Maintenance SHIOHOUSE

■SHIOブログ■
「店主の独断と偏見でつづる個人的な日誌」

騙されるな!思っているほど残っていないゾ!

2011-07-16 18:38:00 | CB400F/350F
こう、毎日暑い日が続き
皆さん体調を壊してはいないでしょうか?
またご両親など、お歳を召した方々は体調不良を感じるのが鈍くなっている場合があります。
周りからお声掛けしてあげることが大事ですね。
ご自愛くださいませ。
当の店主も今日は朝から腹を下して絶不調
この暑さ
「どうかしてるぜ!(笑)」

そんな中でも皆さん元気にバイクでお越しになります。

はるばる茨城県からお越しになったCBX400Fのお客様
月末にお預かりするためのディスカッションにみえました
(地元のワカサギの佃煮ありがとうございました。酒のあてには最高ですね。
でも、気遣いは禁止の当店、次回はご遠慮くださいね~)

さて、次に来たのが半年振りのご無沙汰の常連O氏
当店でエンジンO/H後約4年半で3万km走り込んでるつわもの
彼は他のお客様とのコミニケーションも楽しみで
「今日は誰か来ないですかね~」と言いながら現れる。
せっかくなので車輌をしげしげ粗探s...いえチェックをすると...

フロントキャリパー

ぱっと見、まだ十分に残量があるように見えますが

構造上、斜めに減るため反対側は地金すれすれ
「やばっ!」
キャリパーB側もこんな状態


上から見るとこんな状態だったのです

キャリパーステーシャフトを支点にスイングしますから
磨耗するとディスクに対して角度がつきます。

1枚目の画像を再度良く見ましょう
キャリパーBとディスクの隙間が無いですね
減っていると言うことです。

このまま知らないで使っていれば地金とディスクが直接接触するため
ディスクに傷が入ります。また、キャリパーAまたはBも直接ディスクに接触し
削られてしまいます。

この後ツーリングが目白押しとのこと
すんでのところで判ってよかったですね~

もちろん新品に交換します。

まずはキャリパーの掃除から
オーナーさんノーメンテとは言っていましたが
漏れは無く、汚れだけなので楽ですね。


満遍なく拭き掃除、パッドがスライドする部分もスムーズに動くよう
丁寧に古いグリスや汚れを拭き取ります。


パッドは今回は社外品をチョイスされました。
(純正品と社外品での価格差は非常に大きく
たとえば純正(1セット)¥7918、社外品SBS¥4620と倍近く差があるのですが
性能的には価格相応と考えています。
やはりタッチとかが違います。
違いを感じる、感じないはおのおのの感性にもよりますので
それを踏まえて選択願います。)

純正と違い社外品のほとんどは面取りされていませんから
装着前に充分に面取りします。
中にはダンピングシム(樹脂の輪)が付属しないものも有りますので捨てないよう要注意ですね

パッドグリスを塗布して装着して
真上から見たところ

先ほどの画像と比べてみてください
ぜんぜん違うでしょ!
キャリパーBのパッドの残量が増えたのでステーの角度も変わりますね。

ディスク自体も結構傷が多い

アスベストのパッドの頃はこんなに傷が入ることは無かったですが
アスベスト全廃後、セラミック系やメタル交じりのパッドが増え
どうしてもディスクを攻撃してしまいますね。

ブレーキも考え方ですが
オリジナルにこだわらないで
最近のものを使えば鳴かないし、別物かと思うくらいよく効きますね

フォークも現行のブッシュが入っているタイプなら動きも格段に良くなります。
※良くありがちな聞くだけ無料(タダ)的な
「なんの部品を使っているんですか?」は無しですよ~(笑)
純正流用で何が使えるか、どういじれば使用可能かは
お店の大事なノウハウです。トライ&エラーの繰り返しで
無駄な買い物も数多くしながら築き上げたものです。
簡単には教えられませんよね。


お待たせしました~

2011-07-16 00:37:00 | CB400F/350F
先月末、ブレーキング時の振動で長野県からお越しになったCB400F
http://wind.ap.teacup.com/hondainlinefour/1169.html
やっと、外注作業がすべて完了し
組み立て作業が先ほど完了
こんな時間ですからさらっと乗って
特に問題ない様子
明日、日中にしっかり乗って問題なければ完成です。

再度研磨されたディスク
元の状態では表面が細かく波打っていた状態
内燃機屋曰く
「チャッキングで失敗しただろう」とのこと
ディスクを旋盤にセットする際に力加減は非常に重要で過大な力を掛ければディスクがたわんだ状態で研磨することになり
はずすと表面が波打ちます。

また、ベアリングがゆるゆるだったアダプターも新規製作

このような足回りの重要保安部品はきちんとしたものを使いたいですね。
もちろん当店ではアルミの削り物には極力アルマイト処理を行います
腐食の防止はもちろんのこと
表面硬度が高くなりますから磨耗対策にもなりますね。


ともにいえることは
加工を依頼する加工屋、内燃機屋は吟味して欲しいということ