しばらくサボっていたので拡大版です(笑)
最近、当店オリジナルのキャブレターO/Hセットがご好評なのですが
キャブのO/H時に気を付けたいことがあります。
タンク内の錆です。せっかくキャブをきれいにしてもタンク内に錆があれば
キャブにまわってしまいます。
※純正コックのストレーナーや後付けタイプのメッシュタイプのストレーナーでは網の目より細かい錆は通過してしまいます。
マグネット付きなら少しは回収が出来るかもです。
ろ紙タイプのストレーナーはよりろ過性能は良いですが、燃料ポンプの無い自然落下タイプではタンク容量が少なくなると落ちにくくなる場合がありますね。
沖縄より単体で送られてきたCB400Fのキャブレター
本来、届いてから車両に装着して試乗し、診断を行うのですが
このキャブ、外して2年熟成ということでパッキンも入っていないため即バラすことに
むむむ..なにげに赤いぞ!、
錆の粉末が堆積していました。
絶句!
端一箇所だけフロートレベルが変!逆さにしているからフロートバルブのピンを押し下げて傾いているはずが、一箇所だけ規定のレベルになっている(もちろんピンを押し下げていてこの状態)
乗っていたときはここだけ異常に薄くなかったのだろうか?
そんな状態でも、O/H後はこんなにきれいになります。
ステープレートはオプションでO/Hを行います。
この、岐阜からはるばる来た車両、依頼事項はオイルもれ、オーバーフロー
オイル漏れはケース合わせ目のオイルシールすべてから出ているのでエンジン全バラ作業となります。(後日書きますね)
さて、このキャブレター、再メッキが掛かっていて確実に分解作業が行われているのは確実
お客様とディスカッションすると
購入時すでに再メッキ掛かったきれいな状態だったが調子が悪く挙句乗らなくなり
4年熟成させ、今年の6月にキャブのO/Hをして車検を通したものですが....オーバーフローが止まらない
実際、当店に届いてみてコックをひねったら即尿漏れ状態というか、だだ漏れでした。
ぱっと見、きれいなんですけどね~
あれぇ、チョークシャフトのメクラ蓋が脱落!?かしめが甘かったか
チョークリンクのピンの割ピンがいない!?脱落するものじゃないですよ~
純正のガスケットセットが使われているようですが、ドレンのOリングが交換されていない、ここからも滲んでいました
(せっかく、セットに入っているんだから替えなきゃ損だぜぃ!)
ステープレートもわざわざ分解し、スロットルレバーも再メッキを掛けていますが、かしめのピンを外してそのまんま。
ピンで位置決めしているのでなければ左右に遊びますね~
この部位は当店ではオプション作業とし、きちんと工作機械でピンを削り取り、加工ねじ切りして、着脱可能なピンを作成し再度分解が容易にできるようにしています。
やっぱりここにも......
タンクを確認すると....ほれ、
タンクの天井部分に錆が発生していることが多くあります。
空気に触れている時間が長い部分です。
タンクの錆取りを行ってもやり方が悪いと天井の錆は取れません
定期的に万遍なく転がす必要があるのです。
チェックするには?
給油口から覗いても底は見えても天井は見えません
給油口から指を入れて周囲の天井をナゾって見ましょう
ためしにジョッキに5リットルほど石油ポンプ(しゅぽしゅぽ/醤油ちゅるちゅる)で
底の合わせ目周辺を重点的に抜いてみました
こんなに居ます。
定期的にこのように石油ポンプで底をさらうのもゴミを貯めない方法です。
でも、その前にタンク内の錆を無くしましょう
最近ではリプレイスのタンクが発売されたので
無理に程度の悪いタンクを使わずに新品に替えた方が結果安上がりだったりしますね。
自分でやれば手間はタダでも、キャブ掃除をしょっちゅうやるのも大変ではないでしょうか?
今年は異常事態が発生しています。
昨年秋のリーマンショックで冬場のエンジンO/Hがほとんど無かったのですが
ここに来て「フルO/H祭り」
エンジン一度開けてるにも関わらず、肝心なところを処置しておらず
ただ開けて締めただけ?状態のCB400F
お客様が見に来る為、リフトの上に並べた状態
O/Hの場合、出来る限り分解した状態を見に来ていただきます。
見積り、カルテを見ながら不具合箇所の説明、作業内容の説明、提案を行います。
実際に自分の乗っていたエンジンがどんなだった、
ひどい場合はどんな状態になっていたのか
ご自身の目で見てもらうのが後々「よい状態で維持しなくちゃ」という気持ちを芽生えさせます。
高知ナンバーのCB350F、フルO/H&ボアアップの依頼
走行の少ないよいエンジンです。
こちらは遠方なので、不具合箇所の画像をメールまたはCDに焼いて見積もり、カルテと共に送付します。
単体(半バラ)で持ち込まれた長期熟成のCB400F
このほかに先日の記事のCBX400Fのエンジン
分解済でお客様が見に来るの待ちのCB400F、
これから分解する岐阜ナンバーのCB400F
工場内はエンジンの無い車両に占拠されてしまいました。
しばらく、重整備車両はお受けできない状態です。
最近、当店オリジナルのキャブレターO/Hセットがご好評なのですが
キャブのO/H時に気を付けたいことがあります。
タンク内の錆です。せっかくキャブをきれいにしてもタンク内に錆があれば
キャブにまわってしまいます。
※純正コックのストレーナーや後付けタイプのメッシュタイプのストレーナーでは網の目より細かい錆は通過してしまいます。
マグネット付きなら少しは回収が出来るかもです。
ろ紙タイプのストレーナーはよりろ過性能は良いですが、燃料ポンプの無い自然落下タイプではタンク容量が少なくなると落ちにくくなる場合がありますね。
沖縄より単体で送られてきたCB400Fのキャブレター
本来、届いてから車両に装着して試乗し、診断を行うのですが
このキャブ、外して2年熟成ということでパッキンも入っていないため即バラすことに
むむむ..なにげに赤いぞ!、
錆の粉末が堆積していました。
絶句!
