思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

『太陽と土と水を』(中村八大が作詞・作曲した唯一の歌)40年ぶり脚光!

2012-09-30 | その他

昨日の東京新聞夕刊に『上を向いて歩こう』などで知られた著名な作曲家の中村八大さんが作詞した唯一の歌『太陽と土と水を』が紹介されていました(1971年に作詞作曲、中村さんの歌でレコード化)。

当時はあまり注目されなかった「自然との調和」を訴えた歌を40年ぶりに甦らせようと、『上を向いて歩こう』の著者で音楽プロデューサーの佐藤毅さん(60才)が保坂展人世田谷区長の「世界に向けて発信できるメッセージを!」の要望に応えて企画したのが、「区制80周年の記念コンサート」。10月7日午後2時から区民会館ホールで子どもらの歌(世田谷ジュニア合唱団・区民合唱団)により披露されるとのことです。

『太陽と土と水を』(中村八大 作詞作曲)

人様は 力があれば幸福をつかまえられると 考えた

力をたくわえた

人様は 力があれば幸福をつかまえられると やってみた

力は 消えうせた

力は 知恵に負けた

力は 消えた

力は 知恵に負けた

力は 消えた

 

人様は お金があれば幸福がつかまえられると 考えた

お金をたくわえた

人様は お金があれば幸福がつかまえられると やってみた

お金は 消えうせた

お金は 知恵に負けた

お金は 消えた

お金は 知恵に負けた

お金は 消えた

 

人様は 知恵があれば幸福をつかまえられると 考える

智恵を働かす

人様は 知恵があれば幸福をつかまえられると やってみる

智恵は ただひとつ

太陽と 土と 水を

この手で さがそう

太陽と 土と 水を

この手で さがそう

太陽と 土と 水を

この手で もとう

太陽と 土と 水を

この手で もとう

 ―――――――――――――――

 追記

昨日(29日)の『東京新聞』夕刊は、一面上段いっぱいに栃木市に現れたきれいに半円を描く虹の写真、
7面トップ(8面はテレビ欄ですので記事の最終面)に【自然との調和40年ぶり脚光】として中村八大さんの詩『太陽と土と水』の紹介。
内容と共に素晴らしい紙面づくりです。美術に光をあて続けてきた『東京新聞』ならではです。

 

武田康弘

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魚釣島(尖閣)問題ーー歴史を踏まえての結語です。

2012-09-28 | 社会批評

以下は、マイミクの方からの恐ろしく長いコメントとへのお応えとして、書いたものです。

簡明に記します。

琉球(沖縄)と中国は500年間の交流をもちます。1372年に琉球王朝を明が承認してから定期的に交流をもってきました。魚釣島(尖閣諸島)は福建省から琉球への途次に航海の目印として使われていたことが中国の古文書に記録されています(一番古いものは1534年5月8日)。

1609年に薩摩が琉球を侵略してからは明と薩摩の「両属」となります。薩摩の兵隊は(明は琉球に軍隊を置きませんでした)明の役人が来ると平服に着替えて隠れるようにいていたと記録されています。

薩摩は、琉球が中国と江戸の橋渡しをしていた(琉球の「大航海時代」と呼ばれる)為に交易物(物や情報)を得るのが目的で来ていたのです。琉球は、中国と日本の仲立ちをしていましたが、この盛んな交易は1879年(明治12年)に明治政府による【琉球処分】(琉球王朝廃止・王族の全員逮捕・琉球を認めず沖縄と呼称)まで続きました。

しかし、明治政府(山県有朋)は、1885年の閣議で、魚釣島(尖閣諸島)を日本の領有とすることを否定しています。

この年の9月に沖縄県令(今の県知事)の西村捨三は、内務卿の山県有朋宛ての報告書で、「魚釣島は大東島とは地勢が違うし、中国の記録が多くあり、冊封船(中国船)が通っていて島に詳しく、それぞれに中国名もついている。日本領という標識を立てるのは待った方がよい(要旨)」と記しています。これを受けて山県有朋は井上馨外務卿に相談しますが、井上は「調べるのはよいが、右島嶼(魚釣島)に、国標を立てるのはよくない、清国の疑惑を招く。また島を調査していることを官報並びに新聞に掲載してはいけない(要旨)」と応えました。それを聞いて山県は、1885年の閣議で尖閣諸島の日本領有を否定したのです。

ところがその10年後、日清戦争の末期に皇軍の勝利が確実になった時点(1895年・明治28年1月14日)で突然、伊藤博文は「標杭建設の義」を決定し領有に踏み切りました。「久米島魚釣島と称する無人島へ向け近来漁業等を試むる者有。之為取締を要するに、付ては同島の議は沖縄県所轄と認めるのを以て、・・・・明治二十八年一月十四日 内閣総理大臣伯爵伊藤博文」。

現実問題に飛びますが、
魚釣島(尖閣諸島)問題は、中国が提案しているように【棚上げ】にするのがわが国にとってもベストです。これは間違いありません。

武田康弘

 

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核兵器保持や日米軍事同盟が領土問題を解決するというなら、 全世界の紛争当事国がすべて・・・

2012-09-25 | 社会批評

以下は、mixiの友人、リーフ♪さんの記事です。

漫画だ(大笑)。核兵器保持や日米軍事同盟が領土問題を解決するというなら、 全世界の紛争当事国がすべて、 核兵器を持ち、 米国と軍事同盟を結べば 解決するということだ。

 
■安倍・石破氏「海兵隊を」…石原・林氏は慎重
(読売新聞 - 09月24日 10:55)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=2164173&media_id=20

漫画だ(大笑)。

核兵器保持や日米軍事同盟が領土問題を解決するというなら、

全世界の紛争当事国がすべて、

核兵器を持ち、

米国と軍事同盟を結べば

解決するということだ。



韓国も米国と軍事同盟を結んでいる。

竹島は軍事同盟で解決しない。

じゃあ、日本が核兵器を持てば、韓国は、

竹島の軍事施設を壊して整地して引き下がるのか。
 
 
日米同盟があるのに尖閣問題が、中国、台湾と、発生している。

日米同盟があっても、解決してないではないか。核の傘があると自慢しても、解決してないではないか。

じゃあ、核兵器を持てば、尖閣問題は解決するのか。

以下一部省略

イスラエルと米国は、一番の強力な軍事同盟だ。 イスラエルは対米軍事同盟も、核兵器も所有している。

それでも中東問題は解決しない。

すべての国が核兵器を持てば解決するというなら

イランにも、エジプトにも、シリアにも、・・・すべての国が核兵器をもてば解決するということになる。

なんなら、同時にすべての国が対米軍事同盟を持てば解決するということになる。

解決するのかい?ほんとうに。
 
韓国が核兵器100発持ったら、 日本は竹島から手を引くのか?
 
中国はすでに核兵器をもっている。それでも、解決しない。
中国が核兵器何万発もったら、日本は尖閣問題から、引き下がるのか?


米中軍事同盟ができたら、尖閣問題は解決するのか?
 
