車検車両続き

さて、フロントフォークのO/H作業
まずは左フォークから
スプリングが純正ではないことオイルが透明ということで社外のスプリングに交換済みと思われますが、当店でのお世話している20年余りで交換歴は無くそれ以前に交換している模様
オイルの汚れが無いのはその20年間で6000ｋｍ弱しか走っていないことが考えられる。

横のドレンボルトからオイルを抜いて交換してもオイルロックピースの堆積物は排出出来ないということ

オイルシール、ダストシールのようなゴム部品は経年でも劣化しますので20年良くもちましたね
当店では1万ｋｍでフォークオイルの交換を推奨しています。
インナーチューブとボトムケースが直にこすれ合っていますから
ただ入っていればOkというわけではない
エンジンオイル同様定期交換はしたいですね。
堆積物は擦れて出たアルミの粉末です。

右側も同様



洗浄し乾燥後ボトムケースが熱っちっちのうちにオイルシールを外す
温めたほうが簡単に外れるので洗浄時は外していない
外してびっくり
以前オイルシール交換時にへたくそがやらかしただろう
オイルシール圧入部の傷
マイナスドライバーの幅広のもの（割り柄ドライバー）のようなもので作業し引っ掻いてしまったのだろう
※別にボトムケース内壁を引っ掻かなければ良いのですよ



要はてこの原理で外しますが、使う工具の動く軌道を考えてどれくらい差し込めばよいのか考えて作業しなければいけない
下手すると外側から漏れることになりかねない
今回は応急処置して組んでおきましょう

組み立て準備完了


中略（バタバタしていて画像無し）

完成しました。

最近のあれこれ

先週の車検車両画像のUPが遅れました
続きです
左フォークはすでに滲んでいたかな

ばらすとオイルはきれい
ひょっとしてスプリング交換だけしたのかな


オイルロックピースには堆積物が溜まっていました。


次は右フォークね

同様ですね


ボトムケースのオイルシールの圧入部
どちらも傷が入っています。



オイルシールを外すときに引っ掻いてしまったようです
こういうところからオイルが滲む場合があります。
分解時は慎重に考えながら行って欲しい

洗浄～乾燥して新品部品と並べました


組み立てて金曜日に陸事持ち込みし車検を通して
この車両も完成です。

今週の車検車両

今日は午前中1台、午後1台と車検場を2往復のため忙しい
朝は目覚ましセットし時間通りに目が覚めたが
そのタイミングでうずまきが布団に入ってきた
「しょうがないな、少しだけだよ」が爆睡
予定より1時間半遅れで起床
本当に猫は人をダメにする

車検場の午後のラウンドから帰ってきて
冷めたご飯を食べてから
車検整備をスタート

まずエアクリーナー
結構汚れている

4397ｋｍ
新品と比較


比較用に新品を持っていたほうが分かりやすいですね
環境にもよるが3000ｋｍくらいが目安でしょう
性能の良い人ならアクセルのツキの悪さで交換時期が分かる

ブレーキはフルード交換とパッドグリスの塗り替え
フロントフォークダストシールを見るとヒビが入っている


インナーチューブにオイルの輪は無いが中身を確認

うわっ濡れていますね


ボトムケースもオイルっぽい

にじみ出ていたようですね


インナーチューブも点錆があります


フロントフォークO/Hセットのキャンペーン品がまだ残っていますから
フルO/Hさせていただきましょう

作業自体は明日にしましょう

1/21木曜日

車検車両の続き
火曜日仕事にならなかったので
水曜日の定休日に作業
マフラーがニコイチで組めました。




車体に組んで、点検整備作業も完了



本来の今週分の車検車両も手付かずなので明日、2台陸事に持ち込み
1台は後整備ということで明日の午後～土曜日午前中で完成させよう
前回フルメンテナンスしているのと2年で600ｋｍ弱しか走っていないので作業的には普通の車検整備のみなので比較的楽なので大丈夫でしょう

新製品のご案内（更新あり）

リビルト品のキックアームを海外から入荷した。





実際に自分で（協力工場で）溶接補修した訳ではないので
ばらして修正箇所を確認する
海外製の部品は製品にもよるが必要があればばらして確認して問題なければNetShopに掲載する
国内製造の物でも検品して、時にはお客様にモニターを頼んで問題無ければ販売するようにしている。

販売方法に関してはちょっと考えています。
ほんの少数のため万人に販売できるわけではない
ただ販売するのか？、条件付きにするか？（要下取りにするのか、再生不可能なくらい酷い壊れ方をしている人に販売するか......）
※電話、メールで購入希望が集中することが考えられますが一切スルーします。多忙なため対応ができない！、NetShopにUPするまでお待ちください。


どれどれ

再メッキが掛けられきれいですね。ワッシャーがクロームメッキじゃなくステンレス製なのが残念

クラック部の修正箇所



きれいに直してありますね、それでも寸法的に変わらないので注意は必要ですね
ストッパーに「ガッチン、ガッチン」当たるまで思いっきりキックすれば負担が掛かります。

当店で以前補修していた時は外側にレーザー加工で制作したちょうど良い寸法のワッシャーを溶接し補強して直していた。強度的にはバッチリでした。




先週分の車検車両はレギュラー車両のため大事にならずに土曜日に引き渡し



一緒に預かった車両はタイヤ交換に合わせてスポーク交換の依頼

Beforeの真っ赤な状態を写しておかなかったが外したスポークを見ればおのずと分かりますね




組みあがり

ハブもリムも使いまわしだがスポークだけで見た目がはるかに変わります。

おそらくですがスポークがくすんでピカールなどの研磨剤で磨いたのではないだろうか
表面のメッキ層が削られ地が出てあっという間に真っ赤になったような
ハブもスポークをばらさずに磨いた痕跡がありました。

タイヤはこれまで同様TT100GP


ブレーキは全バラ分解洗浄＆シール類の交換
当店では時間で管理しており4年ごとに行う
ピストンを抜くと軽く汚れがあります

中性洗剤を使い水洗い（冬場は辛い）
乾燥させてシール溝のチェック


白い結晶が居ますねぇ
専用ツールでほじほじします。
ブリーダー穴はタップ掛け

この中にも堆積しています。
ほら全部でこんなに取れました。

キレイキレイ


マスターシリンダー、漏れてるなぁ



4年前には漏れておらず
その後に漏れ始めたのだろう
洗浄～乾燥してシリンダー内壁をチェック
荒れているようですね

今回は軽くホーニングして様子をみましょう
次回漏れていたらリビルト（シリンダー再生）です。

足回りを終わらせ次は依頼事項のマフラー交換
っていうかエキパイのみ
マフラーもお持ちいただいたが
覗いたら向こうが見える
何故か隔壁が無くなっていた
充分な消音が期待できないので
今回はエキパイのみ
それでも悩ましい状況

左が持ってきたもの、右が付いていたもの
左のは集合部の錆が気になります。

また、＃4のパイプに凹みが2か所


吟味した結果
元のコレクトBOX+持ち込み＃1、＃3エキパイのハイブリッド
（簡単に言うと二個イチ、いいとこ取りってなところ）

明日に続く




今週の車検車両も土曜日に預かり済み

2年で走行が1000ｋｍ未満、前回フルメンテナンスしてるので
通常の24カ月点検だけで良いでしょう