ネットショップの顧客からメールで問い合わせが来た
「 タイトル 】 CBR400F バルブタイミング
【 内容 】
今、CBR400Fのカムシャフトをつけていて
一番左のin.exのかむ山を上になるようにしています、そして圧縮上死点にあわせて、カムホルダーとオイルラインをつけて、カムスプロケットのポンチ大を上に、ポンチ小をヘッド上面に合わせました。カムシャフトのボルトをつける位置が
スプロケットと合わずで困っています。
カムシャフトのスプロケ固定穴がヘッド面に対して垂直でないと、いくらスプロケがヘッド上面にあっていても、カムシャフトに取り付けできませんよね…
何かアドバイスをください!
何か間違いがあったら教えてください!
インターネットで調べてもわかりやすいのがなかったのでお聞きしました!」
本来であればCBX,CBRは修理部門から外したため
技術相談には一切お答えしていない
しかしながらNetShopでお買い物をしていただいていて
単発なら「ごめんなさい」と断るところだが
複数回ご注文を頂いており貢献をしてもらっている
これから将来的にも注文を見込めるお客様と判断し返答した
「問い合わせありがとうございます。
カムホルダーを締めたら
収まりの良い位置でカムは留まりますから
カムスプロケットの位置を合わせてこの時点で穴が合わない訳ですが
クランクを左右にゆっくり動かして穴を合わせてボルトを入れます
(バルブキスを避けるためにもタペットを完全に緩めておきます。)
やってみてください
シオハウス」
で、来た返答が
「回答ありがとうございます。
スプロケット大ポンチ上に小ポンチヘッド上面にをそれぞれ合わせて、
カムチェンをかけています。
まずin側のスプロケットを固定しまして、その時ex側を取り付けしたいのですが、チェーンをex側に回転しないとつけれません。(コマ2こ分くらいです。)
回転させるとin側スプロケットはボルトを止めているため、カムシャフトまで動きます。
動いていいのでしょうか?
また動かないと、ex側のスプロケットにボルトが止めれません。
タペットのナットはすべて緩めました。
どうすればよいでしょうか?」
話がまったく噛み合っていない
自分の説明もある程度メカをわかっているだろうと仮定して説明しているが
説明の仕方が悪いのかもしれない
そこで
「こんにちは
文章での説明は無理だと感じました
手が空いたときに絵を描いてブログにUPしますのでお待ちください
シオハウス」
この「手の開いたとき」が
ウチの店の場合は
こんな真夜中ということ
書いていて気になったのが
最初のメールのこの文言
「インターネットで調べてもわかりやすいのがなかったのでお聞きしました!」
ひょっとしてサービスマニュアル持っていない??
若い世代だと何でもインターネットで紙モノを見ない傾向にある
判らないことは「聞けば良い」「検索すれば良い」
昔、CBXの技術相談受けててサービスマニュアルも持たずにエンジン分解作業をしている人が普通に居ました。締め付けトルク値とかどうするんでしょう
CBRのパーツリスト、マニュアルも在庫していますのでよろしくお願いします。
パーツリスト¥4000+税、サービスマニュアル¥8000+税
さて、
送られてきた画像と共に説明しましょう
サービスマニュアルは持っていることを前提で話をします。
○スターターカバーの穴からTマークに合わる。
○カムシャフトの#1のカム山を上に向けカムホルダーを全部締める。
4つあるカム山によりカムは収まりの良い角度で固定されるため
カム側のねじ穴はヘッドに対して垂直にはならない
※締め付けトルク注意
(これは画像どおりで合っています)
本来ならばタペットを全部緩めて欲しいのです
ナットだけではなくスクリューも
たとえばCB400Fだとこんな感じ
ロッカーアームと面になるくらい緩める。
なぜかというと万一バルブを曲げるトラブルを避けるため
カムの角度の自由度が広がる
○さて次にカムチェーンテンショナーアームを引き上げ側面の穴にピン(太く固い針金で自作も可)を入れロックする。
(外れているときにやっておいたほうが簡単)
○カムスプロケットをカムシャフトに架ける。
向きは画像どおりでOK、小さなポンチマークをヘッド面にあわせる
この時点でカムスプロケットの穴とカムの穴はずれている
ダイナモローターのボルトにレンチを掛け
クランクをゆっくりと左右に動かしてカムとスプロケットの穴をあわせてボルトを仮締め
ボルトには緩み止め剤を塗布
たとえば画像ではIN側にボルトが付いているのでダイナモ側でクランクを左(反時計方向)にゆっくり回してEX側の穴をあわせてボルトを仮締め
一度戻して、Tマークとポンチマーク小とヘッド面が合っているか確認
この作業はプラグを抜いて行うことも推奨している。
万が一タイミングを間違えた場合にバルブとピントンが当たってしまうわけだが
プラグが付いていると圧縮などで判りづらい
問題なければ、クランクを1周回して反対側のボルトを付け締める(本締め)
もう1周クランクを回し仮締めのボルト2本を本締め
カムチェーンテンショナーからアームのロック用のピンを抜く
タペット調整は特殊工具のREVタペットホルダーが無いとできません
たぶんこれでわかってもらえると思いますが
参考にがんばってやってくださいね
さぁ、明日はゴミの日なのでまた早起きしなくちゃ
すこしでも寝ておくか
「 タイトル 】 CBR400F バルブタイミング
【 内容 】
今、CBR400Fのカムシャフトをつけていて
一番左のin.exのかむ山を上になるようにしています、そして圧縮上死点にあわせて、カムホルダーとオイルラインをつけて、カムスプロケットのポンチ大を上に、ポンチ小をヘッド上面に合わせました。カムシャフトのボルトをつける位置が
スプロケットと合わずで困っています。
カムシャフトのスプロケ固定穴がヘッド面に対して垂直でないと、いくらスプロケがヘッド上面にあっていても、カムシャフトに取り付けできませんよね…
何かアドバイスをください!
