今日11時予定で車検のご予約を受けていた茨城県のお客様
足立区では9時過ぎたころから雨が降り始め結構ひどい降りになってきた
慌ててお客様の携帯に電話するも出ないので出発済みの様子
留守電を解除し待っていると10時ごろお客様到着
聞けば出る時は薄日が差していて、常磐道の柏あたりから降り始めたようです。
もう少し早ければ守谷SAで雨宿りできたのですが残念
この時期は雨雲レーダーを都度チェックしながら動かないと危険ですね
午後からオイル交換の予約があったが土砂降りのため延期
先日のフロントハブの動画
遅くなりましたが詳細をUPしましょう
バフ掛け依頼で前後ハブとブレーキパネルを預かった
共にベアリングは付いておらず
ディスタンスカラーとリテーナーはバラで付いてきた。
うかつだったのはこの時に念のためベアリングを打ち込んでみて確認すべきだったのだが
「外れていてラッキー!」程度にしか思っておらずこれがのちに悪夢となる
念頭にあったのがダンパーブッシュ外し
これまでよっぽどのことが無ければ外さずに表面処理をしていたが
クライアントの意向もあり、またよく見ると叩いて潰れている
実際、このブッシュは自分では外したことが無く
今まで純正仕上げで表面処理をする際に業者さんに依頼していた。
その業者さんはこれまで依頼しているハブが山ほどあるがいまだ帰ってこず
今回は使う訳にいかない
バフ掛けだけなら地元の業者さんで十分
自分でダンパーブッシュを外すことにした
お客様の問い合わせには「ゴム部分をドリルでもんで外側のカラーだけにして金ノコの歯で1本線を入れれば外れるよ」
とは言ったものの設備があるので別のアプローチをしてみる
手ごろな長いナットがあったので旋盤加工しワッシャーとともに溶接して上に引っ張り上げようと考えた
ちぎれて終了
そこで秘密兵器を投入
翌日アマゾンで届いたのは
エアソー
おぉ調子いいですね
「パキッ!」
折れました
スペアのブレードを注文し、翌日仕切り直し
アマゾン最高~引きこもりには助かります。
切れたかな~といったところでセンターのカラーにボルトを溶接して
引っ張り上げます
にゅるにゅる~
外れた~
がしかし
切りすぎちゃった
これにブッシュを入れてお客様に返すわけにはいかないので
別のハブを探すことに
先ほども書いたが手持ちのハブはみんな業者に出してしまったのでストックが無い
リアホイールを発掘してきて、ばらしてハブを使おう
今回は盟友ドリームワークスさんに相談
(ドリームワークスは屋号だが廃業しているので彼のハンドルネームとして使うことにした)
彼はものすごく性能が良い、とんちが利くというか
自分では思いつかないような方法を提案することが多い
彼が言うには
フライスにセットして切削して線を入れる
または、大きなタップで外側のカラーにねじを切り専用のナットで引っ張り抜く
試案の結果、後者の方法でいくことにした
センターのカラーとゴムの除去
センターのカラーにタップでネジを切り
ベアリングリムーバーで引っ張り
はい抜けた
残ったゴムはカッターで除去
外側のカラーにねじを切る巨大なタップは持っていないので
ドリームワークスさんに外注依頼
彼の勤め先はものづくりの会社なので何でも揃っている
ただし、仕事の合間にやってもらうため時間の無理は言えない
帰ってきたハブに、作ってもらった専用ボルトを使い...
おっしゃぁ外れた
今後のために自分のところでできるようにタップとハブの固定治具を作っておかないとですね
ブッシュが外れてやっと
表面のクリアー塗膜を除去するため
塗装剥離の業者に発送
戻ってきたら
バフ仕上げのために研磨工業所へ発送
出来上がってきたのがこれ
きれいになりました。
ブレーキシューの当たり面の錆が気になるので内燃機屋で研磨
さぁ組みましょう
まずはリアから
ブッシュの圧入
次にベアリングを組んでリアは完成
フロントのリテーナー側のベアリングを打ち込み
ディスタンスカラーを入れベアリングを打ち込もうと思ったら「するっ」といこの動画の通りです。
[[youtube:r-2WHpKvthg]]
別のフロントハブを探すのにホイールからばらして使用
緩くないかベアリングを打ち込み確認済み
塗装剥離へ
この後、研磨工業所へ
最初に失敗したリアハブですが念のためベアリングを打ち込むと見事ゆるゆる
前後とも緩かったのですね
最初の確認を怠ったのが無駄な手間、無駄な浪費、お客様を大幅に待たせてしまう原因となってしまった。
海より深く反省せねば