Maintenance SHIOHOUSE

■SHIOブログ■
「店主の独断と偏見でつづる個人的な日誌」

こうなる前に

2009-03-31 23:15:00 | CBX400F/550F
さて、何でしょう?


「レーサー用のスペシャルマニホールド!!」
なんてことは無いのですよ~

インシュレーターマニホールドのゴムが取れてアルミのベースだけになってしまっているのです。
これまでにヒビの入った、または剥れ始めたマニホールドは幾度と載せていますが、
「成れの果て」は今回が初めてではないでしょうか
インシュレーターマニホールドはアルミ製のベースとゴムが一体成形されています
シリンダーヘッドについているので高温にさらされる為に長い年月でゴムは硬化してしまいます。
その後ヒビが入ったり、端の方から剥れやがてアルミとの接合面に隙間が出来てしまい二次空気を吸ったりし始めます。
条件が悪ければ画像のようにゴムがもげてしまいます。

意外と無頓着な方が多いのですが
二次空気を吸って調子を崩したり、トラブルを起こしたりする前に
先手を打って交換しておきたい部分です。
(混合気、濃い分にはかぶるだけですが、薄ければエンジンを壊すことになりますよ~)

ゴム製品は定期交換部品であることを認識して欲しいですね。


○ゴム製品、古いの使って破れたら大変!「下ネタじゃねーかよ!」(我が家風)




今月は本が出ること!

2009-03-31 20:39:00 | CB400F/350F
今月は何かと興味津々な本が出るため、かなりの出費(皆高いんですよね~)
3月最後の今日発売がこれ!

「日本のバイク遺産」シリーズ
CB誕生50周年「CB Spirits」
日本のバイク遺産シリーズも「70年代」「80年代」とこれで三冊目
過去の「バイカーズステーション」誌の特集の総集編なわけですが、画像がきれいなのが良いですね。
当店に来ると判りますが壁面に本がびっちり収まっていて、「バイカーズステーション」誌も揃っていますがいつ何が載っていたか見たい記事がすぐ見れるわけではないので、今回みたいな総集編は大助かりです。
これが「CB特集」ときたら買わないわけにはいきません
紙ふぇちの性でしょうか。

CB92から始まってはや50年、数多くの名車が誕生しました。
その中でもエポックメイキング的な車両に絞って集めています。
CB450,CB750Four,CB400Four,CB750F,CB900F,CB1100F,CB1100R等
また、CB750R~RCB~RS1000~CB750Fデイトナレーサーと
’70~’80年代のホンダレーサーファンにもたまらない内容


「’82 CB750Fデイトナレーサー」いわずと知れたスペンサー号


RCB~RS1000までのレーサーの紹介、これがまた結構細かくて良いです。


CB750Rこれも良いですよね~


CB400Fは「バイカーズステーション2003年10月号」で特集した時のがそのまま載っています。当時買いそびれた方には良いのではないでしょうか

本棚がどんどん足りなくなっていく~

本日のクイック作業

2009-03-30 22:06:00 | CB400F/350F
本日、クイックでお越しになった
エンジン異音のお客様
事前予約では「タペット音ではなかろうか」とのことでしたが
いざ、お越しになると
タペット音とは異質のカチカチ音
「間違いなくロッカーアームスプリングだな」と思い
音がする部分のタペットキャップを外すと案の定誤組みされています。

#1 EX なのですが、本来は向かって左側に居なければいけません
たったこれだけで音が出てしまいます。

また、ヘッドカバーからのオイルもれもあり
ヘッドカバーを外すことになりました。

これから大変なことになるとはつゆ知らず
「3時間くらいでしょうか」と告げ
お客様は西新井大師見学に出かけていきました....

ちょうど良いBGMはワーグナー「ワルキューレの騎行」かな

さて、取っ掛かり初めて
タペットスクリューをすべて最大に緩めて(どうしてだかわかるかな?)
ヘッドカバーの6mmボルトを緩めて行くと...
トルクの掛かっていないボルト、感触のおかしいボルトが数本
(画像X印がNG部分)


ざっと6本ヘッドのねじ山が上がっています。
他の部分でも非純正品の長さがまちまちのボルトが使われています。
#4EXタペットキャップ横のボルトは「何でこんなに長いのが!」状態。

肝心のヘッドカバーの裏側、ロッカーアームは

画像右上#1EXロッカーアームのスプリングが逆に入っています。
必ず、土手があるほうにスプリングが収まります。
パーツリスト通りに組むと間違えますよ~
ほんのちょっとずれて当たりが変わるだけで異音が出るのです。

それどころか、バルブタイミングまで狂っている
ちょうど1コマずれています

(Tマークでこの状態!)

