Maintenance SHIOHOUSE

■SHIOブログ■
「店主の独断と偏見でつづる個人的な日誌」

CBXのキャブレター

2007-02-28 20:11:33 | ノンジャンル
ここのところCBXのエンジン不調&キャブの質問がBBS/電話問い合わせともに多いです。
特にエンジン不調の場合は「キャブが不調」と決めつけずに
いろんな要素が考えられますので
サービスマニュアルの故障診断(トラブルシューティング)を見ながらひとつずつチェックしていく必要があります。
圧縮の測定、キャブレターの同調など専用器具が必要な場合がありますので
持っていないときは最寄りの信頼できるショップに任せましょう
また、確実にキャブレターの可能性が高い場合
きちんと調整ができているか?から始めてください
パイロットスクリューはマニュアル通りの戻し回転数に合わせて終わりではなく
そこから1キャブごとにいいポイントを探る必要が有ります。
キャブレターは複数のジェットの組み合わせで守備範囲が異なります
アイドリング近辺:スロージェット、パイロットスクリュー
中域:ジェットニードル、ニードルジェット
高域:メインジェット
どれか一点いじるだけでは各域の中間がおかしくなることも(つながりが悪い)
不具合の出る帯域に応じて見る場所も変わります
インナーパーツに関しても肝心なジェットニードルセットが純正品は廃盤になってしまいました。(この部品は廃盤にして欲しくなかった。)

社外のリペアキットも各社から出ていますが、パーツの精度は純正にはかなわないのが実情です。(CBX用はよっぽど神経質の方でなければ大丈夫かと思います。)
アクセルを無理に逆方向に戻すと回転が落ちるのは良くあるので
意識して戻さないことです
回転の落ち込みは調整不良の他、エンジンオイルが合わなくても起こる場合が有ります
その辺もチェックしたいところですね
冷間時と暖まってからの回転の差は完調のエンジンでも有ることなので
充分に暖まった状態でアイドリングは合わせて(回転数はマニュアルに載っていますね、状態によっては高めの方が良い場合が有ります)
冷間時はアクセルで合わせながら暖まるまで待ちましょう
※ただしオイルが固い物が入っていたり、エンジンの内部の状況によっては
その差が非常に大きい場合が有ります。

雑誌のキャブレター特集で細かいトラブルシューティングが出ている場合もありますので参考になるかと思います。
ダイヤフラムの不具合、チョークバルブの不具合、元々腐食がひどい物を掃除して見えない通路に異物が残っていたり(人間で言う血栓みたいに)
不安要素は幾らでもあります
キャブレターの構造をよく見て各部きちんと作動しているか?ゴム部品はちゃんとしているか?マニュアルを見ながら再度チェックすることを薦めます
マフラーエンドのカーボンがさらっとしていなく、タール状になっているとの質問がありましたがオイル上がり、下がりだと思われます。
今までに何回かUPしていますがシリンダー内面の不具合でもオイルは噴くものです。
あまりにひどいようならまず本体のメンテナンスを優先することをお薦めいたします。
※排気ポートがオイルの燃えたカーボンでやたら狭くなっていたエンジンもいままでに有りました。

リサーチ

2007-02-27 23:11:51 | ノンジャンル
CB400Fのブレーキが効かない(現行車比)のは皆さん御存知の通りですが、
当店でもお客様が機能最優先の方でオリジナルの形にこだわらない方は
GB250の足回りやブレンボなどをチョイスしたりしています。(BG2月号参照)
ノーマルにこだわる場合、ディスク板の材質を変えない限り無理かなと思っております。
リプロで作れたらと考えてはいるのですが、形も近いものが作れると思います
ただ、まったく同じものにするのか?(もちろんステンレスの材質は今時のものにしたいです=食いつくタイプ)
でもって、厚み7mmは必要ないんじゃないか?軽量化も考え5mmでよいのでは?
とふつふつ考えてる今日この頃です。
バリエーション作れるものではないのでどれか一つで行くしかないのですが
もし、興味がある方 ディスク厚はどっちがいいでしょうね?
率直な意見募集中です!


M.T.B 2007

2007-02-27 10:59:47 | ノンジャンル
2007.5.13 MEET.THE.BEAT 2007 がツインリンクもてぎにて開催されます。

去年は420台!集まったようです。
色分けして並べて、かつサーキットをデモランして
最高のイヴェントですね~
参加のエントリーが始まりました
http://www.meetthebeat.net/
今年は私も仲間と参加しようかと思っています。
BEATオーナーもてぎで逢おう!

本日の来訪車

2007-02-25 16:49:18 | ノンジャンル
本日の来訪車は「CBR400F」
依頼事項は「タンクからのガソリン漏れ」
フューエルコックから漏れる場合は内部のゴムパッキンが硬化して漏れることがほとんどですが、今回の症例はどうやら根元から

コックから伝ってコックレバー~タンクへ流れ出たガソリン
塗装面を侵し、ガソリンの色素が塗膜に染みこんでしまいました。

他の部位に漏れがないか浸透現像液(スーパーチェック)で確認します。
内部の錆がひどい場合にピンホールから漏れる場合もあります。

諸悪の根源はこれ!コック取り付け部のOリング、すでにゴムでは無くなっていました
(硬化して断面も四角に!!)
燃料系のゴムパーツは漏れた場合に火災につながる場合も有りますので定期的に交換したいパーツです。(フューエルコック回り、キャブレターのフロートチャンバーパッキン、フューエルジョイントのOリング、燃料ホース等)
※カチカチ山は避けたいものです。

ガレージ特集

2007-02-24 11:44:50 | ノンジャンル
今日発売の雑誌に先日のガレージが出てたので御紹介です。
クラブマン4月号がガレージ特集でチープなパイプ組みガレージからの紹介になっています。気になる方は本屋で立ち読みしてみてください
さらに実例のたくさん載ってるのが
モトメンテナンスの前号#69
本屋には最新号の#70しかないでしょうから、大型用品店のBOOKコーナーにあるかもです