実売価格はアマゾンで22400円と安価です。小型・操作の簡単さ・柔らか味のあるデザインで選びましたが、素直で聴きやすく問題ありません。箱庭的な小さな音場となりますが、マンションでの再生なので、ダイナミックレンジの狭さはかえって好都合でした(スケールを大きくし分離や質感もあげるなら高価格のものが必要です)。
スピーカーコードは、逸品館の低価格スタッカード線で、SPの足はコイン状の金属をブチルゴムで5枚サンドイッチにしました=足を付けるのは必要で、音場感が相当にちがいます。この小型SPは、低音がとても豊かですので、壁から離して三点支持で支えると、フワッと音場が広がり、臨場感のある音になります。
友人も柳兼子さんの大ファンですので(お弟子さんの相川マチさんとは親交を持つ)、兼子さんのCDをかけましたが、ステージが小さく目前に再現され、感動を新たにしました。日本語の発声を芸術にまで高めた不世出の女性だな、とシミジミ思いました。
武田康弘