Maintenance SHIOHOUSE

■SHIOブログ■
「店主の独断と偏見でつづる個人的な日誌」

総合点検車両

2016-06-30 23:18:00 | ノンジャンル
現在入庫している
総合点検依頼のCB400F


なんと、山梨県から積載で持ち込み

おぉ!富士山ナンバー

この車両、来たときには
なんだろうなやりかけ状態
というのも
車から降ろして~受付、
依頼事項を聞きながら
さて、エンジンを掛けようとしたら
「掛かりませんよ」
えっ!?
「ヘッドライトの中の配線、繋いで無いです。」
「そうなんですか!?」

ウインカーのアース線はぶら下がってるし
あわてて形にしてとりあえず持ってきたような
おかげで確実にうるさそうなマフラーですが確認ができない。
また、以前来たときとハンドルが違う
とりあえず、セパハンなら乗れるから良いが
これ絞りハンドルなら規定どおりにそのまま積んで帰ってもらうところ
ヘッドライトを外すとこの通り

基本的に不動車、車検切れ車両以外であれば
作業前に試乗を行います。
しかしこれでは無理
配線を繋ぎます。
ご注意くださいね
基本整備項目以外の作業は作業工賃が発生します。

ライトケース内配線を繋ぎ、画像左端のぶら下がってるウインカーのアース線を適当に繋ぎ
作動確認をします。
ウインカー良し!、フロントブレーキ…あれスイッチに配線が繋がっていない、繋ぐと1本妙に緩い確認するとこれまたメスギボシが割れている
リアブレーキ良し、
ホーン…ありゃ鳴らない、ギボシ外れ
次はライト
ポジション…あれっ?点かないよポジション球もメーターもテールも
メインスイッチをPにするとポジション球とテールは点く
ってことは頭の中に回路図が浮かび
スイッチかヘッドライトケース内茶/白の配線までのメインハーネスの断線か
スイッチを確認すると問題なく
メインハーネスの断線決定

結構やれているのでできれば交換しておきたい部分です。

スピード、タコメーターのケーブルも変なところを通してあるし


ハンドルに違和感を感じる
サイドスタンドだと判り辛く

メンテナンス用センタースタンドを装着

ハンドルの角度が左右で違うじゃないですか

また、切れ角が左右で違う
左に切ると隙間があるが

右に切るとがっつりタンクに当たる


昼間の試乗なのでポジションは必要ないので
雨が降っていないうちに走ってこよう。

続く


匿名メール

2016-06-30 04:13:00 | CB400F/350F
当店では基本的に匿名メールは即削除している。
メールアドレスを公表しているせいかさまざまなメールが来る
最近ではNetShopに出品中の商品名を件名に入れる怪しいメールまで来るようになった。
(LED照明の広告のようだが)

添付ファイルつきの匿名メールが来た。

「CB400Fのキャブレターなのですが、
先日、御社で購入した、ジェットニードルセットに交換したところ、私の作業のために、12番のフロートにガスが流れなくなってしまいました。
34番には、ガスは来ています。
考えられる原因と対応方法がありましたら、アドバイスを頂ければと思います。
よろしくお願い致します。」

内容的にNetShopで購入されたお客様のようだが
顧客管理検索でメールアドレスを探すもヒットしない
(NetShopの検索もあてにならないが、せめて名前を戴ければ誰だか判別が付く)
添付ファイルも本来画像ならプレビューで小さく見れるはずが見れない
怪しいのでそのまま返信は出来ない
匿名メールには返事はしない、必ず名前を記入して欲しいと書いてあるが読んでいないのか?
困った。

本当に問い合わせメールだといけないので簡単に

「#1、2用のエアベントチューブが塞がっていませんか?
折れ、つぶれなどをご確認ください」

コメント (1)

砂の恐怖再び

2016-06-29 12:07:00 | CB400F/350F
シリンダーヘッドカバーのシーリングボルトからのオイル漏れ車両は良く見かける
新品のアルミワッシャーを組んでしばらくして
熱によりなじんでトルクが抜けてしまっているものが多い

この車両もそれかな?と思ったら
アルミワッシャーがずっこけている!

右側のですね、ボルトに対して偏芯しています。
でそこからシリンダーヘッドの側面のフィンまでオイルが流れている
この場合は一度緩めて芯を出して締めなおしますが

早速、ボルトを緩めると
「ジャリッ!!」
嫌な感触がレンチから伝わってきた。

これは久しく味わっていなかった砂噛みの感触
とりあえず外して確認
外れるまで「ジャリジャリ」云いっぱなし
「うわ~勘弁して!!」

ねじ山が無い部分はくびれているので
組むときに芯を出さないとワッシャーがずれて固定されてしまう。

早速洗浄

分かります?おびただしい砂
どうしよう、反対側も砂が居る


また、他の3本も確認、外して洗浄
ここほどではないが少し砂が確認できる部分もある

サンドブラストでは
完全なマスキングを行い、内部に砂を入れないのはお約束というか鉄則
万一、入ったらどんなに少量でも徹底洗浄して完全除去が鉄則
砂が入ればどうなってしまうかは
このブログの砂の恐怖シリーズを参照ください。

