Maintenance SHIOHOUSE

■SHIOブログ■
「店主の独断と偏見でつづる個人的な日誌」

タコメーターギアのオイルシール

2011-07-14 13:08:00 | ノンジャンル
電話で問い合わせを頂いたのですが

「CBX400Fでタコメーターギアキャップに新品のオイルシールが固くて入らないどうしたらよいでしょう。」
という問い合わせ

「結構固いですからたとえばサイズの合うソケットなどを使って叩き込んでください」
と説明するも周りがめくれるのではないかとかなり神経質になっている。

しばらく、やり取りしたがラチが明かないと判断し
ブログに掲載することにしました。

CB400Fでもしかりですが、タコメーターギアの部分のオイルシールは厄介なもの
外す際も下手すると傷だらけにしてしまう可能性もある。

CB400Fの場合はタコメーターギアの底の部分をギアに傷をつけないように細心の注意を払って叩いて抜く

CBX400Fにいたってはかなり大変、場合によってはタコメーターギアキャップ(¥2768-)ごと新品使ったほうが精神衛生上良い場合も有ります。
当店ではバーナーで焼いて外しています。
後から焼けたススを掃除してペイントしたほうが傷もつかずに楽ですね

さて、オイルシールの挿入ですが
図のような位置に収まります。(手書きの汚い絵で申し訳ない)

深さはこんな感じ


打ち込む場合、
当店ではSSTを製作して使っていますが

工具を傷めないようにプラスチックハンマーを使用します。


一般の方々にはSSTを作って作業するほど頻繁に交換しないでしょうから
身近なものを使います
ソケットでサイズが合うもの、オイルシール外径よりほんのわずかに小さいもの
※サイズが合わないと「抜けなくなる」または「オイルシール」を変形させる原因となります。


もちろんソケットを傷つけないようにプラスチックハンマーまたは銅ハンマーを使いたいですね。

CB400F/350Fの場合も同様です


また、挿入時心配であれば潤滑剤などを塗布しておくと挿入しやすいでしょう。


力加減に関しては実際にモノを目の前にしないと難しいところ
(けっこう固いですよ、手で押して入るものでは有りません)
どうしても心配であれば
最寄の技術が有り信頼できるショップに診てもらうと良いでしょう
手間賃が発生しても安心料と思えば良いのではないでしょうか?