委託車両完売

昨日は陽気が良く
入れ替わり立ち代りお客様がお越しになりました。
委託車両を見たいというお客様も複数組お越しになり
先日、売れた車両しかり
暖かくなると乗りたくなるのかなと

最後に残っていたのはこの車両

国内398フルレストア車の委託車両
今日、午前中にメールが来て購入が決まりました。

店主が車両を見に来た方には必ず言うのが

○車両の置き場
集合住宅の駐輪場は盗難のリスクは高くなりますから
専用のガレージを借りるとか
持ち家であれば敷地内にガレージが有る方とか
話を伺って「あまりにも」の場合には購入自体薦めない場合があります。

○旧車の購入には覚悟が必要
現行車のようにメンテナンスフリーではありませんから、
定期的なメンテナンスならびに
オーナーさんにも最低限のメンテナンスを要求しますから
維持することにコストが掛かります。

現行車からの乗り換えであれば
ブレーキは効かない、遅いなど
まったく異質な存在となります。

○また、どのようなスタイルで乗りたいかによっては
自分の好みにカスタムされている車両を購入することも
購入費用を抑える手段だと考えます。
前々回売れた２年店頭に有ったメッキパーツ多様カスタム車も良い例ですね
名古屋のお客様のオーダー製作車の委託車両でしたが
関東の人にはまったく受け入れられず
「まさにどんぴしゃ！」ということで購入されたのは岐阜のお客様
購入後にカスタムすればその部品代がプラスになるということです。

車両の美観に関しても
普通にガンガン乗りたいので（フルレストア車だと気を使うので）
外見は程ほど、機能的にきっちり手が入った車両のほうが良いというお客様もいらっしゃいます。

当店の場合はあとあと大事に長く乗っていただきたいですから
事前のディスカッションを大事に考えています。

昨日みたいに複数の方が観に来る場合でも、決して「他にも見たい人が来ますから」とか煽るようなことはしません
お客様がきちっとした判断が出来なくなるからです。
このような車両を購入するのにあせってはいけないと考えます。
じっくり考えて、既婚者であれば家族の同意を得て決断して欲しいと考えます。
また「タイミング」や「縁」というものも有ると考えます。

車載工具について

いま、お預かり中の委託車両のオーナーさんから
購入者に渡して欲しいと言われている
当時モノの車載工具

あるうちにここで紹介しておきましょう
微妙に現行品と違います。

パーツリストではこのように


同じように並べてみましょう
当時モノ


現行品


サイゼリヤの間違い探しじゃないですが
何が違うか？？

大きな違いは１点足りないと言うこと
パーツリストの１２、ボックスレンチ10ｘ12が廃盤で手に入らないのです。


あとは一部の工具で細かい違いがあります。
左が当時モノ、右が現行品

プライヤー

古いものはHMの刻印

先端の幅が大違い、当時モノのほうが良いですね。
現行は統合により安普請な物になってしまいました。

スパナ


当時モノは共にHMマーク入りのRK（リケン）製
現行は17ｘ14はHMマーク入り、12ｘ10はKOWAマーク入り（興和精機製）

アイレンチ


当時モノはRK（リケン）マーク入り
現行はメーカー表示無し

ドライバーのグリップ
赤いのが当時のCB400Fのもの
黒い物ともどもHMマーク入り
右の現行品は無印

＃3+ドライバー
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段付き部分の形状の違い

このように微妙に違いがあります。
まぁ、見えないところですし、あえて見せるものでもないですが
こんな違いが有るのか！程度にご覧ください。

メーカーでは常にバックオーダー気味の車載工具
セットは廃盤でバラで頼んでも揃うのに時間が掛かります。
当店では常に在庫をしていますのでご安心ください

しかしながら、車載工具はあくまでもエマージェンシー用（緊急用）
またはアクセサリー程度にお考えください
日常点検を車載工具で行っている人はこの読者には居ないと信じています。
こだわりが無ければきちっとした工具を吟味して積載することを推奨しています。

見えないところのおしゃれが本当のおしゃれなんてことで
靴に拘る人も居るようですが
本来の数量すべて揃っていないと嫌な人も居るでしょう
そんなこだわりの強い人のために
こんな物をご用意いたしました。

わずかしかありませんがデットストック品のボックスレンチ新品
海外から取り寄せました。ちょっとばかりお値段は高いですが
興味の有る方はいかがですか？

また、CBX用車載工具セットも近日UPいたします。

急いては事を仕損じる

借りた倉庫の期限が来て強制送還した荷物の整理も終わらぬうちに
予約を受けていた車検車両が３月になり入り始め
まったくもって余裕が無い状況

単品作業で請けた仕事も
溜まる一方、キャブレターのO/Hも古いものは年単位
せっかく貸し出していた自家用車が帰ってきたのに
思うように時間が取れない

そんななか、委託車両が１台売れて
今日の夕方引渡し
お客様はW1からの乗り換え
お台場旧車天国でお会いして、ディスカッションして
その後、ご希望に添う委託車両が入庫したのをHPで知り
購入となったわけです。

気持ちよくお帰りになりしばらくして電話が入り
タコメーターケーブルのアウターが外れました！との連絡
杉並区あたりまで行ってしまっていましたが
戻ってきて頂きチェックすると

なんと！！こんなの初めてです。
かしめ部分からすっぽ抜けた感じ

前オーナーに販売時にスロットルケーブルとクラッチケーブルは交換済でしたがスピード、タコメーターケーブルは前々オーナーがレストアしたときのまま
約8000ｋｍ　走っています。
もちろん、両方のケーブルを純正新品で交換しました。
私が散々試乗していても起こらなかったのですが
「なんで引渡し後に！」ですよね～

