思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

おそろしくワンパターンのテレビ局、うそ報道への反省の色もなし。公正さがなく、同一思考への誘導。

2020-04-26 | 社会批評

 
  (4月15日・小貝川)


 自民党安倍政権の大本営発表を増幅して、国民を洗脳する役をこなすNHKと民放は、本質は戦前とまったく同じですが、言い方はソフトで上手に(時に強面の「専門家」が極論で脅しを入れる・笑)で、その点だけが違います。

 新型コロナ問題でも、五輪が延期になる少し前までは、「五輪の開催を危ぶむ意見」には、せせら笑うがごとく態度でしたが、そういう報道をしていたことには謝罪も反省もなしで知らん顔です。

 今も、繁華街に行かない、人が集まるところに行かない、というのではなく、家から出ないことを求めるような宣伝一色です。集団ヒステリーもいいところで、思考力のなさには呆れるほかありません。

 こういう思考のない報道を見ると、戦前・戦中の一人ひとりの思考を潰してニッポン挙国一致という恐ろしさを実感しますが、ふだんの生活が自分の意思と行為に依らず、「理性道徳」をもたずに流されていくだけの人は、抵抗感がないのだな、とも思います。

 そのための報道は、戦前・戦中とは違い、記号学を用いての染脳・占脳で、とても上手で、北朝鮮とは次元が異なります(笑) 欧米の哲学科の大学教授まで出して、誘導し、都合のよい話に上手にまとめるなど芸が細かく、流石です。欧米に弱い日本人ですからね。

 

 一人でクルマを運転している人もマスク! 広い公園で散歩しているお年寄りやベンチに座っている人もみなマスク! なんとも異様な光景です。都会の狭い場所でも田舎の広々とした場所でもみな同じ。溜息が出ます。意味を考えないでムードに従うのです。状況の違いを弁えずに恐ろしまでのワン・パターンです。受験勉強そのままでステレオタイプ、思考を管理された人は、メダカや昆虫の属性を示します。

 そういう人たちは、昨年の日本でのインフルエンザの死者数も知らないようですし(数千人)、新型コロナによる死者は30歳以下はゼロ人(4月12日まで厚労省発表)であることも知らないのでしょう。だいぶ以前から10代までの重篤者・死者は世界でほとんどいないことは知られていましたので、学校、とりわけ公立の小中高校を休みにするなどは意味のない話なのです(わたしは、安倍首相が学校の休校政策を発表した当日にBlogで批判しました)。

 多様な思考・見方を公平に取り上げ、より普遍性を求める努力が必要なのに、全体一致への誘導はおそろしく危険です。普遍性ではなく一般性への矮小化は、愚かです。集団ヒステリーは、よい結果を生みません。

 人の少ない空間で心身ともに健康な生活をしましょう。手の菌類も、アルコールで全部殺してしまえば、常在菌(生体を守る菌)までゼロになってしまいます。過剰・過激こそ恐ろしい。意味と目的をよく考えて、です。


武田康弘


  


 

 

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