Maintenance SHIOHOUSE

■SHIOブログ■
「店主の独断と偏見でつづる個人的な日誌」

ストックすべきパーツ類

2014-10-31 00:15:00 | ノンジャンル
メールでものような質問を頂きました。

Subject: CB400F スペア―パーツに関する件
お名前(ハンドルネーム、匿名不可):XXXXXX
メールアドレス:XXXXXXXXXX@XXXXXXXXXXX
車種:CB400F
内容:初めまして、私’76年式398ccを38年間(走行距離、現在約5万㎞) 乗り続けております55才のXXXXと申します。

日々ブログの更新を心待ちに、楽しみに拝読させてもらっております。
ポイントを突いたノウハウまた失敗例など論理的で且つ具体的な掲載、大変参考になり
新たな発見や知識で、今までの無頓着さを反省したり、即実践したりと
気持ち良く維持させる為に大変役立ち、感謝しております。

現在愛車は 若干、出足にモタつきがある程度で(ジェット、ニードルの腐食)そこそこ調子よく走っておりますが、
今後も、少なくとも20年間維持したく(本人が死ぬまで??)、そこで今までの経験、トラブル事例より

ストックすべきスペア―パーツの優先~10位くらいまでをアドバイスいただければ幸いです。
本来なら、手に入るパーツ1台分程度はストックしたい所ですが経済的にそうもいかず…

お忙しい所、何卒よろしくお願い致します。」


実際、部品購入に来店したお客様からも良く聞かれること
また、ここに来てOFFシーズンのメンテナンス用と思われる内容の注文も増えています。

この質問はCB400Fに限らずCBXなど他の車両も同様です。

自分が普段提言しているのが
「自分が後どれくらい乗るのかを想定した、スペアパーツの保有」
また、いざというときに必要なパーツがメーカー欠品で手が付けられない(作業中断)の予防
ホンダでもB/O(バックオーダー)になるとしばらく入荷しない部品が時折あります。また旧車専門部品通販ショップでも在庫切れになると長いですね
消耗品で破損時急を要するものは持っておきたいですね。

例えば
●消耗品
○エアクリーナーエレメント
CB400FやCBX400Fは純正品が出ますがいつまで出るかは予測できません
社外品もありますが性能は純正品にはかないません
3000~5000km交換として自分が年間どれくらい乗るかで判断つきますね

○ケーブル類
スロットルケーブル、クラッチケーブルなど切れたときにストックがあると安心
ハンドルを交換したときなどに交換したケーブル類はストックしておくことをお勧めします。
(現ワイヤーよりも長いものならOK)

○インシュレーターマニホールド
これはゴム製で熱にさらされて硬化してクラックなどあれば要交換したい部品
CBXに関しては400用しか出ません、(550、CBRに流用する場合は無理をさせますから定期チェックは必要)
CBX、CB400Fともにリプロ品が出ているようなので
万一の際は何とかなりそうですが
CB400Fに関しては純正が一番ですね
(CBXリプロ品は使ったことがないのでわかりかねます)

○キャブレターのジェット類
特にジェットニードル
CBX、CB350Fはすでに廃盤、CB400Fはとりあえずまだ出ていますが
いつ終わってもおかしくない部品
当店のキャブレターO/Hセットはベストセラー商品で数出るのですが
ほとんどの方がジェットニードルの付属しないセットを購入するパターンが多い
(スロットル開け始めのもたつきは無いのかしら?)
燃費も向上するし、交換して違いが体感できる部品ですね。
もちろん、メインジェットやスロージェットと違いジェットニードル(針)とニードルジェット(筒)が常にこすれますから、距離を乗れば磨耗します。
これまで交換したことが無い車両、交換したが距離を乗る車両はストックしておいても良い部品と考えます。
(この辺も純正部品が安心ですね)

○点火系部品
ポイントも最近NDの方が廃盤になりました。
コンデンサーを含め純正品が安心
(社外コンタクトブレーカーASSYには酷い目に逢わされた経験あり、
某トランジスタ点火システムも安定していないので店主は信用していない)
差し当たりTEC製がまだ出ますが
この辺も持っていても良いかなと考えます。

○ゴムパーツ
クッションラバーやバンド類、経年劣化(オゾンクラック等)するものですから
持っていても良いでしょうね
例えばスイングアームのシールキャップ、内部にゴムのリップがついていて
破損したり、磨耗すれば水分の浸入を許してしまいますね。
ホイールのダストシールもメーカー専用の特殊サイズを使っている場合があります。
保管に関してはオゾン、紫外線を防ぎたいので真空状態で冷暗所が安心ですね
(ダンボールに入れて押入れの中とか)

