Maintenance SHIOHOUSE

■SHIOブログ■
「店主の独断と偏見でつづる個人的な日誌」

免許の更新に行ってきました。

2011-11-30 10:31:00 | ノンジャンル
今日は早起きして免許の更新に行ってきました。
更新までの時間が延びた分
ハガキが来ないとホント忘れてしまいますよね~
(失効歴あり)
誕生日+1ヶ月と伸びてくれたのも助かります。
車検切れでやいのやいの云ってるワリには
期限直前の今頃行ってますから(汗)

5年後です!こんな不摂生続けてて生きてるかな~(苦笑)
このようなハガキが誕生日の約1ヶ月前に来ます。(ハガキが着てるのを忘れそう)

車検の場合には自賠責保険の満了と言うことで保険会社からハガキが来ますがその保険の満了日と車検の満了日を取り違えている人も多いようです。
自賠責保険は万一車検切れで事故を起こしても対応できるように1ヶ月程度多めに入れておきます。
必ず、車検証を随時チェックしておくことが必要ですね。

もらった新しい免許の裏面にはこんなのが

ドナー登録!?良いことですね。
使えるモノはどんどん使って頂戴!
(ボロボロだけどね)(爆)
焼いて灰にするのは「モッタイナイ!」
もちろん即サインしました。

自分も仕事では同じように
下取りしたあまりにも程度が悪い車輌やエンジン
部品取りに購入した車輌やエンジン
処分に困って頂いたエンジンやパーツ
皆、ドナーとして活用させていただいております。(多謝)

更新のときに頂く冊子類

封筒に入ったままその辺に放り投げて置かないでくださいね
最新の道路交通法が書かれています。
5年もたてば改正されているものもあります。

これから忘年会シーズン
酒気帯び運転、飲酒運転の罰則
見るとシビレますよ~

本人への罰則、(酒気帯び(0.25以上)でも即免許取り消しです。)


周りの人間にも適用されます。


点数は?


速度超過の反則金もいやいや、お高いですね~
それでどれだけ部品が買えることやら

バイク乗りって意外と何処でもバイクで行っちゃいますよね
「さぁ、クラブの忘年会、あぁ~時間が無いからバイクで行っちゃえ~」
さて、バイクのことは忘れてすっかり呑んで
帰り際、さてどうしよう?
バイクを置きっぱなし?=盗まれて膨大な被害
そのまま乗って帰る?(ダメですよ!)=捕まって膨大な浪費
=万一、人身事故でも起こそうものなら=膨大な損害賠償、補償
ろくなことがありません

タクシー代払ったほうが結果安くなりますね

任意保険に入っていない人は大体同じ事を云いますが
「今まで何もなかったから大丈夫!」
もしもし、その何かあったときに必要なんじゃないですか!
何事も同様ですね。



点検車輌、むごい!(続編)

2011-11-29 17:48:00 | CB400F/350F
11/26の記事の「点検車輌、むごい!」の続編

その後、着々と作業をしているのですが
バラさないと判らない部分に不具合箇所が新たに現れる!

この辺も難しいところ
昔どこかで「次~次商法がうざい」みたいな事を書かれていたようだが
一気に全部ばらしてのお見積もりも良いでしょう
しかしながらお客様によっては予算は限られています。
「全部の作業をお願いします!」云えるお客様ばかりではないのですから
「ばらしちゃったからやったところは払ってくれなきゃ」
なんてことは言えませんよね。
事前に試乗して、外見からおおよそのお見積もりをして
酷い場合はある程度覚悟していただく、また
「分解して増える場合がありますよ」と念押しして
何処までやるかディスカッション。

よっぽど酷い場合は、事前に
覚悟するように通告することもある。

30年以上経ってるバイクですからバラして
何が起きててもおかしくないですよね。

まずはステムの折れボルト

こんな場合はセンターに穴あけて逆タップなんてまず無理
工作機械で折れネジを削り取って、ヘリサートを入れます。
結果その方がキレイに確実にできるのです。

フライスで掘り掘~り

ネジを根こそぎ削ってしまったら

ヘリサート入れて完了です。

さて、エンジンのオイル漏れの作業、
オイルポンプを外して分解すると.......
えぇ~~~

「砂の悪夢」再び
酷い傷


オイルポンプ全損決定!

それよりもエンジン内部のダメージのほうが心配です。

オイルパンを外してみましょう
ここも合わせ目からのオイル漏れと言うことで
依頼事項の一つでした。

っていうか
オイルパン固定している6X40のボルトにトルク掛かってないし
あまつさえ1本脱落していた。

オイルパンに何か居る?????

タペットアジャストボルトとナット

タペット調整して閉め忘れたか!?
しかし、ヘッドカバー開けた時には居たし.....
落ちたものを回収せずに放置.......

居た居た、底に居た!「ヤツ」が...

トレイにあけると...

やたらいますやん!

