思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

筑波山神社のあまりに酷(ひど)いウソ。 騙(だま)すのは悪いことです。

2020-02-15 | 社会思想


(写真は、古林治さん撮影 2019年)

 

 筑波山神社は、明治の廃仏毀釈のときに寺を壊してつくられた神社で、まだ150年には満たない新しい神社ですが、
ホームページの冒頭には、以下のように記載されています。

 筑波山神社は三千年以上の信仰の歴史を持つ霊峰「筑波山」を御神体と仰ぐ古社、境内は中腹の拝殿より山頂を含む約370haにおよび、山頂よりの眺望は関東一円におよびます。
 高く尊い御神徳により、年間を通して多くの方が参拝に訪れます。結婚式や縁結び、交通安全、厄除け等の祈祷も毎日斎行いたします。


知らない人が見れば、まるで昔からある古社だと思います。

 筑波山神社に限らず、日本の神社の多くは、明治政府による「神仏分離令」に端を発する廃仏毀釈の大運動でつくられましたが(全国では数万以上の寺が壊され、新しく神社がつくられた)、その事実をきちんと記載している神社はほとんどありません。上手な言い方(あからさまなウソを含む)で、昔からあったかのような風を装っています。

 こんな騙しをしていると、罰(ばち)が当たるのではないでしょうか。ひどい話です。


 また、筑波山は、大宝律令による天皇支配がはじまった時代(8世紀初頭)よりはるかに以前から親しまれ、二つの峰は、高い方が女体山で 女の神(めのかみ)、
低い方が男体山で男の神(おのかみ)と呼ばれていましたが、

 それを、明治期に、日本書記の神話=イザナミ・イザナギにすり替え、女体山にはイザナミノミコトが祀られ、男体山にはイザナギニノミコトが祀られていると、天皇神話に合わせて改ざんしてしまいました。


 日本の伝統とは嘘を押し通すことなのでしょうか? かなしく、愚かな話です。

 ※ 詳しくは、筑波山で起った廃仏毀釈とその後(古林治著)を参照ください。

 

武田康弘

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