肝心なのは磨耗する部品、表面処理等で再生が出来ない部品は持っていたほうが良いかなと考えます。

金属部品では磨耗するものではなく見た目の問題であれば
再メッキ、再ペイントで対応が出来ます。
ゴムパーツや樹脂パーツは持っていても悪くないでしょう
優先順位10位までとのことですが
乗るスタイルは人それぞれですので
参考にして、チョイスして頂ければよいと思います。

また、この先エンジンO/Hを考えている場合は
どこまで開けるかにもよりますが
必要パーツは持っていても良いでしょう。
厄介なのはメタル(メインベアリング、コンロッドベアリング)
エンジンを開けないとどのサイズを使うか解らない
各色、必要枚数分購入は負担が大きい
かといって廃盤になってしまったら交換できない
悩ましいところです。


ホンダでは定期的に価格見直しがありますし
消費税もこの先どうなるかわかりません
その辺を踏まえて
一気にそろえるのは難しいと思いますので
余裕が出来たときに少しずつ揃えていけばよいでしょう




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ガソリンは生もの

2014-10-28 11:22:00 | 作業日誌
ここにきて立て続けにあった案件
ガソリン劣化による不調

掛けはじめ(特に冷間時)
プラグがかぶっているようにスムーズに掛からない
または一部火が飛ばず、プラグを外すと濡れている
しばらく暖気してプラグを確認すると真っ黒
※2台ともキャブは問題なし、1台はO/H済、もう1台は新品キャブ!!
よって、よくありがちなニードルジェット、ジェットニードルの磨耗によるかぶりでは無い事は確実



コックをOFFにして
外部タンクでフレッシュガソリンを送ると
調子は良いしプラグも正常

特に多いのが走行距離の少ない人
ガソリン給油のスパンが数ヶ月開いてしまえば
タンクの中のガソリンの美味しい部分は揮発して
燃えにくいガソリンになります。

また、継ぎ足しでは古いガソリンが残ったまま足しますから
良いわけがない

ガソリンは生ものです。

フレッシュなうちに使い切りたいものです。
タンクを錆びさせないように満タンにしているが
ほとんど乗らない(走行が少ない)
そんな人は
2~3ヶ月を目処に捨てるなり、四輪に入れるなり、2サイクルのスクーターに入れるなりしたいですね。
定期的に入れ替わるような維持をして欲しいですね。
また、ブランドやハイオクかどうかでも劣化のスピードは違います。
置き場の温度でも、コンテナガレージで高温になるところに置けば揮発もしますから劣化も早いでしょう。

例えば毎日乗ってれば調子が良いが、1週間、2週間と間が開くと掛かりが悪い
こんな話も
キャブレターのフロートチャンバー内のガソリンの劣化が絡んできます。
出来れば、家に着く手前でコックをOFFにしてなるべくフロートチャンバー内のガソリンが少ない状態にしておいて
次回始動時はタンクからフレッシュなガソリンを供給したいですね。
※一度、コックをOFFのままでスタートしてガス欠になったポイントを覚えておけば良いでしょう。

こんな話も定期的に書いていますが
どんどん埋もれてしまいます。
昔からの読者さんには「またですか?」と言われそうですが
新規の方も居るでしょうから
ご勘弁ください
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10/25~26営業日の出来事

2014-10-27 08:46:00 | 作業日誌
昨日、10/26 茨城県の百里基地では航空観閲式が行われました。
当初行く予定でしたが
外せない用事が入り泣く泣く断念
先日の練習での飛行を見たのでそれだけでも良しと考えなくちゃいけませんね
(大人は仕事最優先ですから)
毎年、空陸海と順番に行われますから次回は3年後
そのときには体制を整えて余裕を持って見に行きたいと思います。

昨日は建築関係の方に来ていただいて
事務所改装に関してのアドバイスを頂き
やっと、ここ2週間位で改装と工場内を占拠している荷物の片付けが出来そうです。
(打ち合わせ中、嫁が来るまでの間、留守電にしていました。お電話を掛けて来たお客様ご迷惑をお掛けしました。)

