閉店時間後、留守番電話に切り替え忘れた電話がけたたましく鳴り響く
この時間の電話はやっかい事の確率が非常に高い
電話を取ると開口一番
「シオハウスです」
「すいません、クラッチの部品が割れてしまったのですが...」
「はぃ~っ?車種は何ですか?」
まず大人として名前を名乗るのが筋というもの
また、車種も先に言って戴かないと....ねぇ
何度か部品を購入していただいてるお客様だったのですが
壊して慌てて電話してきたのでしょう
まずは落ち着きましょう
詳しく聞くとCBX400Fでクラッチリフタープレートを割ったらしい
(イメージ画像)
「均等に締めましたか?」と聞くと
一応締めたとの返答
しかしよっぽど斜めになるように締めるか
スプリングがずっこけていたかしないと割れないもの
これは良くありがちな話で
サービスマニュアルにも書かれているのですが
(組み立て時)
(分解時)
「交互に」と書かれている。
これを読まずに1本ずつ緩める(締める)と
または交互でも締め(緩め)加減がバラバラでプレートが斜めになれば
安易に割れてしまうものです。
また、
「最後にどれ位締めればよいのですか?」と
「いえいえ、言葉では説明できませんし、トルクレンチで規定トルクで締めるべきでしょう」
また、いつものように説教が始まります。
ビギナーの場合締めすぎる傾向にあります。
締めすぎてねじ山を上げてしまう、破損させてしまう
結果浪費に繋がりますね
「トルクレンチ」はビギナーにこそ持っていて欲しい工具なのです。
プロはある程度、手がトルクを覚えています。
また、締めている際にやばいかなという感覚も判ります。
絶版部品の多い車輌ほど部品を壊さないようにしないと
あとでキツイしっぺ返しが来ることになります。
またセンターナットもインパクトで締めたとのこと
これもマニュアルには規定トルクと締め方が書いてありますね
(画像1枚目上段)
たとえば私たちならこれくらいかなと加減してインパクトは使いますが
(他の部位の話ね)
慣れていなければフルパワーで締める可能性もあり
メインシャフトのねじ山を終わらせたら
エンジン割って交換作業が必要になります。
そんなことを懸念して当店でもクラッチセンターホルダーを製作したのです。
しかしながらトルク管理に関して認識が甘い方が多いですね
サービスマニュアルには何処をどれだけのトルクで締めなさいと書かれています。
スタータクラッチの数値、記載ミスです。
マニュアルどおり締めるとボルト折れますよ~
正解=ねじ径:8mm、トルク:3.2~4.0kg-m
指定の無いものは標準トルクはボルトのサイズごとにこうですよと記載があります。
口で言っても、文章で書いても理解してもらえない事が多いため
こんなものを作成しました。
破壊実験と分解、組み立て方法を
クラッチ単体で実演しました。
破壊実験(プレートが傾くことによっていとも簡単に壊れるかがわかります)
分解実演
組み立て実演(実作業は横向きですからスプリングがずれないように細心の注意を払う)
カムホルダーを舐めさせたり、割ったり、オイルパンのドレンにクラック入れたり
CBXの方がそんなトラブルが多いと感じます
追伸
当事者のS様、トルクレンチご購入ありがとうございます
高価なものですが適切な使い方をすれば永く使えます
(ラチェットがわりに使うことは絶対にしないでください)
現在の規格でニュートン(N・M)表示ですから
マニュアルのkg-mから変換しないといけません
おおよそ 1kg-m=10N・M
といった感じでx10とお考えください
(自動計算してくれるサイトもあるので「トルク単位換算」で検索すると良いでしょう。)
この時間の電話はやっかい事の確率が非常に高い
電話を取ると開口一番
「シオハウスです」
「すいません、クラッチの部品が割れてしまったのですが...」
「はぃ~っ?車種は何ですか?」
まず大人として名前を名乗るのが筋というもの
また、車種も先に言って戴かないと....ねぇ
何度か部品を購入していただいてるお客様だったのですが
壊して慌てて電話してきたのでしょう
まずは落ち着きましょう
詳しく聞くとCBX400Fでクラッチリフタープレートを割ったらしい
(イメージ画像)
「均等に締めましたか?」と聞くと
一応締めたとの返答
しかしよっぽど斜めになるように締めるか
スプリングがずっこけていたかしないと割れないもの
これは良くありがちな話で
サービスマニュアルにも書かれているのですが
(組み立て時)
(分解時)
「交互に」と書かれている。
これを読まずに1本ずつ緩める(締める)と
または交互でも締め(緩め)加減がバラバラでプレートが斜めになれば
安易に割れてしまうものです。
また、
「最後にどれ位締めればよいのですか?」と
「いえいえ、言葉では説明できませんし、トルクレンチで規定トルクで締めるべきでしょう」
また、いつものように説教が始まります。
ビギナーの場合締めすぎる傾向にあります。
締めすぎてねじ山を上げてしまう、破損させてしまう
結果浪費に繋がりますね
「トルクレンチ」はビギナーにこそ持っていて欲しい工具なのです。
プロはある程度、手がトルクを覚えています。
また、締めている際にやばいかなという感覚も判ります。
絶版部品の多い車輌ほど部品を壊さないようにしないと
あとでキツイしっぺ返しが来ることになります。
またセンターナットもインパクトで締めたとのこと
これもマニュアルには規定トルクと締め方が書いてありますね
(画像1枚目上段)
たとえば私たちならこれくらいかなと加減してインパクトは使いますが
(他の部位の話ね)
慣れていなければフルパワーで締める可能性もあり
メインシャフトのねじ山を終わらせたら
エンジン割って交換作業が必要になります。
そんなことを懸念して当店でもクラッチセンターホルダーを製作したのです。
しかしながらトルク管理に関して認識が甘い方が多いですね
サービスマニュアルには何処をどれだけのトルクで締めなさいと書かれています。
スタータクラッチの数値、記載ミスです。
マニュアルどおり締めるとボルト折れますよ~
正解=ねじ径:8mm、トルク:3.2~4.0kg-m
指定の無いものは標準トルクはボルトのサイズごとにこうですよと記載があります。
口で言っても、文章で書いても理解してもらえない事が多いため
こんなものを作成しました。
破壊実験と分解、組み立て方法を
クラッチ単体で実演しました。
破壊実験(プレートが傾くことによっていとも簡単に壊れるかがわかります)
分解実演
組み立て実演(実作業は横向きですからスプリングがずれないように細心の注意を払う)
カムホルダーを舐めさせたり、割ったり、オイルパンのドレンにクラック入れたり
CBXの方がそんなトラブルが多いと感じます
追伸
当事者のS様、トルクレンチご購入ありがとうございます
高価なものですが適切な使い方をすれば永く使えます
(ラチェットがわりに使うことは絶対にしないでください)
現在の規格でニュートン(N・M)表示ですから
マニュアルのkg-mから変換しないといけません
おおよそ 1kg-m=10N・M
といった感じでx10とお考えください
(自動計算してくれるサイトもあるので「トルク単位換算」で検索すると良いでしょう。)