視人庵BLOG

古希(70歳)を迎えました。"星望雨読"を目指しています。
TwitterID @seibou_udoku

頭文字[イニシャル]D THE MOVIE

2005-09-23 13:18:31 | 映画・テレビ他
見てきました。「頭文字D
日本のマンガ原作を、中国(香港)の映画会社が製作(監督はアンドリュー・ラウ)、設定は原作のまま日本が舞台(撮影も日本でおこなわれている)にして、主要な登場人物すべてが中国の若手俳優(例外はなつき役に鈴木杏)が演じているという不思議(?)な映画です。
ですから字幕スーパー版(本来は広東語でしゃべっている)と日本語吹き替え版の2種類があり、小生が見たのは吹き替え版でした。
 峠での実車のレースシーンが見せ場の映画ではありますが、北関東の小都市で家業の豆腐屋を手伝っているうちに車の運転が上手くなった高校生の話を、中国の俳優が日本人になりきって演じると聞いたときは、一体どうなるんだろうと思いました。

昔々「マカロニ・ウエスタン」というのがあって、アメリカの西部劇の世界観をスペインの荒野で撮影して(舞台はたいていメキシコの設定)、イタリア俳優が演じる(だけどクリント・イーストウッドもでていたっけ)という西部劇映画がありましたが、それはそれで日本人の小生には楽しめました。
その「マカロニウエスタン」を本家アメリカ人が見たらどう思うだろうという、同じ疑問がこの映画にあります。

でもこの映画の製作者、監督の意図はメインの公開市場は日本というよりは、中国、香港そして東南アジア圏であり、現地で人気ある若手俳優をつかっての青春映画というのが本音でしょう。
そういう視点からみると、日本の地方都市の豆腐屋やガソリンスタンドの商売、高校生活、援交など、それなりに中国や東南アジアの観客には納得出来るように描いているのかもしれません。

映画の評価は真っ二つに分かれているようですが「何遠亭」さんのBLOGのように原作は知らないけど、役者さんのファンの人には好意的にうけとられているようですし、マンガからのファンの人には厳しい意見の人も多いです。 (こっちゃんと映画をみまちょ)
車に詳しい「走り屋」の人達は走行シーンに、ツッコミをいれて、楽しんでいます。映像はCGを使わず実写で撮影されているようですので。(スタントは高橋レーシング、ロケ場所には弥彦スカイラインも使われたとか)
こういう見方が一番正しいかも。

小生の感想はというと、
これから丑三つ時に群馬の山道を走る機会が多くなりそうな状況では、ちょっと刺激的なアブナイ映画でした。
安全運転、安全運転!

コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 昨夜は「中秋の名月」 | トップ | ぐんま天文台講習会 »
最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (hohyuhn19)
2005-09-24 01:04:49
はじめまして。TB有難うございます。

原作ファンの方は、自分で作っているイメージを壊されたと思うかも知れませんね。私も原作を知っている映画では、どうしても感じますから(特に最近は・・・)。

そういえば、上映前に”安全運転云々・・・”のテロップが入っていましたね(笑)

くれぐれもお気をつけ下さい。

返信する
ご紹介ありがとうございます。 (こっちゃん)
2005-09-24 09:10:34
はじめまして。

これ・・・って、こっちゃんは怒られてしまってるのでしょうか?



走りのシーンに関しては流石に「おお」と思えるようなシーンもありました。

クラッシュシーンなど一部を除き、

ほとんどが実写でしたもんね。



でも、一番の不満はキャラの味付けや設定が

大幅に変更されてしまったコトかなぁ?

これが香港映画でなかったら、こうはならなかったような気もします。



なまじ、原作を知っているとダメなもんですね。

でも、同じ映画でもアニメ版は良かったし、

日本であればそういう作り方も出来たかな・・・と。



まぁ、とにかく安全運転第一ですよね。

こっちゃんは走り屋さんではないですよ(笑)

クルマ好きなだけです。

乗ってるの「軽」ですけど



大変、恐縮ですがトラバさせて頂きますね。



      こっちゃん
返信する
こっちゃんさんへ (視人庵住人)
2005-09-25 09:03:37
こっちゃんさんのブログでは「頭文字D」の原作からのファンの、

この映画にたいする気持ちを大変的確に語っており、

そして「頭文字D」の原作を知らない方にも「ハチロク」の話など、

とても読み応えある内容だったので、

紹介させてもらったつもりだったのですが、

紹介のしかたが不適切と思われたのであればごめんなさい。



小生、「頭文字D」は原作もテレビアニメも劇場版アニメも見ています。

当然こっちゃんさんが書かれているように映画には違和感がありました。

「コレ、チガウヨナー!?」と。

ただ小生がこの作品にたいして「やられた!」と思った点は、

日本映画の製作者なら、この映画の製作者のように日本で上映されることも視野にいれて、

東南アジア市場むけに、このような企画、キャステング

(NHK大河ドラマ「義経」で「義経」と「弁慶」を中国スターが演じるようなもの?)

はまだ出来ないなと思ったことです。

最近のハリウッド映画で主役級に必ずアジア系のスターをキャステングをすることで、

アジア市場を獲得する手法です。

こっちゃんさんの鋭い映画評これからも楽しみにしています。



P・S・

小生、一昨年箱根の峠で車を一台廃車にして以来、安全運転を心がけております。

返信する
いやいや。不適切だなんてとんでもないでございます。 (こっちゃん)
2005-09-26 10:27:01
紹介頂いて嬉しかったんですよ~♪

なるほど。

深い視点をお持ちですね~。

こっちゃんはアホなのでそこまで頭が回らないのですが、

いつも見方によってはどの映画も良くなり、また悪くもなるものだなぁ~

などと思っていますよ。

2回目の鑑賞時には1回目にはなかった感動を味わったりすることもあったりしますしね。



そんな中でこの映画は、こっちゃんの期待していた部分とは

あまり重ならなかったのかな?なんて思ってましたけど、

視人庵住人さんのコメントでなるほど~って感心してしまいました。



これからも、独特な視点での映画論を期待していますね。

あ!こっちゃん全然鋭くないですから。

むしろ鈍いですから。



    こっちゃん
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

映画・テレビ他」カテゴリの最新記事