土日祝日のみ電話が繋がるようにしていますが
相変わらず多いのがショップからの技術相談

利益に繋がるわけではないのですが
藁をも掴む思いで掛けてくるわけですから
ないがしろにはできません。
(そのうち部品でも買ってくれるでしょう=先行投資的に考えるしかないですね~)
本来、メーカーのお客様相談室(客相)
またはHMJ(国内総代理店)のサービス部門に相談すべきですが
解る人間が居ないのが現状
ホンダSF在籍時の先輩が客相に居たときも
現在、HMJの部品部に居る先輩からも
解らないことがあると電話が掛かってきます。

平日、電話をつながないのは
仕事が忙しいだけではなく
こんな背景もあるのです。
以前は本当にお客様相談室状態でしたからね(笑)

これがHONDAの看板をしょってれば(販売店契約)
問い合わせ対応は義務、また自分のところで販売していない車両でもホンダ車なら診るのが義務となります。
「とても無理ですね~」

週末掛かってきた問い合わせの一つがドリーム店からの!問い合わせ
CB400Fに関してショップから掛かってくるのは
まず、充電不良の問い合わせが多いですね

内容的には
バッテリーフルチャージ直後では端子電圧は3000rpmで15V超えるが
その後、時間が経つと端子電圧がそこまで上がらなくなるというもの

基本現行車両とは発電方法が異なり
バッテリーからの供給電圧に依存している
ドリーム店ですからサービスマニュアル基本編は所有していて

発電方法が現行とは違うのは理解されている様子

ただ、電気の出方が「納得いかない」と力説されていました。

よくよく聞くと
他店で充電不良ということで
ステーター、フィールドコイルを巻き直し~ICレギュレーターに交換など
散々部品交換されて、改善せず最後はお決まりの一言
「旧車はこんなもんだよ」
で済まされたオーナーさんがドリーム店に持ち込んだもの

CB400Fなどの古いタイプのブラシレス充電システムはやっかいで
例えば、CBX400Fなどのブラシタイプはローター、ステーターコイル、レギュレートレクチファイヤーのいずれかでほぼ解決
現行のフライホイールマグネットタイプはまずレギュレーター
とトラブルシューティングは非常に簡単です。

CB400Fの場合、同じように考え
場所(原因)を特定せずに巻き直し、交換しても
思いのほか好転しないことはありがち
また、電気をバカ喰いする部品が付けられていることも少なくない
販売するほうもパフォーマンスはPRしても
デメリットは説明しません
オーナーサイドが事前に
その部品をつけた場合のメリット、デメリットをリサーチしてから購入に踏み切るべきでしょうね

今回も仲間のショップでCB350F~550Fを持っているお店があれば部品を借りて交換して変わるかチェックしなさいと
また、現行車みたいにアイドリングから端子電圧が上がるわけではないので乗り方についてもアドバイス
20数分ディスカッションしました。

電気系はテスターで当たっても判断が非常に難しく
部品をひとつずつ交換してどの部品で好転するかを確認するのが早いと思います。
ですので同一車種を乗ってる仲間が居るのは非常に心強いですね
新品部品にどんどん交換、安易に巻き直しなどで浪費することを考えれば後で飯や酒をおごっても安くつきますね。
また、「三人集まれば文殊の知恵」じゃないですが
一人では見落としが出ることもあり、複数人で作業すれば人それぞれアプローチは違いますから見落としを防ぐことも可能です。


日曜日はこんな珍客も

部品購入に来たお客様
「かわいいですね~」
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弾丸北海道往復

2014-10-25 11:00:00 | わんことお出かけ
ここ数年お泊りでのお出かけが無かったため
我が家のお出かけ貯金はかなり貯まっていて
(もちろんおなじみの500円貯金缶=バカになりませんぞ!)
夏休みの弾丸ツアーもケチケチツアーだったのでまだ余裕が充分にあった。

そこで乗り鉄の嫁から
「寝台列車、いずれ無くなるだろうから乗れるうちに乗っておきたい」との懇願
来年3月には大阪~札幌間のトワイライトエクスプレスが終了します。
他の寝台も遅かれ早かれかと思いますし
お互いの両親が健在で動きが取れるうちにやれることやらなくちゃと
企画することに

