思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

自民党の「憲法改正草案」作成の裏話と、わたしと参議院調査室との関係の発端について。

2018-06-03 | 社会批評
 FBコメントですが、極めて重要な事実ですので、以下に載せます。
 
 
武田 康弘 小林さま、みなさま

自民党が憲法改正草案をつくるとき、議員立法を支える参議院法制局の荒井達夫さんに対して、自民党議員は、「日本の独自性を出すため、社会契約説によらない憲法案をつくりたいので、よろしく」と依頼してきたとのことですが、

荒井さんをはじめ参議院法制局など調査室の職員はその意味(社会契約説およびそれに依らない)がよく分からず、

それでわたしに聞いてきたのがきっかけで、荒井達夫さんは「ソクラテス教室」の大学クラスの生徒になり、そこからわたしは参議院との深い関係をもつことになったのです。

人民主権(国民主権)にもとづく新しい社会=民主制(政)の国家をつくるためのアイデアがルソーの「社会契約論」であり、主権者を市民とする社会思想の原理であるわけですが、それを知らない調査室職員では困るということで、後にわたしは官僚(直接には「行政監視委員会調査室」の職員)に講義することになったのです。さらに広く調査室全体を対象とした講義や、人事院職員も含めたパネルディカッションのパネラーも二度務めました(それらは、参議院ホームページや白樺教育館ホームで閲覧できます)。

いくらなんでも社会契約論によらない憲法をもつ「西側諸国」とはありえない話で、満点大笑いなのですが、これが現実なのです。国連の掲げる理念=社会原理と根本的に矛盾してしまいますが、それも分からないのが自民党国会議員なのです。怪談よりはるかに怖ろしい事実です。


2008年1月 参議院での討論。
公共哲学の中心者・金泰昌さんおよび山脇直司さん(東大教授)
と厳しく議論する武田康弘。

参議院各調査室の室長・首席など40数名(人事院からも7名)
が集まったパネルディスカッション「公共哲学と公務員倫理」で。
(参議院ホームページで公開)

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