何か間違いがあったら教えてください!
インターネットで調べてもわかりやすいのがなかったのでお聞きしました!」
本来であればCBX,CBRは修理部門から外したため
技術相談には一切お答えしていない
しかしながらNetShopでお買い物をしていただいていて
単発なら「ごめんなさい」と断るところだが
複数回ご注文を頂いており貢献をしてもらっている
これから将来的にも注文を見込めるお客様と判断し返答した
「問い合わせありがとうございます。
カムホルダーを締めたら
収まりの良い位置でカムは留まりますから
カムスプロケットの位置を合わせてこの時点で穴が合わない訳ですが
クランクを左右にゆっくり動かして穴を合わせてボルトを入れます
(バルブキスを避けるためにもタペットを完全に緩めておきます。)
やってみてください
シオハウス」
で、来た返答が
「回答ありがとうございます。
スプロケット大ポンチ上に小ポンチヘッド上面にをそれぞれ合わせて、
カムチェンをかけています。
まずin側のスプロケットを固定しまして、その時ex側を取り付けしたいのですが、チェーンをex側に回転しないとつけれません。(コマ2こ分くらいです。)
回転させるとin側スプロケットはボルトを止めているため、カムシャフトまで動きます。
動いていいのでしょうか?
また動かないと、ex側のスプロケットにボルトが止めれません。
タペットのナットはすべて緩めました。
どうすればよいでしょうか?」
話がまったく噛み合っていない
自分の説明もある程度メカをわかっているだろうと仮定して説明しているが
説明の仕方が悪いのかもしれない
そこで
「こんにちは
文章での説明は無理だと感じました
手が空いたときに絵を描いてブログにUPしますのでお待ちください
シオハウス」
この「手の開いたとき」が
ウチの店の場合は
こんな真夜中ということ
書いていて気になったのが
最初のメールのこの文言
「インターネットで調べてもわかりやすいのがなかったのでお聞きしました!」
ひょっとしてサービスマニュアル持っていない??
若い世代だと何でもインターネットで紙モノを見ない傾向にある
判らないことは「聞けば良い」「検索すれば良い」
昔、CBXの技術相談受けててサービスマニュアルも持たずにエンジン分解作業をしている人が普通に居ました。締め付けトルク値とかどうするんでしょう
CBRのパーツリスト、マニュアルも在庫していますのでよろしくお願いします。
パーツリスト¥4000+税、サービスマニュアル¥8000+税
さて、
送られてきた画像と共に説明しましょう
サービスマニュアルは持っていることを前提で話をします。
○スターターカバーの穴からTマークに合わる。
○カムシャフトの#1のカム山を上に向けカムホルダーを全部締める。
4つあるカム山によりカムは収まりの良い角度で固定されるため
カム側のねじ穴はヘッドに対して垂直にはならない
※締め付けトルク注意
(これは画像どおりで合っています)
本来ならばタペットを全部緩めて欲しいのです
ナットだけではなくスクリューも
たとえばCB400Fだとこんな感じ
ロッカーアームと面になるくらい緩める。
なぜかというと万一バルブを曲げるトラブルを避けるため
カムの角度の自由度が広がる
○さて次にカムチェーンテンショナーアームを引き上げ側面の穴にピン(太く固い針金で自作も可)を入れロックする。
(外れているときにやっておいたほうが簡単)
○カムスプロケットをカムシャフトに架ける。
向きは画像どおりでOK、小さなポンチマークをヘッド面にあわせる
この時点でカムスプロケットの穴とカムの穴はずれている
ダイナモローターのボルトにレンチを掛け
クランクをゆっくりと左右に動かしてカムとスプロケットの穴をあわせてボルトを仮締め
ボルトには緩み止め剤を塗布
たとえば画像ではIN側にボルトが付いているのでダイナモ側でクランクを左(反時計方向)にゆっくり回してEX側の穴をあわせてボルトを仮締め
一度戻して、Tマークとポンチマーク小とヘッド面が合っているか確認
この作業はプラグを抜いて行うことも推奨している。
万が一タイミングを間違えた場合にバルブとピントンが当たってしまうわけだが
プラグが付いていると圧縮などで判りづらい
問題なければ、クランクを1周回して反対側のボルトを付け締める(本締め)
もう1周クランクを回し仮締めのボルト2本を本締め
カムチェーンテンショナーからアームのロック用のピンを抜く
タペット調整は特殊工具のREVタペットホルダーが無いとできません
たぶんこれでわかってもらえると思いますが
参考にがんばってやってくださいね
さぁ、明日はゴミの日なのでまた早起きしなくちゃ
すこしでも寝ておくか