核兵器と対米軍事同盟ができたら解決するというのは幻想だ。
 
軍事力そのものが気休めということだ。
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
タケセン
 
リーフさんの言は、まったく正しい。自民党総裁候補たちは気がふれているとしか思えない。危険極まりない。2012年9月24日  
リーフ(♪)
 
> タケセンさん 

コメントありがとうございます♪

これほど狂った時代が過去にあったでしょうか。

90才の瀬戸内寂聴さんは、戦前戦中戦後を生きてきて、今は戦前戦中の時代より悪いと言われてます。

生き証人がそうおっしゃるのです。

本当に、この連中に脳ミソがあるのか、狂った脳ミソばかりで。

腐敗しきった連中は、右ばかりか左まで腐敗している。
戦前戦中は、すべての弱者の味方だった共産党は、孤高を決め込み、もはや、ファシズムに占領されようと言う土壇場でさえ、選挙協力できないでいる。

ナチスの台頭を、
社会党と共産党さえ選挙協力すれば防げたのに、最後まで選挙協力できないで、その間隙をヒットラーが突破してきたという歴史をまるで学んでいない。

日本共産党は、
ナチスの台頭確実な今でさえ、オリーブの木に入ろうとはしない。

一丸となってファシズムに闘うべきときに。

民治主義を望み、
ファシズムに反対する人々と、
組織なき組織で連帯し、
何としても一条の光を大きな光にできることを命あるかぎり信じたく♪
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NHKBSの「日中国交正常化40年」の感動と、石原氏らの言動がもたらす巨額の国益損

2012-09-22 | 社会批評

昨晩、NHKのBSで「1972年・北京の五日間、日中国交正常化40年」を見ました。素晴らしい番組で、心底感動しました。

当時の関係者のナマナマしい証言、舞台裏、歴史的経緯と世界情勢の変化・・わたしが20歳のときの出来事なので懐かしく思い出すと同時に、当時は知らされなかった事実が赤裸々になり、感無量でした。

それにしても石原氏親子をはじめ現代の保守政治家のあまりのレベルの低さ、人間的な未成熟、愚かとしか言いようのない言動との対比は想像以上でした。周恩来をはじめとする中国側要人の厳しさと優しさと大きさ、田中角栄首相と大平正芳外相の不退転の決意、共に人間的な豊かさをもっていたのが分かります。

現代の保守政治家のキツネ憑きのような顔、深みや豊かさのない貧しい顔との違いは驚くべきものです。ナショナリズムを煽り、偏狭な愛国主義や天皇主義を謳い、民主的平和的な憲法の全面的な作り替えを主張する顔と声は、子どもの勝手・我儘(わがまま)と同じようですが、こういう輩が国家権力をもてば、悪しき官僚政治以下の恥ずかしくかつ危険な国家になることは間違いありません。

また、知らなかったので驚いたのは、わが国の中国への侵略戦争への反省と謝罪がされたのは、この時がはじめてだったということです。1945年の敗戦(アメリカ・中華民国・イギリス3カ国による『ポツダム宣言』を受諾し『降伏文書』にサインした)からなんと27年もたっています。

わが日本人の恥知らずな精神に改めて自責の念を持ちました。これでは世界に尊敬される国にはなりようがありません。せっかく中国に対する多大な援助を行い、それに対して中国人の多くが感射していても、石原都知事のような挑発的言動・中国人を下に見る侮蔑発言を繰り返せば、すべて水の泡どころか、計算不能な程の多額な損失となります。中国との関係悪化は計り知れない国益損ですので、石原都知事の罪=責任は言語に絶するものと言わねばなりません。もちろん東京都の暴走に乗じて尖閣の国有化をはかった野田政権も同罪です。政府の方針・意向に逆らって東京都が勝手に行ったことであれば、政府や日本企業には非難の矛先は向かわず、デモは、「反日」ではなく「反石原」となったのに、です。

『明治憲法』(大日本帝国憲法)下での一人ヨガリのわがまま=外交の失敗が日本を孤立させて泥沼の戦争へと突入した事実をもう忘れたのでしょうか?それともまた戦争をしたくてウズウズしている男たちがなにか画策しているのでしょうか?(なお、ついでに言えば、戦争は賛成した人だけが行うべきであり、戦争反対者は一切協力せず、が正しいのです。他国が日本本土を攻撃し支配するのでない限りは)

せっかくの「日中国交正常化40年」の年になんということをしてくれたのか!
狭い人、小さな人、好戦的な青年将校のような人、日本チャチャチャのお軽い人、明治に郷愁をもつ天皇主義者、彼らが権力を握れば、最悪の官僚政治のそのまた一段下まで落ちることにしかなりません。

民主主義国家では、主権者はわたしたち一人ひとりの市民・国民であり、政治家は主権者の「一般意思」の代行者なのです。政治家個人がもつイデオロギーを現実化するために権力行使をすることは許されていないのです。これは原理です。

武田康弘

コメント (3)
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今日は15年戦争の始まった日。決定的な昭和天皇の関わり。

2012-09-18 | 社会思想

今日は、15年戦争の始まった日(1931年9月18日)です。
柳条湖事件(関東軍が南満州鉄道を爆破した謀略・中国軍の仕業だとして一斉に中国への侵略を開始)の起きた日です。81年前のこと。

明治憲法下で主権者であり軍隊の統帥権をもつ「現人神」であった昭和天皇(裕仁)は、謀略の計画者&実行者の青年将校たちの独断専行(『昭和維新』を掲げたクーデターに近い行為)に対してストップをかけることをせず、軍が政府への不服従行為を続ける結果を招きました。

この年の暮れに、裕仁(ヒロヒト)天皇は、当時の首相兼外務大臣であった犬養毅に「錦州不攻撃の方針」と「国際間の信義尊重」を指示しましたが、関東軍が錦州に進駐し日章旗が掲げられると、年明け(1932年の1月8日)には【関東軍に賜(たまわ)りし勅語】を出しました。その内容は、「中国の蛮族と自衛のために勇敢に戦い、皇軍の威武を中外に宣揚した」と『昭和維新』を掲げる関東軍を褒め称えたもので、これは、ラジオと新聞により広く国民(当時は臣民)に伝えられました。

現人神(あらひとがみ)であった昭和天皇ヒロヒトのこの言動により、犬養首相の「政府に従わない軍の規律を回復する」という努力は意味のないものとなったのです。犬養は、この年の5月15日に「日本主義による国政革新」を唱える青年将校たちと民間右翼により暗殺されます(5.15事件)。

天皇は、以後数年間にわたり満州事変や上海事変に功績のあった軍人や官吏(官僚)約3000人に勲章を与え昇進を認めましたので、国民はみな軍人の中国侵略(満州国建国)に熱狂することになったのです。


以上は、現代史の核心的な出来事ですが、知らない人が大勢います(長年にわたる事実を隠し意味を教えない教育の成果です)。それでは国際問題について考えることも語ることもできません。都合の悪いことを隠ぺいする教育は北朝鮮と同じです。文部科学省の役人や文教族の国会議員は猛省し、日本人と中国人韓国人をはじめとするアジアの人々に陳謝しなければなりません。


武田康弘

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ルドルフ・ケンペーー人間味あふれる天才指揮者のつくる音楽をぜひ。

