年末に来て、尻に火が付いてカチカチ山状態の店主
年内最後の車検車両もあり
28日までに片付けるものは山ほど有ります。
今年は独りになって車検車両に追われてしまい
いまさらながらたくさんの顧客が居ることを思い知らされ
(ありがたいことです)
以前はスタッフが居て助かっていたことを痛感しています。
今後、滞留車両を片付けたとしても
いかに効率よく車検車両と重整備車両をこなしていくか
考えなければいけませんね
29日から1週間近く年末年始休業となりますが
NetShopのメンテナンスの為、店に缶詰となりそうです。
来年4月からの消費税UPに合わせ価格表示の改定を行わなくちゃいけません
現在内税から外税への表示変更作業です。
また、時間があればCB350F、CB500F/550F、CBR400Fの部品のUPも合わせて行おうと考えています。
その間、NetShopは使えませんから
休み中にメンテナンスをお考えの方は早めにご注文ください
また、どうしても必要な部品が出てしまった場合
メールで問い合わせてみてください
s-bikers@d4.dion.ne.jp
タイムリーな対応は出来ませんが出来る限り対応いたします。
さて、メールにて質問をいただきました。
「
【 タイトル 】 CB400F クランクケース
【 内容 】
塩畑様、本日はお忙しい中メールでの返信ありがとうございました
早速質問したいのですが 中古で購入したCB400Fはオイルエレメントの横のオイルパスキャップがエンジンマウントボルトの誤組で穴が開いたらしくパテで埋めてありました
その結果オイルがにじんできていましたので今回エンジンをOHすることになりました
中古ですが素人目ですがけっこう状態の良いクランクケースが手に入りましたクランクケースを交換するにあたって質問なんですがクランクケースは上下セットの交換のほうが良いのでしょうか?
上下ちがっていてもクランクシャフトベアリングも測定して取り付ければ問題ないのでしょうか?
車両に乗っているクランクケース上部の方が純正色でキレイでエンジン番号を気にしていて クランクケース上部を現状のもの クランクケース下部を中古で購入したものでくめるのでしょうか?
すみませんよろしくお願いします。」
これも時折書いていますが、
サービスマニュアルの悪い部分ですね
プロにとって当たり前の事が書かれていない
パーツリストを見てセット品となっているものは
必ずセットで使うこと。
CB400F、パーツリストを見るとクランクケースは
1で上下セットの設定
何故か?
メーカーでは軸加工はケースを合わせた状態で行います。
極端な話、違うケースを合わせた場合
軸穴がずれて真円ではなくなるということなのです。
CBXでも他の車両でも同様です。
1で上下セットの設定です。
カムホルダーはヘッドに組まれた状態で加工された高精度なもの
これもセットはお約束
ところが、認識されていない方は多くて
インターネットオークションを見ていても
○カムホルダー単品で売ってるパターン
○カムホルダー無しでシリンダーヘッドを売ってるパターン(CBX、CBR)
○クランクケースを上下別々に出品しているパターン
どれも片方だけを落札しても使い物にはなりません。
酷い話です。
特に良くある話は
CBX,CBRでヘッドカバーをとめるねじ山のあるカムホルダーのネジ山部分を損傷させて、安易に他のカムホルダーを持ってきて組んでしまい
焼きつかせてヘッド自体も使い物にならなくしてしまう事
また、質問文のロアケースのオイルライン部の破損
CB400F/350Fの場合
左下側のクランクケースとフレームを固定するボルトは長さを間違えると大惨事になります。
ちょうど突き当たりのクランクケースにはオイルラインがあります。
(オイルポンプからフィルターに向かう油圧の掛かっているオイルラインです)
多いのが
○キャップボルトへの交換、ちょうど良い長さが無く長いまま使われたり
○エンジンガードが付いていた車両で外した際にボルトを使いまわした場合
エンジンガード分長いものが使われています。
たとえば締めていってケースに当たった時点でボルトの頭が浮いているのに重くなる
ここで「おや?」と気が付いて確認すれば良いのですが
お構い無しに締め込めば「メキッ!」とクラックが入ってしまいます。
ご注意ください