エンジン本体はブラスト当てた形跡なし
オイルパンくらいなものです。
(洗浄前)オイル漏れがいかに酷かったかわかりますね

洗うと....見事にブラスト当ててありますね。


オイルパンだけであれだけの砂......
マスキングもせずにセパレーターも外さずにブラスト当てて
セパレーターの影にびっちり砂が張り付いたまま
または洗浄してもそこまで流さなかった(基本外して洗浄ですね)
そのまま組んでしまい
砂が大量にオイルに混入、その一部がスクリーンで吸われ、オイルポンプに回り傷だらけにしてオイルフィルターへ
フィルターケースももちろんチェック、わずかながらざらつき感はある。
フィルターはもちろん新品に、
問題はどれだけメインギャラリーに流れ込んでいるかです。
すでに手遅な場合が多いですから
このまま、乗り続けて異音が出てきたら、白煙が酷くなったら
別なエンジンを見つけておいて載せ替えるか
それをO/Hして載せるかですね。

サンドブラスト、ウエットブラストのメディア(砂)に対する認識があまりにも浅いのがいつものことですが悲しいところです。

ネットオークション購入車輌...しかし

2011-11-29 01:56:00 | CB400F/350F
事前のお電話で
「フロントフォークが柔らかすぎるので地元のショップで診てもらったら逆に固すぎてストロークしないので見てほしい」
という依頼
ご予約いただいて、いざ当日
現車を診てぶっ飛んだのは
フロントはわずかに動くだけ、リアは動かず
完全に前後リジット状態

この状態でおよそ40kmの道のりを走ってきたそうな
これだけでも
「チャレンジャー」というか「無謀」と言いたいところですが
新たに「ブレーキの引きずり」も追加で依頼され
フロントを持ち上げホイールを回すと確かに引きずっている
その場でキャリパーを外し、パッド、ピストンの動きの確認....
と思ったら、ピストンが戻らない???
マスターシリンダーのゴミ噛みですやん
キャップを開けてオイルの汚れ状況の確認

えっ、ブレーキオイル空っぽですやん......

怖っ!!

絶句です!

さて、早速事情聴取
○車輌自体はインターネットオークションで車輌を見ずに購入した。
○フロントフォークはやわらかすぎたので地元の「ドリーム店」に持ち込み対処してもらった=硬くなって帰ってきた。
○別な店?で依頼もしないのにレバーとミラーを交換された???

本来、フロントフォークに関しては作業したお店にアフターフォローしてもらうのが筋なのですが、信用ならないので行きたくないとのこと
「ウチで診ると費用が発生しますよ」と云うも「お願いします」と
意外とそのようなパターンは多いようですね

実際、当店で作業して万一不具合が出て他店に行かれている方もいるのでしょうか?
きちんとフォローしますので遠慮なく云ってくださいね

さて、フロントフォークから
ストロークの確認ですが

わずかこれだけ...1Gで沈んでほとんど動かない状態ですね。

リアは「KONI」当時モノ好きにはたまらないアルミボディ

これは完全にビクともしない
内部でオイルが変質したものが通路を詰まらせているであろうことは
毎度のことですね
要O/Hです。

早速、フォークを外してオイル量のチェックから
右側

約200cc

左側は

約225cc

スプリングに付着してる分、内部に若干残る分を考えても異常に多い量
本来、
交換時:165~180CC
分解時:185~191CC
ですから、ストロークせずにロックするのは当たり前(左側はてきめんです)

後で詳しく聞いたら、「車輌を工場内に入れて1時間程度で出てきたのでオイルを足しただけだろう。」とのこと

っていうか、それは無いだろう!

スプリングがやわらかければスプリングの交換かワッシャーなどでプリロードをかけてあげる
減衰がやわらかいならO/Hしてピストンリングを替えたり、オイルの硬さを替えてみるとか
それがセオリーではないでしょうか?
オイルを足すって....お茶濁しにもなってないですね。
その場でストロークさせておかしいと思わないのか......

オイルシールも左右で違う為、念のために分解チェックします。

そんな中で、預かったときから思っていたことが現実化してきます。
「この車輌、メーターの距離は実走なのではないか?」

インナーチューブの先端、大概大きくかじっているものですが

非常に少ない。

メーターは.....

14666km!?

もうひとつのチェックポイント

ガバナーのカム
これまたキレイ!
ポイント、コンデンサは社外品に変わっています。
(私自身では社外品は絶対に使いたくない部分です。)

さて、次はブレーキ
ゴミ噛みするとどうなるか?

こんな、クランプ使って強制的に戻そうとしても
マスターシリンダーの細~いリターンポートが詰まっているから
ビクともしません

こういう場合はオイルラインすべて洗浄が必要になります。

オイルパイプはフレアナットレンチを使います。
これでも固い!!!普通のスパナじゃ確実に舐めてしまいます。

適材適所で工具も用意したいですね。

ピストン自体はセーフ!わずかなクレーターは居ますが微細なので今回は良いでしょう
しかし、白い粒がたくさん...