2012-09-16 | 趣味

ケンペ(1910-1976・ドレスデン生まれのドイツ人)のつくる音楽は、
清く、美しく、力強く、豊かです。
最良の意味で男性的。
くせ、歪み、臭みがなく、健康美に溢れます。
音は伸びやかで輝かしい。

正確で緻密で丁寧ですが、神経質さは微塵もありません。
抑圧や強権性は皆無で、人間的な優しさに満ちています。

病的な部分はどこにもなく、健全で自然です。

疎外感の克服とか不全感の解消という面がなく、これ見よがしなパフォーマンスも皆無で、実に気持ちのよい音で音楽が淀みなく流れます。複雑な楽曲も見通しよく音化し、苦渋や停滞が全くありません。生理的に快適で、いつまでも聴いていたくなります。

作曲家の意図を歪めずに素直に表します。
これほど無理なく幸福感と愉悦感に満ちた音楽つくった人をわたしは他に知りません。

評論家があまり取り上げないのは、完璧で欠点がないためでしょう。
ケンペの指揮で音楽を聴く習慣を持てば、人生に大きなプラスになること間違いなしです。バランスのよい健康な精神をつくります。臆病、卑屈さは消え、堂々と人生を歩む人になるでしょう。

音楽的には天才でありながら類まれな暖かい人間性の持ち主であったケンペは、エリザベス女王にもタクシードライバーにもまったく態度を変えないナイスガイで、オーケストラプレヤーにも聴衆にも最高に愛された人でしたが、1976年にわずか66歳でこの世を去りました。

出ているCDは名演ばかりですが、まず、11枚組のボックスセット(5200円)を求められることをお勧めします。録音も大変に優秀で美しい音です。

武田康弘

 

ルドルフ・ケンペ EMIレコーディングス(11CD)(期間限定盤)

ドイツ出身のケンペ[1910-1976]は抜群のオーケストラ・コントロールと温かく細心の解釈でトップ指揮者としての地位を確立しました。彼の主要なレパートリーを概観できる11CD。
クラムシェル・ボックス、32ページ・ブックレット、各CD紙製ケース入り。(EMI)

【収録情報】
CD1
ベートーヴェン:
1. 交響曲第1番ハ長調 Op.21
2. 交響曲第3番変ホ長調 Op.55『英雄』
 ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
 1972年6月23-26日、ビュルガーブロイ、ミュンヘン録音

CD2
1. 交響曲第5番ハ短調 Op.67
2. 交響曲第6番ヘ長調 Op.68『田園』
 ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
 1971年12月20-23日(第5番)、1972年6月23-26日(第6番)、ビュルガーブロイ、ミュンヘン録音

CD3
ブラームス:
1. 交響曲第3番ヘ長調 Op.90
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 1960年1月19-23日、グリューネヴァルト教会、ベルリン録音

2. 交響曲第4番ホ短調 Op.98
 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
 1960年2月14,22,23日、アビー・ロード第1スタジオ、ロンドン録音

CD4
1. メンデルスゾーン:劇付随音楽『真夏の夜の夢』より
 序曲 Op.21/夜想曲 Op.61-7/スケルツォ Op.61-1/結婚行進曲 Op.61-9
 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
 1961年1月30日、2月2,3日、アビー・ロード第1スタジオ、ロンドン録音

2. リムスキー=コルサコフ:交響組曲『シェエラザード』
 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
 1967年2月16-17日、アビー・ロード第1スタジオ、ロンドン録音

CD5
ドヴォルザーク:
1. 交響曲第9番ホ短調 Op.95『新世界より』
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 1957年9月2日、グリューネヴァルト教会、ベルリン録音

2. スケルツォ・カプリチオーソ
 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
 1961年4月26日、1月27日、アビー・ロード第1スタジオ、ロンドン録音

3. ヴァインベルガー:バグパイプ吹きシュワンダ
 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
 1961年1月、アビー・ロード第1スタジオ、ロンドン録音

4. スメタナ:『売られた花嫁』組曲(4曲)
 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
 1961年1月、2月、4月、アビー・ロード第1スタジオ、ロンドン録音

CD6
リヒャルト・シュトラウス:
1. 交響詩『ドン・キホーテ』 Op.35
 ポール・トルトゥリエ(チェロ)
 ジュスト・カッポーネ(ヴィオラ)、ジークフリート・ボリース(ヴァイオリン)
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 1958年6月、グリューネヴァルト教会、ベルリン録音

2. 交響詩『死と変容』
3. 『サロメ』~7枚のヴェールの踊り
 シュターツカペレ・ドレスデン
 1970年6月13-24日、ルカ教会、ドレスデン録音

CD7
1. 交響詩『ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら』 Op.28
2. 交響詩『ドン・ファン』 Op.20
3. 交響詩『英雄の生涯』 Op.40
 ペーター・ミリング(ヴァイオリン)
 シュターツカペレ・ドレスデン
 1970年6月(1,2)、1972年3月(3)、ルカ教会、ドレスデン録音

CD8
歌劇『ナクソス島のアリアドネ』より
1. Kindeskopf! Merkt auf
2. An Ihre Platz
 シルヴィア・ゲスティ(1)
 テレサ・ツィリス=ガラ(1-2)
 グンドゥラ・ヤノヴィツ(ソプラノ)
 テオ・アダム(バス)
 シュターツカペレ・ドレスデン
 1968年6月27日ー7月5日、ルカ教会、ドレスデン録音

ワーグナー:
歌劇『ローエングリン』より
3. 第1幕への前奏曲
4. 第3幕への前奏曲
5. 真心こめて先導いたします(婚礼の合唱)
6. ハインリヒ国王陛下万歳
7. Was bringen die?
8. Mein Herr und Konig
9. はるかな国に
 ジェス・トーマス(テナー)(8-9)
 ゴットロープ・フリック(バス)(6-9)
 ウィーン国立歌劇場合唱団
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 1962年11月23-30日、12月1-5日、1963年4月1-3日、アン・デア・ウィーン劇場

楽劇『ニュルンベルクのマイスタージンガー』より
10. 聖なる朝の夢解きの曲
11. Sankt Crispin. Lobet ihn!
12. Ihr Tanzt? Was werden die Meister sagen?
13. 朝はばら色に輝き(優勝の歌)
14. マイスターをあなどらないでください
 エリーザベト・グリュンマー(ソプラノ)(10,13-14)
 マルガ・ヘフゲン(メゾ・ソプラノ)(10,14)
 ルドルフ・ショック(テナー)(10,13-14)
 ゲルハルト・ウンガー(テナー)(10,12,14)
 フェルディナント・フランツ(バス・バリトン)(10、13-14)
 ゴットロープ・フリック(バス)(13-14)
 ベルリン聖ヘドヴィヒ教会合唱団
 ベルリン・ドイツ・オペラ合唱団
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 1956年4月、ヴィンターガルテン、ベルリン録音

CD9
1. 『トリスタンとイゾルデ』~前奏曲と愛の死
2. 『パルジファル』~前奏曲
3. 『パルジファル』~聖金曜日の音楽
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 1958年2月10-13,17日、ムジークフェラインザール、ウィーン録音

4. フンパーディンク:『ヘンゼルとグレーテル』組曲(ケンペ編)(5曲)
 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
 1961年1月、アビー・ロード第1スタジオ、ロンドン録音

