思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

2017ザルツブルク=「レクイエム」演奏史上はじめての事件、聴衆は総立ち。クルレンティス・ムジカエテルナ。

2018-05-18 | 芸術

かつて一度もなかったことでしょう。
モーツァルト『レくエイム』演奏の歴史で、はじめてのことでしょう。

モーツァルト最後の作品『レくエイム』の演奏後、しばらくして歓声があがり、それが繰り返され、最後は全員がステンディングオベーション。聴衆の顔は嬉々として、まさにカタルシス。

しかも、場所は、モーツァルトの生誕地=ザルツブルク。
昨2017年に行われたザルツブルクフェスティバルでの演奏会のこと。いやらしい言い方をすれば、世界で最も権威あるモーツァルトの演奏会でのこと。

指揮者は、アテネ出身でロシアのペルミ(シベリア)を本拠地にするテオドール・クルレンツィス。オーケストラと合唱は、クルレンツィスが組織したムジカ・エテルナで、クルレンティスの理念ー音楽革命に賛同する若き名手たちの集合。古楽器も現代楽器も自在に弾きこなす人たちの集まりです。

この演奏、まるでモーツァルトの心に直接触れるかのような音と音楽。かつての巨匠たちの演奏とは次元が違う怖ろしくなるほどの『レクイエム』です。演奏後、コンサートマスターも隣の女性奏者も涙していました。

時間のない方は、飛ばし飛ばし数分間でもぜひご覧ください。ザルツブルクフェスティバルの提供する音声と映像は、すばらしく美しい!






武田康弘

 

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