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身の毛がよだつ臨床例がたくさん

このエンジン、クランクケースもブラストされているので
不安になり
念のためフィルターケースを外して内部を確認

やべぇ!居るよ~

指で触って粒が確認できます。
フィルターケース内をパーツクリーナーで洗い流すと

参ったなぁ

ここに砂が居ると言うことは
どんなルートでたどり着いたか
サービスマニュアルには必ずオイル潤滑経路というものが載っています


これを見ると
オイルパン→ストレーナー→オイルポンプ→オイルフィルター
このストレーナーとは金網なのでガスケットのカスなどは引っ掛かりますが金属粉や砂は通してしまいます。

通り抜けた砂はオイルポンプのトロコイドローターを傷だらけにしてオイルフィルターへ
さらに注目してほしいのは
このエンジンの場合、オイルポンプからトランスミッションへオイルがダイレクトに送られるという事
ということは砂も一緒に流れ込んでいるということ
また、エンジンオイルはエンジン内で常に攪拌され飛まつしていますから
シリンダーとピストン間に入り込みシリンダーに傷が入ることもあります。

極端な話、砂が入ったエンジンはエンジン全損のリスクがあるということ

今回も困ってしまうのは対処としてはエンジン全バラ確認洗浄するしかないが
当店では現在その作業は行えないということ
いやぁ参った

初競馬

2016-06-29 11:14:00 | ノンジャンル
昨日は夕方、仕事を早く切り上げて
嫁と一緒にお出かけ
行った先は

大井競馬場

競馬場に足を運ぶなんて生涯初めてです。

「シオハウスとうとうギャンブルに手を出したか!」

いえいえ、私の人生自体がギャンブルみたいなもの(笑)
実は当店のお客様で厩務員をされている方が居て
担当されている馬が走るときは教えてくれるのです。
嫁が大昔、競馬やった経験があり
デビュー前からご贔屓にしている馬が走ると言うことで
ちょいと足を運びました。
ホームは浦和ですが今回は大井でナイトレースまた重賞ということと
(良く知らないのですが特別なことなんですかねぇ)
また、久しぶりに大井のモツ煮が食べたいというので
行ってきました。

驚いたのは結構きれいで、構内は禁煙
また、若い女性も結構居たりする
自分のセルフイメージでは
「タバコ臭の中で耳に赤鉛筆挟んで競馬新聞とにらめっこしたおっさんばかりで床は外れ馬券が散乱」
なんて考えていましたが思いっきり外れました!

飲食できるところもたくさんあり

また、モニターがあるのでパドックに現れるのも分かります。

出走は11レース、まだ10レースの前なので
軽くビール呑んで食べて待ちます。
嫁曰く
「家が近くなら下手な居酒屋行くより良いね!」と

やがてパドックに現れたので見に行きます。
おぉ、いたいたビッグジャイアント

もちろん曳いてるのはお客様
私たちに気付いていただけたようです。
その後、騎手が乗って周回

私らもスタンドのほうへ移動

見かた良く分かりませんが人気は下のほう

ご祝儀として¥1000購入

勝ったら、それを軍資金に祝杯をあげましょう。

いざレース
スタート直後はセカンドグループにいたものの1コーナー抜け
ホームストレートにはいり猛ダッシュ
伸びる伸びる!なんと3着ゴール!!!


12番複勝¥1360!
私のは単勝なので紙くずに化けましたが
(もちろん記念なのでとっておきますよ)
嫁は複勝にしとけば¥1000→¥13600に化けたと地団駄を踏んでいた。
いえいえ、欲をかいてはいけませんよ。
ギャンブルをしに来たのではなくお客様とビッグジャイアントに逢いに来ただけですから。
また、目の前で3着に入ったのを生で見れましたし
それだけでも充分でしょう。
まぁ基本欲深い人の集まる場所ですからね(笑)
コメント (1)

スターターキルスイッチ不具合判明

2016-06-28 23:40:00 | CB400F/350F
先だっての記事の
スターターキルスイッチの不具合
現品が本日到着
早速確認すると

キルスイッチをOFFにすると

もちろん導通しない

ONにして

導通はある!?

何回かON、OFF繰り返すと
ONで導通しない?症状がたまに起きる

導通しない


導通する


しかし、よーくノブを見ると
ONになる前にわずか斜めで引っ掛かり導通せず
指で軽く押してピタリONにすると導通する
少し前に引っ掛かるポイントが出来ているわけですね。

実はウインカースイッチでも同様のことは有り
節操が悪く
ウインカーを出して戻すときに何故か反対側のウインカーが点き始める
ピタリど真ん中で止まらないもの
都度、スイッチレバーを指で軽く戻す必要がある

この辺が難しいところで
メーカーとしてはあくまでも補修部品として考えている為
場合によっては加工が必要なもの
ホンダSF在籍時にもありましたが
CB1100Rのアンダーカウルを部品で購入してラインが少しずれると
この場合でも「あくまでも補修部品ですのでご理解ください」
という話になるわけです。

話を戻して
スイッチ類などは場合によっては
当時モノのNOS部品を探したほうが
精度が高いかもしれませんね

今日は夕方、部品の発送が終わり
私も仕事を早めに仕舞って
嫁とちょいとお出かけ
これはまた明日