CD10
1. マスカーニ:『友人フリッツ』第3幕への間奏曲
2. ポンキエッリ:『ジョコンダ』~時の踊り(第3幕)
3. フランツ・シュミット:『ノートル・ダム』間奏曲
4. グノー:『ファウスト』ワルツ(第2幕)
5. ヨーゼフ・バイヤー:『人形の精』バレエ音楽
6. オッフェンバック:『地獄のオルフェ』序曲
7. ゴトヴァッツ:『あの世からきた悪漢』より
8. シューベルト:『ロザムンデ』序曲 D644
9. シューベルト:『ロザムンデ』間奏曲第3番変ロ長調
10. シューベルト:『ロザムンデ』バレエ音楽第2番ト長調
11. グルック:『オルフェオとエウリディーチェ』~聖霊の踊り(モットル編)
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 1961年12月11-17日、ムジークフェラインザール、ウィーン録音

CD11
1. ヨハン・シュトラウス2世:『こうもり』-序曲
2. ヨハン・シュトラウス2世:ワルツ『ウィーンの森の物語』Op.325
3. ヨハン・シュトラウス2世:ポルカ『浮気心』Op.319
4. ヨーゼフ・シュトラウス:ワルツ『ディナミーデン』Op.173
5. ヨハン・シュトラウス2世:ワルツ『千夜一夜物語』Op.346
6. ヨハン・シュトラウス2世:フランス風ポルカ『クラップフェンの森にて』Op.336
7. ヨハン・シュトラウス2世:皇帝円舞曲 Op.437
8. ヨーゼフ・シュトラウス:ワルツ『天体の音楽』Op.235
9. ヨハン・シュトラウス:ラデツキー行進曲 Op.228
10. レハール:ワルツ『金と銀』
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 1958年2月12,19,20,22日(1,8-10)、1960年12月21-22日(2-7)、ムジークフェラインザール、ウィーン録音

 以上、ルドルフ・ケンペ(指揮)

 

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自民党総裁選挙・「平和と人権と民主主義」は消え「国家主義と改憲」へ。明治への回帰!

2012-09-15 | 社会批評

自民党の総裁候補はみな「改憲」を全面に打ち出し、9条を変えてアメリカ軍との共同作戦を行うと宣言しています。

橋下氏と維新の会も同じで、9条改正で戦争の出来る日本にすることを打ち出しています。ウヨク的国家主義という点は都知事の石原氏も含めみな共通です。

 再び、明治維新の「狂気」の再現のようです。

【廃仏毀釈】(全国各地で仏教寺院を壊す)の暴力が吹き荒れた明治維新。
日本古来の神道を明治政府がつくった新宗教(=靖国と名付けた【天皇教】・天皇の為に斃れた人のみを祀る)に変えた明治維新。
【脱亜】という言葉で、中国や朝鮮などアジアを蔑視する思想を徹底させ、アジア支配に乗り出した明治維新。
【自由民権運動の根絶】(第一回衆議院議員選挙で過半数を占めた民権派の息の根を止めるという山県有朋らと明治天皇の意思)のために行った【選挙妨害】と【教育統制】(天皇中心の歴史をつくり学校教育で徹底させる)を行った明治維新。

こうした為政者による伝統の破壊と民権運動への弾圧は、「国体思想」(天皇主義)を徹底させるイデオロギー教育により成就しました。学校教育で日本主義というナショナリズムを教え込む。そのための教科書をつくる。批判する教師を辞めさせる。

山県有朋ら明治の保守主義者が一番中心においたのは【学校教育の国家主義化】でした。自民党と維新の会が執拗に追求する「教育改革」とは、まさに明治維新時の「日本は天皇中心国家」というイデオロギー教育と同質のものです。かれらの思想は極めて危険であり、平和と人権と民主主義の消滅を結果します。

それにしても「維新の会」とはよく名付けたもの。タカ派丸出しの正体を露わにする名ですが、彼らが危険な存在であるのはナチスドイツと全く同じ【選挙至上主義】という戦略を取っていることです。ヒトラーも過激なドイツ主義を掲げて民衆の不満を吸収し選挙で勝利しました。知識人を動員してナチ党を正当化し(20世紀最大の哲学者と評されたハイデガーも自ら進んでナチ党員となる)、連続して選挙で得票を伸ばし過半数を制しました。すべての政策を選挙民から委ねられたわけではないのに、当選するやいなや基本的人権までも多数決で奪い、憲法を変え、少数意見はすべて無視し弾圧して独裁政治を行いました。

多数決により「民主主義の思想」(人間の対等性と自由を原理する人権思想)さえ変更できるという発想が恐ろしい結果を招くことは、歴史が証明しています。民主主義を抑えて明治維新の国体思想を宣揚しようとする目論見は根源悪としか言えません。

彼らに対抗する【民主主義(民主的倫理に基づく民主思想)派】の創造が急がれます。


武田康弘

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根深い「草の根の天皇制」が【民主的倫理】(人間存在の対等性)をつくらせない。

2012-09-13 | 恋知(哲学)

昨日の『愉しい哲学の会』では、天皇制の最大の害毒は、【草の根の天皇制】ともいうべきものにあることが浮き彫りになりました。

人を黙らせる・自分が上位にたつ手法として、天皇・皇族との距離に近さを暗示・明示するというのは、意識せずに日本人の心性となっています。『園遊会』に招待されて舞い上がる人々の姿は、まさにその象徴です。

人間存在の対等性と唯一無二の存在である「私」の価値を自覚しないで、上位の存在者がいるという錯覚の中で生きる。生まれながらにして敬語で遇す・遇される皇族という存在を置いて怪しまないー幼児にも敬語を使う!!??という愚かな行為。長年かけて人類が獲得した【人間存在の対等性】と【思想・良心・表現の自由】を反故とする言動がまかり通るわが日本の現実はほんとうに嘆かわしい限りです。これでは「民主的倫理」は現実化しません。

権力欲の塊である「領土問題の仕掛け人」たちは、ナショナリズムを高揚させ、明治天皇賛歌の『君が代』を強要することで教育思想を日本主義に統制することを目がけています。ふつうに考えれば誰にでも分かることですが、口をあけているかどうか・声を出しているかどうかを教育委員会の役人がチェックするという狂気は、国歌が『君が代』だからこそ生じるのです。もし国歌が『桜』であったらどうでしょうか。チェックする意味がありません。明治の保守政治家(=自由民権運動の弾圧者たち)が絶対とした【天皇教】を象徴する歌(11月3日の天皇誕生日に明治天皇に捧げられた歌)だからこそ、いきりたって強制し、歌わない教師を迫害する(仕事を奪うことで経済的に殺し、社会的には犯罪者としての烙印を押す)のです。

その本質において北朝鮮とどこが違うのでしょうか?