端一箇所だけフロートレベルが変!逆さにしているからフロートバルブのピンを押し下げて傾いているはずが、一箇所だけ規定のレベルになっている(もちろんピンを押し下げていてこの状態)
乗っていたときはここだけ異常に薄くなかったのだろうか?
そんな状態でも、O/H後はこんなにきれいになります。
ステープレートはオプションでO/Hを行います。
この、岐阜からはるばる来た車両、依頼事項はオイルもれ、オーバーフロー
オイル漏れはケース合わせ目のオイルシールすべてから出ているのでエンジン全バラ作業となります。(後日書きますね)
さて、このキャブレター、再メッキが掛かっていて確実に分解作業が行われているのは確実
お客様とディスカッションすると
購入時すでに再メッキ掛かったきれいな状態だったが調子が悪く挙句乗らなくなり
4年熟成させ、今年の6月にキャブのO/Hをして車検を通したものですが....オーバーフローが止まらない
実際、当店に届いてみてコックをひねったら即尿漏れ状態というか、だだ漏れでした。
ぱっと見、きれいなんですけどね~
あれぇ、チョークシャフトのメクラ蓋が脱落!?かしめが甘かったか
チョークリンクのピンの割ピンがいない!?脱落するものじゃないですよ~
純正のガスケットセットが使われているようですが、ドレンのOリングが交換されていない、ここからも滲んでいました
(せっかく、セットに入っているんだから替えなきゃ損だぜぃ!)
ステープレートもわざわざ分解し、スロットルレバーも再メッキを掛けていますが、かしめのピンを外してそのまんま。
ピンで位置決めしているのでなければ左右に遊びますね~
この部位は当店ではオプション作業とし、きちんと工作機械でピンを削り取り、加工ねじ切りして、着脱可能なピンを作成し再度分解が容易にできるようにしています。
やっぱりここにも......
タンクを確認すると....ほれ、
タンクの天井部分に錆が発生していることが多くあります。
空気に触れている時間が長い部分です。
タンクの錆取りを行ってもやり方が悪いと天井の錆は取れません
定期的に万遍なく転がす必要があるのです。
チェックするには?
給油口から覗いても底は見えても天井は見えません
給油口から指を入れて周囲の天井をナゾって見ましょう
ためしにジョッキに5リットルほど石油ポンプ(しゅぽしゅぽ/醤油ちゅるちゅる)で
底の合わせ目周辺を重点的に抜いてみました
こんなに居ます。
定期的にこのように石油ポンプで底をさらうのもゴミを貯めない方法です。
でも、その前にタンク内の錆を無くしましょう
最近ではリプレイスのタンクが発売されたので
無理に程度の悪いタンクを使わずに新品に替えた方が結果安上がりだったりしますね。
自分でやれば手間はタダでも、キャブ掃除をしょっちゅうやるのも大変ではないでしょうか?
今年は異常事態が発生しています。
昨年秋のリーマンショックで冬場のエンジンO/Hがほとんど無かったのですが
ここに来て「フルO/H祭り」
エンジン一度開けてるにも関わらず、肝心なところを処置しておらず
ただ開けて締めただけ?状態のCB400F
お客様が見に来る為、リフトの上に並べた状態
O/Hの場合、出来る限り分解した状態を見に来ていただきます。
見積り、カルテを見ながら不具合箇所の説明、作業内容の説明、提案を行います。
実際に自分の乗っていたエンジンがどんなだった、
ひどい場合はどんな状態になっていたのか
ご自身の目で見てもらうのが後々「よい状態で維持しなくちゃ」という気持ちを芽生えさせます。
高知ナンバーのCB350F、フルO/H&ボアアップの依頼
走行の少ないよいエンジンです。
こちらは遠方なので、不具合箇所の画像をメールまたはCDに焼いて見積もり、カルテと共に送付します。
単体(半バラ)で持ち込まれた長期熟成のCB400F
このほかに先日の記事のCBX400Fのエンジン
分解済でお客様が見に来るの待ちのCB400F、
これから分解する岐阜ナンバーのCB400F
工場内はエンジンの無い車両に占拠されてしまいました。
しばらく、重整備車両はお受けできない状態です。