こんなのが諸悪の根源でしょうな

全バラ完了!


マスターシリンダー内部.....

居ますね~赤い錆も溜まっています。

スリーウエイジョイント......

オイルボルトとの段差のところだろう、白い堆積物が見えますね

オイルボルト、ホース...............

白い付着物がすごい
ホース、パイプともに総交換決定!

単純に考えてもホース内部、パイプ内部にも張り付いているのは容易に想像できます。
だからこそ、ブレーキホースも定期交換部品となっているのです。
キャリパーやマスターシリンダーを分解して粒粒が見られたら
全バラして洗浄することを具申いたします。

走行距離から乗らなかった時間が長くあったと想定できます
そのときにブレーキフルードを変質、付着させてしまったのでしょうね
メタル周り、シリンダー内壁がちと気になるところ
しかしながら、距離が少なくオリジナル度が高い為
良い車輌です。

この車輌の落札価格は先日書いた記事のやはりオークションで購入した車輌と金額的にはほぼ同額
コンディションはこんなにも違うのです。
オークションに出品されている車輌はすべてが悪いわけではないのです。
きちんと吟味できればこのようなパターンもあると言う見本です。

11/29更新

フロントフォークパーツ洗浄作業していて嫌なものを発見

1本だけですがステムのあたりに白い筋
計測してみると...

あ~曲がってる~

また、組んだときにオイルシールのリップの上あたりに円周上に錆の痕がたくさんある

これは使っていてにじみが止まらないでしょう

先端の磨耗が少なくオリジナルのインナーチューブですが
見ちゃった以上はインナーチューブを交換したいところ
オーナーさんと作戦会議ですね。

11/29 23:00更新
オーナーさんよりインナーチューブの交換の許可を得ました。

実はメンテナンスキャンペーンを継続中
当店でフロントフォークのO/Hをする場合
リーズナブルなメニューを用意しているのです。

部品代        ¥20,475-
インナーチューブ(社外)x2
ダストシール(社外)x2
オイルシール(純正)x2
ピシトンリング(純正)x2
スペシャルワッシャー(純正)x2
ホンダ純正クッションオイル#10

O/H技術料      ¥6,300-(通常¥12,600-)

合計        ¥26,775-

リアショックも社外品リプロの純正風クロームメッキのものに変更です。
ブレーキもフルO/Hですから

これで、ぶったまげるほど乗りやすくなりますね。
(っていうか、本来の状態に戻ったと言うことですね。)
まず、機能的なものを正常に戻して
きちんと走るようにして
それからカスタム......

良いことです。


コメント (1)

手前味噌ですが...

2011-11-28 19:48:00 | ノンジャンル
今日、何十年ぶりかにスーツを着た
略礼服(冠婚葬祭用)、タキシード(何故か2回着ている)以外ではホンダSFの入社日以来だろうか?
さすがに当時のは無理なので数年前に購入しておいたものだが
すでにウエストがキツくなっている。
確実に横方向に育っているようだ。

何があったか?
何でも、西新井警察署で表彰してくれると言うので
ちょろっと行ってまいりました。

普段の安全運転(!?)に対しての感謝状との事ですが....
いやぁ、とてもとてもそんなたいそうな運転はしていないのですが....
でも、せっかく貰えるのですから
と頂いてきたのがこれ

まさに「馬子にも衣装」状態!

さ~てますます精進しなくちゃ!

コメント (5)

コメントでの問い合わせ

2011-11-28 09:20:00 | ノンジャンル
コメント欄にこのような質問を頂きました
古い記事なのでこちらで返答いたします。

「はじめましてSHIO様。
愛車CB550-Ⅱですが整備には貴社のブログが大変参考になり有難う御座います。
ひとつ質問なのですがタペット調整IN0.05㎜
EX0.08㎜規定値のところそれぞれ0.01㎜狭めると不都合出るでしょうか?
規定値にするも相変わらずカチャカチャうるさいので・・いかがでしょうか?
宜しくお願い致します。 」

タペットクリアランスに関してはある程度幅はあります。
70年代の車輌のマニュアル、取り扱い説明書にはピンポイントに書かれていることが多く
CB500~CB550F、CB650などは
IN:0.05、EX:0.08
と書かれていますが
同系統のエンジンでCB650Cには
IN:0.03~0.07、EX:0.06~0.10
このように記載があります。

ですのでその範囲内であれば問題ないと考えます。

当店でも、CB400Fはマニュアルの規定値ではあわせていませんから~(企業秘密!)

しかしながら異音に関しては
別な部分の可能性もあります。
CB400Fでもヘッド周りのチャラチャラ(カチャカチャ)音はカムシャフト、ロッカーアーム、ロッカーアームシャフトなどの磨耗が原因の場合がほとんど
(ロッカーアームサイドスプリングの誤組みはけたたましい音が出る)

参考にしてください。