思想・良心・表現の自由は教師(公務員)にはない。議会で多数で決めれば、【基本的人権】でさえ奪える!!??もう言語に絶する狂気ですが、狂気の政治家・権力者を支持する人が大勢いるのにはただ呆れるばかりです。どうしてこうも人間は狂いやすいのでしょうか。

一人ひとりの中に住む上下意識(草の根の天皇制)を断つのは難しい作業かもしれませんが、それを成さないと前に進めないことは確かです。いま、べートーベンの交響曲5番と第6番をかけていますが、この美しく豊かな名演を指揮しているのはRUDOLF KEMPE(ルドルフ・ケンぺ)です。彼は、「王(女王)にもタクシードライバーにも全く同じ態度で接した人」として有名です。そうでなければ偉大な共和主義者のベートーベンを指揮するにふさわしくありませんね。


武田康弘

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「一神教」的思考を超えないと、ほんとうの対等も自由も幸福も平和もない。

2012-09-11 | 恋知(哲学)

以下は、マイミクのざらすとろさんのTwitterでのやりとりです。

ふーれん

多くの日本人(群れて生活する「草食動物」・少数は食べられるが他は助かる)が黙っているのは、黙って耐えていれば運が良ければ勝手に社会が変わって生き残れる(運が悪ければその際に犠牲になる)ことが多いことを経験上知っているからなのかもしれませんね。2012年9月10日 14:22

タケセン

一人ひとりが「天上天下唯我独尊」であることの自覚が必要ですが、それが「哲学する」前提で、釈迦とソクラテスの出自が同じ(インドーヨーロッパ語族)ことから結果しているのでしょう。三大宗教をうんだセム語族との違いですが、われわれは多神教ですので、釈迦とソクラテスの伝統に立ちたいものです。 2012年9月10日 14:26

ざらすとろ

> ふーれんさん 何だか草食動物というより、家畜化しちゃっている気がしてならないです。餌をあてがわれ、抵抗することを忘れてしまっている気がします。2012年9月10日 19:23

ざらすとろ

> タケセンさん ただ個人の主体性という考えそのものが、セム系一神教、特にキリスト教の風土で形成されたもので、原始仏教ではアートマンに関する議論に対し判断停止し、煩悩や苦しみの原因を取り除く暮らしをするという考えなので、それは主体性の思想とは違うように思います。2012年9月10日 19:37

ざらすとろ

> タケセンさん また、ソクラテスにおいては、その弟子であるプラトンによってこう述べたと紹介されていますが、そのプラトンはイデアという考え方を提示した人な訳で、むしろ、最終的には究極的なイデアを志向する方向性を持っていて、釈迦とはかなり違う立場だと思います。2012年9月10日 19:41

タケセン

わたしは、一神教的「超越」に基づかない主体性の獲得を考えています。それが、キリスト以前の釈迦の原思想の中にあり、それとソクラテスの問答的思考法との共通性を取り出すことで、現代に求められる超越項なしの内在的普遍性(普遍妥当性を導く思考法)への道を拓こうと考えています。2012年9月11日 00:15

タケセン

それが、21世紀が求める主体性獲得の方法ではないかと。 また「イデア論」は、みなに誤解されているように思えます。プラトンが「物語」として説明したために、超越的と受け取られてしまいますが、ほんとうは「普遍了解性」の獲得(問答的対話による絶対ではない妥当性という意味での普遍性)だというのがわたしの読み。2012年9月11日 00:18

ふーれん

> タケセンさん 『一神教的「超越」に基づかない主体性の獲得』素晴らしいお考えだと思います。2012年9月11日 01:31

タケセン

ありがとうございます。今までの人類の思考と生き方を変えるー文明転換が必要で、それには、日々の自らの生き方がキーとなると思います。「私」の自我ではなく存在の声を聴く営みが基盤。外・外面=「超越」ではなく、「私」の内・内発に立脚する「普遍了解性」の獲得=豊かなエロースの営みです。一神教的な思考法(超越項を置く)を超える生。2012年9月11日 10:49

 

  • ざらすとろ

    ざらすとろ
    > タケセンさん 対話による弁証法によって、相互間の妥当性に到達しようということですね?2012年9月11日 12:17
     
  • タケセン

    タケセン
    うん、そうです。一神教的な思考法からどう脱するか、脱することができるか、は、人類の死活問題で、善美に憧れ「普遍了解性」を求める営みと、「絶対的真理」を求める営みの根本的な違いを明晰化することで、内からの内発的な生を交歓する思想と生き方をつくる。そこからしなやかで強い主体性が生じる、という考えです。2012年9月11日 15:23
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『タブーなき原発事故調書~超A級戦犯完全リスト』 委託配本拒否の暴挙!鹿砦社ホームページ

2012-09-10 | 書評

以下は、鹿砦社(ろくさいしゃ)のホームページです。

緊急! 『タブーなき原発事故調書~超A級戦犯完全リスト』 委託配本拒否の暴挙!

「値上げは権利だ」と前社長の西澤俊夫が言った通り、9月1日より、東京電力は電気料金の値上げを強行した。
各戸に投函された「電気料金値上げのご案内」には、合理化への取り組みのひとつとして、「現役・OBともに、年金を減額いたします」とあった。減額とはなんだろうか?
国土のほとんど、海外にも放射能をまき散らした福島第一原発事故を引き起こした会社の社員が、なぜ年金など受け取っているのか。すべて放棄して、被災者の救済、復興に当てるべきだろう。

東京電力に電話して、「事故当時の会長の勝俣、社長の清水は年金を受け取っているのですか?」と問うと、「個人情報なので答えられません」とのこと。本来なら2人とも、業務上過失死傷罪で咎を受けなければならない人物だ。彼らが年金を受け取って、消費者には値上げを押しつけるなど、とんでもないことだ。

東京電力が答えない、と言うのなら、私たち市民ひとりひとりが、彼らの所に出向いて、直接問い質すしかない。
今回刊行された、『タブーなき原発事故調書~超A級戦犯完全リスト』(鹿砦社)には、福島原発事故に責任のある26人について、彼らのなしてきたことを克明に記すとともに、居住地を地図入りで掲載し、それを可能にしている。

そのうちの何人かを、本書のスタッフは訪ねている。
事故当時の会長の勝俣恒久は、自宅近くを孫と一緒にのんびりと散歩していた。
なんということだろうか。ボランティアで福島に赴き、除染活動を行っている心ある市民も多いというのに。事故の最高責任者は、悠々と老後を楽しんでいるのだ。
他人の生活を根底的に破壊しながら、なんら心に痛みを感じない人々が原発を動かしてきた、という何よりの証左だろう。

また、「プルトニウムは飲んでも大丈夫」と言い放った東大工学部・大橋弘忠教授の研究室を訪ね、「安全だから飲めるんですよね?」と問いかけた。「ナンセンスだから答えたくない」と大橋は、御用学者の無責任ぶりを露呈した。

本書では、広瀬隆、蓮池透、北村肇、山本太郎、日隅一雄氏(インタビュー直後逝去)ら、原発と闘う人々の怒りの声も収録した。
大手メディアではタブーとして封印されている、福島第一原発3号炉で起きたのは核爆発であること、80センチの不等沈下をしている4号炉は日本を壊滅させるほどの危険をいまだはらんでいること、などを明らかにしている。

原子力畑を歩んできた東京電力元社員の勇気ある激白も、収録。検査官との騙しあいの実態、ズブズブの原子力ムラの癒着ぶりなど、安全性などはなから無視されている実情が、赤裸々に語られている。

