もうどなたもご存じの通り、故前安倍首相は、疑惑のデパートといえるほど、次々と国会で追及され、答弁は多くの嘘でうめられていたことが明らかになっています。
また、新聞にも書かれている通り、民主主義の思想とは大きく異なり、明治政府がつくった国家宗教=天皇現人神という天皇教への郷愁をもちます。
戦後民主主義を否定してきた急先鋒の故前首相。 それで民主主義!!!????よほどの馬鹿か、間抜けでなければ、そんな言葉は、出てきませんね。
個人の自由を否定し、知らない相手と結婚させる狂気宗教、詐欺で多額の金を集め続けている韓国の統一教会の宣伝マン。
故前安倍首相は、異様なまでにアメリカ政府や米軍とびったり、寄り添い方が常軌を逸していましたが、アメリカ側からみれば、明らかに裏があると見るのは当然です。
彼がもっとも敬愛するA級戦犯の祖父の岸信介は、米軍のために尽力するように見せながら、最大の狙いは、アメリカがつくった現日本国憲法を元から変えることにあり、彼の悲願でした。
明治維新政府がそれまでの日本の伝統を破壊してつくった「天皇教」という政府宗教による強い日本の復活が岸の狙いでした。天皇を元首として、全国民を一体化させる、型式上は民主主義的政治形態を採用して、日本は2600有余年天皇による統治だと思い込ませる愛国教育(もちろん歴史の捏造で真っ赤なウソですが)により、強国化をめがけるというイデオロギーです。
その祖父の悲願を現実のものとするべく故前安倍首相は、3回目の総理就任を目がけて積極的に活動し、憲法改正に執念を燃やし続けていました。統一教会の信者に自民党の運動員になってもらい、また党員にもさせていましたが、それは、憲法改正に消極的な公明党を賛成に回らせるためにも、自民党の数をできるだけ揃える必要があったからです。選挙の手足が足りない自民党を創価学会員が支えていましたが、それを統一教会信者に支えてもらうように構造改革をすることが必要でした。
積極的に広告塔をかって出たのも、統一教会の巨大な組織力と資金力をあてにした為です。もちろんそれは諸刃の剣です。アメリカ政府の基本イデオロギー(個人主義・競争主義)とは極端に異なる統一教会の合同結婚の思想や詐欺そのものの霊感商法を容認することは不可能です。自民党最大派閥で安倍一強を支える露骨な国体主義は、アメリカ民主主義にとり不愉快極まりなく、その思想に基づく憲法改正は阻止すべきものです。
アメリカ産の武器を多量にしかも言い値で買う、米軍と自衛隊との共同訓練を大胆に推し進める、トランプが大統領になったときには、就任もしていないのに駆けつける、極端なアメリカすり寄りには裏がある、それがアメリカの見方であったことは間違いありません。その裏にあるものとは、容認しがたい戦前日本主義の復活-明治維新思想への回帰なのでした。
以上は、わたしの見方です。
武田康弘