変わった点火システムが付いています。

悪夢はここからです。
さきの上がったネジ山+露骨に危険なネジ山(7箇所)をヘリサート修正、すでに修正済みのところもあるので残り6箇所をどうするか
大丈夫ならそれに越したことはないので(コストも掛かることだし)
組み立てていくと一箇所「ズルッ」と舐めてしまった。

また外して、ヘリサート修正
これでいけるかと組んでいくとまた別なところが舐めてしまった。
実はこれよくある話で、毎回トルクはきちんと10N・Mで掛けているのですが
エンドレス状態に舐めてゆく
最初っからあがってる本数が多ければ一気に全部処置するのですが
中途半端だとこんなことになりがちです。
今回もこの時点でお客様に「全部ヘリサート打たせてください」と嘆願
結果、13箇所ヘリサート処理をしたことになります。

14時に来たお客様、帰ったのは20時半過ぎ
大変お待たせしてしまいました。

そんなんで、大事なことをお知らせするのを忘れました。
「センタースタンドでバッテリーのドレンホースをつぶしています。」

バッテリーからは充電していると水素ガスが発生します。
それを逃がす為のホースなのです。
希硫酸のミストを含むため塗装面に付くと表面を侵し錆を発生させます
そのために車体の一番下まで持っていっているのですね。
今回みたいに途中で場合折れたり潰れたりすると逃げ場がなく最悪バッテリーが爆発することもあるのですが、そのためにホースの端(バッテリー差し込み口近辺)に切れ目が入っていて万一の時の圧力が逃げるようになっています。

おかげで周辺が錆びてしまっています。

こんな時間なので明日電話をしますが、これを見たら取り回しを直しておいてください
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HYPER BIKEやっと出た~

2009-03-28 19:30:00 | CB400F/350F

HYPER BIKEシリーズに「CB750Four/CB400Four」が登場しました。
CB750のおまけみたいな感じに見えますが、内容はなかなかです。
また、CB750と一緒に所有している方も少なくないようですからそんな方には良い組み合わせですよね~


また、あまり詳しく紹介されたことが無いCB400Fの当時のレーサー
秘蔵写真と共に紹介されていて、参考資料になるのではないでしょうか?

CB750版で紹介されている「オーバーホールの極意」
基本的にはCB400Fにも応用できますので
「CB750だからいいや~」ってすっ飛ばさないで熟読すべし
だだし「シリンダーヘッドの取り外し」これは同じところに-ドライバーを差し込まないようにお願いします。真横にはオイルラインが通っています。
よく考えて問題のない部分に対応願います。




この本、意外と高くて¥2500-
本屋でチェックしてから購入するも良し、
急ぐなら、右のメニューバーの「アマゾン」のところにからも
購入画面に直行できます。

しかしまぁ月末、年度末で
今回もバタバタしていて
買い物かごでショッピングできる
「SHIO HOUSE NET SHOP」
http://shiohouse-net.shop-pro.jp/
HPからの連動させるつもりが間に合いませんでした。
また、画像のUPもメッキパーツ、メンテナンスキットしか出来ずに
ほんのちょっとの機能しか対応していませんが
順次、商品をUPしていきますのでお楽しみに
(純正部品を網羅していきます。)

あとは相変わらず思ったことが書かれていないのにも閉口です。
チェック原稿を送ってもらい校正して送っても古い原稿そのままで載ってたり
「ヒントとアドバイス」の部分ですが
取材時にライターがメモまたは録音して行き原稿作成するのですが
「純正パーツはおろか他では手に入らないような絶版パーツも取り揃えて万全を期している」と書かれていますが
これは「無い物はリプロ製作しているものもありますよ」と言ったのを変にとらえられてしまったようです。
校正で削除するよう依頼したのですが、されていない。
下手すると「XXXX無いですか?」と問い合わせが多数くることが予想されます。
「申し訳ありません。基本的にはメーカーから普通に出るパーツがメインで純正絶版パーツは一部リプロ製作しているもの以外は持っていません。」

「スペシャルパーツカタログ」では
「大容量コック」が¥800?勘弁してくださいよ~
¥8400(税込み)の間違いです。
ここページの担当者はチェックで原稿が来なかったので指摘できませんでした。

このように本になって世に出てしまえば
書いてあることはその人が言ったことと解釈されますから
編集する側も気を使って欲しいところです。

3/29更新
コメントに書かれているように、資料性の高い物は複数欲しくなりますね。
かくいう私も...........

紙モノマニアの常ですが
「見る用」「保存用」「保存用のスペア」と3冊持っていたりします。(笑)
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日暮里舎人ライナー開業一周年

2009-03-28 09:31:00 | ノンジャンル
日暮里舎人ライナーが開通して早一年
これまで当店周辺は電車+バスといった交通手段しかなく
「陸の孤島」と呼ばれていましたが、開通してからはアクセスが本当に楽になりました。
近所の舎人公園では28/29日とイベントが開かれます。
(舎人公園HP参照
http://www.tokyo-park.or.jp/event_search/detail/e_search_dt000492.html
夜には花火も打ち上げます。
今朝も試乗がてら徘徊してくると.....

テントがいっぱい!「ワクワク、ウズウズ...」(笑)

ブースもたくさん!こういうところいくとおいしそうで色々食べたくなりますね~(よだれ)

ドッグランではしつけ教室などのイベントも開かれます。
「こはる」も混まないうちに早朝出動!
「こはるっ!どこ向いてる!」後ろにいるのはサルーキーの「グレース」、
いろんな犬種が来るので見てても楽しいですよっ!