ところが、タブーを恐れずに真実を書いた本書を、取次各社は、昨年の『東電・原発おっかけマップ』に引き続き、ほぼ新刊委託配本拒否を通告してきました。
『東電・原発おっかけマップ』は、多くの心ある方々のお力をお借りし、直販でほぼ販売でき、焚書処分を阻止しました。

今回、委託配本されるのは発行部数の一部(10数%程度)にしかなりません。できるだけ鹿砦社販売部(sales@rokusaisha.com)に直接ご注文をお願いいたします。直接お申し込みの方には早速発送します。送料サービス/代金後払いです(冒頭の表紙写真をクリックすることで、販売ページに飛ぶこともできます)。

原子力ムラの解体、すべての原発の廃炉に向けて、必須の書であると、自信を持ってお勧めします。原子力ムラの野望を、ともに打ち破っていこうではありませんか。

(FY)

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いよいよ明治への復古ー「天皇親政による国家主義」へ。石原氏親子、橋下氏、安倍氏ら。

2012-09-09 | 社会批評

政治権力により国民の思想に一定の方向づけを行う。
それは、日本的ナショナリズム=明治政府がつくった近代天皇制に基づく愛国主義によるもの。
天皇を敬わない人には社会的な不利益を与える。無視からはじまるイジメを合法化することで。
皇室は特別な存在。したがって皇族には特別な敬語を用いるのが正しい日本人であり、批判する者は「非国民」とみなす。そういうムードはすでにテレビの力により現実のものとなっている。

 政治家が、自らの権力の正当性を公論により形成された「一般意思」ではなく、天皇・皇室への距離の近さによって証明しようとする。これは、「天皇教」という新宗教(=靖国思想)の作成により明治の保守政治家がとった基本戦略ですが、今またまったく同じことが行われようとしています。

一人ひとりの人間存在の対等性と自由に基づく「人権と民主主義の思想」を嫌がり、思想及び良心の自由(憲法19条)はお題目として棚上げし、実際は、曖昧な存在ゆえにどうとでも使える天皇制というシステムを利用して日本人全体を縛る。日本人としてのあるべき姿を作成してそれに従う国民を育成する。そのためには教育改革が必要だが、骨子としての『教育基本法』の改定は安倍首相(当時)の執念によりすでに実現済み。

 いよいよ、石原氏親子、橋下氏、安倍氏らにより、明治の保守政治への回帰が実現しそうです。明治との違いは、官僚主導から政治家主導へと切り替えようとしている点と、アメリカの保護国としての日本主義である点―具体的にはアメリカ軍と自衛隊の一体化です。実現すれば、戦前とは異なり特高なしの「真綿で首を絞めるような天皇親政の国家主義」が誕生します。

 昨日のブログに書きましたように、

「内的充実・内的豊かさ・内的輝きとは無縁な生き方は、どんなに積み上げても、積み上げれば積み上げるほど、虚しさが増し、心は空疎になり、病気となり、自他を抑圧するおぞましい精神となります。旧態の権力者として振る舞う人は、権力の私物化によって外的価値に呪縛されている自らの精神の空虚さを埋めようとするのですが、巻き込まれる人々はその「害毒」(ときにそれは猛毒となる)の被害者となります。」

の現実化ですが、わたしは、市民としての自覚をもった人々を不幸にする彼らの「企て」に対しては、断固としてノーを言います。独裁的傾向をもつ権力者の「狂気」を許さず、不退転で闘う覚悟です。

武田康弘

 

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幸福の基本条件は、内から・内面から・内発的に・心身全体で・内から湧き上がる力で、にあります。

2012-09-08 | 恋知(哲学)

心から、
内面から、
内側から、
内発的に、
心身全体で、
内から湧き上がる力で、
という人が生きるための原理、幸福のための基本条件を大元から踏みにじり消去するのが、外なる価値の脅迫です。

競走馬のような生き方を自らに強要するイデオロギーは、毎日毎日テレビで喧伝される外的価値の刷り込みにより果たされます。外、外面、勝ち負けが個々人の脳を支配します。この外なる価値の刷り込みのためにスポーツ界と芸能界が総動員され、称揚や非難の対象が決められ、人々に特定の価値意識を共有させます。マスコミ人はそのための先兵となり働きます。

幼少期からの点数主義・成果主義・勝ち負け主義の暗黙の想念による教育が、精神の奥深くを侵し、内的な自分自身の人生を歩むこと阻んでいますが、そのことを明晰に意識できる人はとても少ないのが現実です。

評論家や大学教師は、「知」(単なる事実学の累積を既成の価値観で支えるに過ぎない紋切知)によって、人々の内発性を抑え込む役割を果たし、哲学もまた大学内の一教科・過去の哲学書の読解という陥穽に嵌り、現状維持のために「高尚な」理窟を紡ぐというテイタラクです。

一人ひとりの人間の内的充実・内的豊かさ・内的輝きとは無縁な生き方は、どんなに積み上げても、積み上げれば積み上げるほど、虚しさが増し、心は空疎になり、病気となり、自他を抑圧するおぞましい精神となります。旧態の権力者として振る舞う人は、権力の私物化によって外的価値に呪縛されている自らの精神の空虚さを埋めようとするのですが、巻き込まれる人々はその「害毒」(ときにそれは猛毒となる)の被害者となります。

生きるための原理、幸福のための基本条件は、
心から、
内面から、
内側から、
内発的に、
心身全体で、
内から湧き上がる力で、です。

武田康弘

 

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現在の日本人の生活は、『ポツダム宣言』の上に成立しています。

2012-09-07 | 社会思想

15年戦争の敗戦後、わたしたち日本人の生活は『ポツダム宣言』(及び『降伏文書』)の土台の上に成立しています。これは客観的・世界的な現実・事実であり、覆すことはできません(再び世界大戦をするのでない限りは)。

 このわたしたちが生きている戦後の日本と世界の思想と現実を踏まえない、あるいは見ようとしない人が政治家を含めて大勢いるのには呆れてしまいます。

四十数年前、わたしの通った区立中学と都立高校では授業で教えていましたが、どうもその後の教育は、上記の現代史の最も重要な文書さえ教えないという驚くべき事態に陥っているようです。これでは、日本人は戦後世界における内政と外交の基本知識さえ持たない国民ということになります。

極めて簡潔な文書、敗戦を受諾した『ポツダム宣言』(及び『降伏文書』)は、日本人全員が読んでおかなければならないはずです。それは、戦後世界において他国との正常な関係を築くための最低条件です。

武田康弘


 

Potsdam Proclamation
ポツダム宣言

Proclamation of the Three Powers, the United States, Great Britain and China.
米、英、支三国宣言

Potsdam, July 26, 1945
1945年7月26日、ポツダムニ於テ

1. We, the President of the United States, the President of the National Government of the Republic of China, and the Prime Minister of Great Britain, representing the hundreds of millions of our countrymen, have conferred and agreed that Japan shall be given an opportunity to end this war.
吾等(われら)合衆国大統領、中華民国政府主席、及「グレート・ブリテン」国総理大臣ハ、吾等ノ数億ノ国民ヲ代表シ、協議ノ上、日本国ニ対シ、今次ノ戦争ヲ終結スルノ機会ヲ与フルコトニ意見一致セリ。