少しばかり時間が出来ましたから
オイルパンのドレンボルトのヘリサート修正を預かっていたので
これなら短時間で出来るだろうと
「サクッとやるか」ととっかかる。

完全に山が舐めてズルズルです。

ここはボルトに接している面積が少ないのでオーバートルクは厳禁

付いてきたボルトですが、抵抗も無くするっと奥まで押せます。

純正じゃないですね～
（ここで疑問を持ってよ～～～くチェックすれば良かったのですが、結果大惨事に）

ヘリサートタップも非常に難しい
斜めに入れればオイル漏れの原因になります。
ボール盤などを使い確実にまっすぐにねじを切ります。

ヘリサートを挿入し完了

裏側を見ると

ヘリサートコイルが土手の隙間を塞いでいます。
しかし、強度を稼ぐには必要なこと
オイルの落ちが悪くなりますが、隙間から流れますので時間が多少余計に掛かります。
よく見るとボルトの長さが短いですね！

純正と比較すると

こんなに長さが違う
短いと舐める原因にもなります。

むむむ！
しかし、なにげに違うな…
ピッチが微妙に…
純正ボルトでトライすると…
入らない！！！！

Oh my god！
あ゛～間違えた！！！
何にも疑わずに付いてきたボルトのピッチでヘリサート修正しちゃいました。

これは大失態
お客様に事情を説明しお詫びして
別のオイルパンを用意して弁償しなくちゃです。
（正規のピッチで切りなおすことは不可能です。）

普段、メンテナンスキットの説明書にも
「慌てず、時間に余裕を持って確実な作業を」
と云っている本人がこのていたらく

まさに「急いては事を仕損じる」の見本です。
読者の皆さん、このような失敗の無い様に
どうか時間のあるときに、じっくりと失敗の無い作業を心がけてください

第４２回東京モーターサイクルショー

本日は同業者仲間とモーターサイクルショーへ行ってきました。

私のお目当てはこれ！

詳細画像です。




ミーハー店主は社長を見つけてサインをおねだり


なぜこの古いヨシムラブックを持っていったかというと
「今度はCBX用サイクロンタイプでしょう！」と提案の為
それも初期のリベット止めのアルミサイレンサー（YOSHIMURA刻印は必須）
営業サイドでは当面忙しいので将来的に検討といったニュアンスの返事、可能性がまったく無くは無いようです。

モーターサイクルショーに来るのは久しぶり
この景気の悪さと若者のバイク離れもあり
会場は閑散としているかと思いましたが
いえいえ大盛況

店主の大好物のファクトリーマシンも
「なんでこんなに有るの？？？」状態

多分M1　３台　213Vは５台は居たかな？
お腹一杯状態です。

HONDAブースではこんな展示方法

もう倒れちゃってるんじゃないの？状態

RC213Vの市販ヴァージョンRC213V-S


お値段は2000万とか！？
家が買えちゃいますね

目の保養になりますねぇ
MVアグスタ

BIMOTA

BMW




お子様も堪らないでしょう



謎のV8エンジン


3Dプリンターの痕がくっきり「すごい！」

さて、トピックスです。
海外サプライヤーの手による
CB400F用純正タイプのエキパイがリリースされました。
早速、発注掛けましたので
届いたらご案内いたします。
まず、問題は精度ですね
車両にフィッティングしてみて
問題なく装着できるかどうか？
確認後の販売となります。
ご期待ください

CB400F/350Fヨシムラカムシャフト発表（更新あり）

廃盤になってずいぶん経ち
待ち望んでいた人も多かったヨシムラST-1カム
やっと発表になりました。

詳細はヨシムラHPで
http://shop.yoshimura-jp.com/syouhin/syousai.php?id=16878

価格は￥88000+TAX
10万オーバーかと考えていましたがリーズナブルでよかったですね。
発売は５月末予定

オール削りだしのカムシャフト
プロファイルは最後に販売していたST-1と同様
街乗りでは非常に乗りやすいカムシャフトです。
実績がある分安心です。






なんと中空構造！

今回、このカムシャフトの発売に合わせ
ロッカーアームの新品の取り扱いも考えています。
もちろんWPC処理品との2段構え

せっかく新品のカムを投入するのに
かじってるロッカーアームは使いたくないですよね
また、減らさない為にもWPCは必須かと考えます。

カムシャフトは早速NetShopで予約を受け付けています。
http://shiohouse-net.shop-pro.jp/?pid=88157135
高額商品またドタキャン防止のため
ご予約後、5月初旬～中旬くらいまでに入金して頂いて
発売次第、注文順で入金済のお客様から発送する形をとらせて頂きます。
とりあえず注文入れて間際にドタキャンセルはご遠慮ください
また、数量限定販売ではありませんが、初期ロットは数が限られますので、注文時期により発送がずれ込む場合があります。
※まず実際に使う人に購入してもらいたいので、転売目的の購入はご遠慮ください。

3/26更新
なお、明日から３日間開催される
「第４２回　東京モーターサイクルショー」の
ヨシムラJAPAN　ブースにて展示されます。

ご招待券が数枚有りますので
希望者はご連絡の上、取りに来てください
今週末の土曜日、日曜日は午前中でも手渡し可能といたします。
（発送も可能ですが着払い発送となります。）