ただし、仕事はありますから
悠長に長期間の旅は出来ません
最低限の日程となります。

上野~札幌間のカシオペアが10月から長期運休になるということで
札幌~上野間の最終日の券をなんとかGET、
行きはうまい具合に北斗星をゲットできました。

火曜日19時上野発、
翌水曜日11時札幌着
16時札幌発
翌木曜日 9時上野着
札幌滞在正味4時間程度の
超弾丸ツアーです。

火曜日、少し早く仕事を切り上げて
ちゃちゃっと着替えて上野駅へ向かいます。

夏の車の旅では宿に着かないと呑めませんが
電車の旅ならいつでもOK!!
エキュートで弁当、つまみ、お酒を買い込んで
ホームへ行くと
ちょうど北斗星が到着

慌てて機関車を撮りに先頭へ



皆さんカメラを構えています(笑)

車内はこんなかんじ

二段ベットです。(寝相が悪くても落ちないように紐付きです。)

わんこ達は窮屈ですがバッグの中です。
ファスナーを開けて顔を出す程度になります。

すぐに車両は動き出し一路札幌へ向かいます。
すぐにちびちび呑みはじめ
宇都宮を過ぎたあたりから記憶がありません
日頃の蓄積した疲れのせいか気を失っていたようです(笑)
嫁と「もったいなくて寝てられないよね~」
なんて話していたのですがね~
途中機関車を交換しているのですがそれも分からず
気が付いたらすでに青函トンネル抜けて
北海道を走っていました。

しかし、なんでしょう
北海道の風景って独特ですね~

途中千歳のあたりで
F-15が低空で列車の上をパスしていきました
千歳基地から飛び立った機体でしょうか
急だったのでカメラが間に合いませんでした。

札幌到着
いそいそと機関車を撮りに先頭へ


駅構内で余計な荷物をコインロッカーに入れて
おやぁ、なにかイヴェントでしょうか?

よくTVに出ている元国会議員が頭にどんぶりを載せています。

駅の外に出ると
今の時刻はもうすぐ12時ってところ

わんこたちの散歩をして

予約しておいたペットホテルにわんこを預けて

向かったのは
もちろん



サッポロビール園
(ここ札幌には各社ビール園があります。)

ここへ来たら、ジンギスカンでしょう

ジンギスカン鍋は専用品!!

いろんな味付けのラム肉が楽しめます

ビールはもちろん北海道限定のCLASSIC!

じうじう~

うまうま~

呑み放題、食べ放題メニューもあり
制限時間もゆっくりなので楽しめます。

満腹になったところで
札幌駅へ引き返します。

デパ地下で食料、アルコールを買い込み~
わんこをお迎えに行き~
駅前で散歩をさせて~
こんな時間に


急いでホームへ向かいます。

お~来た来たカシオペア

機関車はヘッドマークが違うだけですね

北斗星と比べて寝台車は新しいのでずいぶんおしゃれです。

しかし、妙に狭いかな

まだ、明るいので景色を楽しめます。


その後、駅でもないのに停車
何事かと思ったら
鹿と接触したそうな
北海道らしいですね~

あたりが暗くなって睡魔が襲ってきて
やはり気を失い
函館で機関車を入れ替えていたようですが
身体が動かず、再度爆睡
明るくなって郡山のあたりで起きて
その後、通勤客の居る駅に止まりながら
上野に到着




本州側を走る機関車は
専用なんですね~

昼くらいには帰ってきて
午後から普通どおり仕事をして
なんか妙に疲れました。

今回の目的は寝台列車に乗ることでしたが
単に北海道に行くだけなら飛行機のほうが楽で安いかもです。
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純正点火系

2014-10-24 23:36:00 | CB400F/350F
最近、NetShopで売れ行き好調な純正タイプイグニッションコイル

CB400F用オリジナル品と同様のTEC(東洋電装)製

店主が純正派の為、社外品のIGコイルはラインナップはしていません。

ポイントも社外品には散々な目に遭っているため
純正品のみの取り扱い

TECのコンタクトブレーカーASSYも近日中に同メーカー製の代替品を用意する予定です。

社外品のトランジスタ点火システムからポイントに戻る方が少なくありません

ポイントのように定期的な調整が必要なく、パフォーマンスもUPすると
結構交換される方がいます
出先で万一のことがあるとちょっと怖いですね
ポイントの場合、帰ってこれなくなるようなトラブルはあまり聞きません
(社外品は除く)

ポイントに戻す際にに困るのがガバナーのカム

トランジスタ点火システムのローターに替えた際に
外したカムを保管しておかず捨ててしまい
いざというときにオークションなどでガバナーを購入しなければいけなくなる

交換した部品で元に戻す時に必要なものは
絶対に捨ててはいけません
っていうか
トランジスタ点火システムに交換して
ガバナーのカムは不要な人がいたら買い取りしたいくらいです。