2. The prodigious land, sea and air forces of the United States, the British Empire and of China, many times reinforced by their armies and air fleets from the west, are poised to strike the final blows upon Japan.
合衆国、英帝国、及中華民国ノ巨大ナル陸、海、空軍ハ、西方ヨリノ自国ノ陸軍及空軍ニ依ル数倍ノ増強ヲ受ケ、日本国ニ対シ、最後的打撃ヲ加フルノ態勢ヲ整ヘタリ。

This military power is sustained and inspired by the determination of all the Allied Nations to prosecute the war against Japan until she ceases to resist.
右軍事力ハ、日本国ガ抵抗ヲ終止スルニ至ル迄、同国ニ対シ戦争ヲ遂行スルノ、一切ノ連合国ノ決意ニ依リ支持セラレ、且(かつ)鼓舞セラレ居(お)ルモノナリ。

3. The result of the futile and senseless German resistance to the might of the aroused free peoples of the world stands forth in awful clarity as an example to the people of Japan.
蹶起セル世界ノ自由ナル人民ノ力ニ対スル、「ドイツ」国ノ無益且無意義ナル抵抗ノ結果ハ、日本国民ニ対スル先例ヲ極メテ明白ニ示スモノナリ。

The might that now converges on Japan is immeasurably greater than that which, when applied to the resisting Nazis, necessarily laid waste to the lands, the industry and the method of life of the whole German people.
現在日本国ニ対シ集結シツツアル力ハ、抵抗スル「ナチス」ニ対シ適用セラレタル場合ニ於テ、全「ドイツ」国人民ノ土地、産業、及生活様式ヲ必然的ニ荒廃ニ帰セシメタル力ニ比シ、測リ知レザル程度ニ強大ナルモノナリ。

The full application of our military power, backed by our resolve, will mean the inevitable and complete destruction of the Japanese armed forces and just as inevitably the utter devastation of the Japanese homeland.
吾等ノ決意ニ支持セラルル吾等ノ軍事力ノ最高度ノ使用ハ、日本国軍隊ノ不可避且完全ナル壊滅ヲ意味スベク、又同様、必然的ニ日本国本土ノ完全ナル破壊ヲ意味スベシ。

4. The time has come for Japan to decide whether she will continue to be controlled by those self-willed militaristic advisers whose unintelligent calculations have brought the Empire of Japan to the threshold of annihilation, or whether she will follow the path of reason.
無分別ナル打算ニ依リ、日本帝国ヲ滅亡ノ淵ニ陥レタル、我儘(わがまま)ナル軍国主義的助言者ニ依リ、日本国ガ引続キ統御セラルベキカ、又ハ理性ノ経路ヲ日本国ガ履(ふ)ムベキカヲ、日本国ガ決意スル時期ハ到来セリ。

5. The following are our terms:
吾等ノ条件ハ左ノ如シ。

We will not deviate from them.
吾等ハ右条件ヨリ離脱スルコトナカルベシ。

There are no alternatives.
右ニ代ル条件存在セズ。

We shall brook no delay.
吾等ハ遅延ヲ認ムルヲ得ズ。

6. There must be eliminated for all time the authority and influence of those who have deceived and misled the people of Japan into embarking on world conquest, for we insist that a new order of peace, security and justice will be impossible until irresponsible militarism is driven from the world.
吾等ハ、無責任ナル軍国主義ガ世界ヨリ駆逐セラルルニ至ル迄ハ、平和、安全、及正義ノ新秩序ガ生ジ得ザルコトヲ主張スルモノナルヲ以テ、日本国国民ヲ欺瞞シ、之(これ)ヲシテ世界征服ノ挙ニ出ヅルノ過誤ヲ犯サシメタル者ノ権力及勢力ハ、永久ニ除去セラレザルベカラズ。

7. Until such a new order is established and until there is convincing proof that Japan's war-making power is destroyed, points in Japanese territory to be designated by the Allies shall be occupied to secure the achievement of the basic objectives we are here setting forth.
右ノ如キ新秩序ガ建設セラレ、且日本国ノ戦争遂行能力ガ破砕セラレタルコトノ確証アルニ至ル迄ハ、連合国ノ指定スベキ日本国領域内ノ諸地点ハ、吾等ノ茲ニ指示スル基本的目的ノ達成ヲ確保スル為、占領セラルベシ。

8. The terms of the Cairo Declaration shall be carried out and Japanese sovereignty shall be limited to the islands of Honshu, Hokkaido, Kyushu, Shikoku and such minor islands as we determine.
「カイロ」宣言ノ条項ハ履行セラルベク、又日本国ノ主権ハ、本州、北海道、九州、四国、及吾等ノ決定スル諸小島ニ局限セラルベシ。

9. The Japanese military forces, after being completely disarmed, shall be permitted to return to their homes with the opportunity to lead peaceful and productive lives.
日本国軍隊ハ、完全ニ武装ヲ解除セラレタル後、各自ノ家庭ニ復帰シ、平和的且生産的ノ生活ヲ営ムノ機会ヲ得シメラルベシ。

10. We do not intend that the Japanese shall be enslaved as a race or destroyed as a nation, but stern justice shall be meted out to all war criminals, including those who have visited cruelties upon our prisoners.
吾等ハ、日本人ヲ民族トシテ奴隷化セントシ又ハ国民トシテ滅亡セシメントスルノ意図ヲ有スルモノニ非(あら)ザルモ、吾等ノ俘虜ヲ虐待セル者ヲ含ム、一切ノ戦争犯罪人ニ対シテハ、厳重ナル処罰ヲ加ヘラルベシ。

The Japanese Government shall remove all obstacles to the revival and strengthening of democratic tendencies among the Japanese people.
日本国政府ハ、日本国国民ノ間ニ於ケル民主主義的傾向ノ復活強化ニ対スル一切ノ障礙(しょうがい)ヲ除去スベシ。

Freedom of speech, of religion, and of thought, as well as respect for the fundamental human rights, shall be established.
言論、宗教、及思想ノ自由並ニ基本的人権ノ尊重ハ確立セラルベシ。

11. Japan shall be permitted to maintain such industries as will sustain her economy and permit the exaction of just reparations in kind, but not those which would enable her to rearm for war.
日本国ハ、其ノ経済ヲ支持シ、且公正ナル実物賠償ノ取立ヲ可能ナラシムルガ如キ産業ヲ維持スルコトヲ許サルベシ。但シ、日本国ヲシテ戦争ノ為、再軍備ヲ為スコトヲ得シムルガ如キ産業ハ、此ノ限ニ在ラズ。

To this end, access to, as distinguished from control of, raw materials shall be permitted.
右目的ノ為、原料ノ入手(其ノ支配トハ、之ヲ区別ス)ヲ許可サルベシ。

Eventual Japanese participation in world trade relations shall be permitted.
日本国ハ、将来、世界貿易関係ヘノ参加ヲ許サルベシ。

12. The occupying forces of the Allies shall be withdrawn from Japan as soon as these objectives have been accomplished and there has been established, in accordance with the freely expressed will of the Japanese people, a peacefully inclined and responsible government.
前記諸目的ガ達成セラレ、且日本国国民ノ自由ニ表明セル意思ニ従ヒ、平和的傾向ヲ有シ、且責任アル政府ガ樹立セラルルニ於テハ、連合国ノ占領軍ハ、直(ただち)ニ日本国ヨリ撤収セラルベシ。

13. We call upon the government of Japan to proclaim now the unconditional surrender of all Japanese armed forces, and to provide proper and adequate assurances of their good faith in such action.
吾等ハ、日本国政府ガ直ニ全日本軍隊ノ無条件降伏ヲ宣言シ、且右行動ニ於ケル同政府ノ誠意ニ付(つき)、適当且充分ナル保障ヲ提供センコトヲ同政府ニ対シ要求ス。

The alternative for Japan is prompt and utter destruction.
右以外ノ日本国ノ選択ハ、迅速且(かつ)完全ナル壊滅アルノミトス。

 

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エゴイズムの塊=アメリカを象徴するWBC。強欲でズルイ米国には毅然とした態度が必要。

2012-09-05 | 社会批評

WBCの問題(アメリカがお金を独り占めする制度)は、あらゆる分野におけるアメリカの強欲と狡さをよく現しています。

日本の外務省情報局のトップであった孫先さんの書いた『戦後史の正体』は、東西両陣営とイスラム圏のすべてを体験的にも知りつくしている人が書いた【証言】ですので、大変な重みがあります。アメリカという国の驚くべきエゴイズム、狡さ、支配欲と、それに自ら進んで従い「国民をアメリカに売り渡す」言動を繰り返してきた天皇ヒロヒト・政治家・官僚・財界人のナマナマしい言葉と行為が赤裸々に描かれています。歴史書としては、「為政者史観」で、立体性と厚みに欠けていて二流としか言えませんが、戦後史の「隠されてきた事実」を知る上では必読本であり、日本人みなが読むべきでしょう。

話を戻しますが、口先で奇麗なことを言い、その実はエゴイズムの塊でしかない強欲な米国に対してわれわれはどう対処すべきか?

その答えの一つが、新井貴浩選手が会長を務める「労組日本プロ野球選手会」の闘い方でしょう。よくぞ!と拍手喝采ですが、NPB(日本野球機構)のおじさんたちは、依然としてアメリカの妾でナサケナイ限りです。政界・官界・財界に集う卑怯でテイタラクなおじさん・お爺さんたちと全く同じです。

 以下は、毎日新聞のコピーです。

日本の3連覇がかかる第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)への参加が4日、ようやく決まった。不参加を決議していた労組日本プロ野球選手会の新井貴浩会長は甲子園球場で記者会見し、参加への道筋をつけたことには表情を和らげた。しかし、「加藤(良三)コミッショナーの発言は残念でなりません」と発言するなどコミッショナーを中心とした日本野球機構(NPB)の取り組み姿勢を批判した。【吉見裕都】

選手会は4日午前、役員選手で協議し、12球団の選手会長間で合意。新井会長が甲子園での巨人戦に備えた練習後にユニホーム姿で記者会見した。

新井会長は方針を転換した理由を、選手会の主張がおおむね認められたためと説明する一方、代表チームの権利についての主張は「本来は選手会ではなくNPBがやるべきこと」と繰り返した。

さらに加藤コミッショナーが8月28日、「(WBCに)参加すべきだと思う。(東日本大震災の)震災復興という意味でもWBCを見たいという人がいると思う」と発言したことに対し、「(プロ野球界の)トップなわけだから、ちゃんとイニシアチブをとってMLBと対決して交渉しないといけない。その機能を果たしていなかった」と強く批判。「これからが大事。期待している」と代表チームの権利の管理とビジネス構築についてNPBに強い口調で注文を付けた。

選手会が参加表明したことで、NPBは今後、早急に監督選任やチーム編成に入る。監督選任は加藤コミッショナーに一任されている。

 ◇解説…大会の姿、考え直す時

昨年、今年と2度の不参加決議を経て選手会は一転、WBCへの参加を決めた。これまで日本野球機構(NPB)が行ってきた主催者との交渉に一定の評価を下し、NPBの参加方針を「追認」した格好だろう。

選手会が日本代表のスポンサー権やグッズなどの商品化権の帰属を主張したこの大会は、そもそも大リーグ機構(MLB)と大リーグ選手会が共同出資した運営会社の主催。参加費用などは主催者が持ち、参加国・地域は選手を派遣するだけという招待大会だが、一方でスポンサー権などは主催者がすべて握るという、いびつな構図だった。主催者の営利戦略が見え隠れし、国際サッカー連盟(FIFA)が主催するワールドカップ(W杯)のような国際大会とは別物だ。

だからこそ選手会は、日本代表の権利を主張することで、この大会の不合理さをただそうとした。実質MLB66%、日本13%という利益配分を問題にするのではなく、「日本代表を応援する企業のスポンサー権は日本側にある」という正攻法で主張した。大会の構図を公にしたことである程度、意義は達成されただろう。

代表のスポンサー権を確保したことで大幅な事業展開が望めるし、日本球界の底辺拡大に向けての資金投下も可能になった。だが、大会自体のいびつさは残ったままだ。優勝しても日本への13%の配分は変わらない。スポンサー収入の約7割を日本関連企業が占め、日本ばかりが貢献してきたこの大会をどうとらえたらいいのか。

五輪に野球競技がない今、WBCが重要なことは十分に理解できるが、新たな国際大会の創設も含め、この大会の有りようを、考え直す時に来ている。【鈴木篤志】

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超名演と出会う!「ベートーベンピアノ協奏曲第4番」 フライシャー、クレンペラー 1956年ライブ

2012-09-04 | 趣味

10枚組で1132円! 
あまりに安いので、つい買ったCDのボックスセット(1950年代と1960年のクレンペラー指揮のベートーベン、ブラームス、ブルックナー)は、思わぬ名演が幾つもあって、よろこんで聴き進めていましたが、今まで知らなかったピアニストによるベート―ベンのピアノ協奏曲4番を聴いて、唖然呆然。グイグイ引き込まれ、鳥肌が立つほどの感動を味わいました。もう6回聴きました。

 ジャケットには、Leon Fleisher と記載されています。

 この演奏は、

リズムとテンポがよく、明瞭でダイナミック。
輝かしく剛毅にして、繊細で多彩。
変化に富むが全体はひとつ。

深みと平易、
思索的と身体的、
落ち着きと情熱、
痺れるような美音と沈思が両立。

豊かにして軽やか。
弱音と強音、深淵と愉悦の幅が広い。

とにかく、生理的快感があり、何度でも繰り返し聴いてしまう演奏。
まるでベートーベン自身が奏でているかのよう。

バックの巨人クレンペラーの指揮は、いつものように悠然・磐石。リズム感がよく揺るぎない。深く、大きく、豊かで、自然そのもの。ピアニストに霊感と自信を与えているように思える。これまたベートーベンのイデアを具現化したよう超名演。

わたしは、40数年間、これほどの4番の演奏は聴いたことがありません。

いま、あわててLeon Fleisher(レオン・フライシャー)について調べて見ました。うーーん、驚くべきことが分かりました。クリックしてみてください。

武田康弘

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