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こっちゃんポイント
鑑賞環境
★★
試写会
上映時間 109分 製作国 香港/中国 公開情報 劇場公開 (ギャガ・コミュニケーションズ) 初公開年月 2005/09/17 ジャンル アクション
藤原とうふ店”を営む父・文太(アンソニー・ウォン)と2人暮らしをする、藤原拓海(ジェイ・チョウ)。友人の樹(チャップマン・トウ)と一緒にガソリンスタンドでアルバイトをし、自分の車を買うことを夢みる普通の高校生である彼だが、毎日水に浸された豆腐を、父のハチロク(AE86)に乗せ、それを迅速に、そして正確に配達することで、完璧なドライビング・テクニックをモノにしていた。それもそのはず。父・文太は過去に、秋名最速の走り屋と言われた伝説の男。つまり、拓海は知らぬ間に父の英才教育を受けていたのだ。ある日、チーム「妙義山ナイトキッズ」のリーダー、中里毅(ショーン・ユー)が拓海と樹が働く、スタンドにやってきた。中里の挑戦を威勢良く受けた樹は、拓海を助手席に乗せてバトルに挑むが、あえなく惨敗。だが、その晩、中里は峠で信じられないドライビング・テクニックを見せるハチロクに遭遇する。(作品資料より抜粋)
おいおい!親父、酒呑みすぎだろっ!原作でも綺麗とは言えなかったが、このデフォルメはひどすぎる。これではもはや廃人寸前。熱狂的なファンを持つこの『漫画版走り屋物語』が、ついに実写化されてしまった。しかも香港で。何故だ!何故、日本で作らなかったのだぁ~っ!この作品を観て、つくづくそう思っいました。残念でならないのです。・・・グスン。
この物語の中に出てくる『ハチロク』という車は、天下のトヨタ社が1983年5月から生産を始めたスプリンター・トレノという車の型名【AE-86】のことです。同型のカローラ・レビンも『ハチロク』と呼ばれますが、この2車種の一番の違いはヘッドライトの形状です。トレノはリトラクタブル(開閉式)で、レビンは固定式という点です。走りに関して突き詰めていけば、不利なのはリトラクタブル式のトレノの方。この形状のライトは重量がかさみ、尚且つ開いた時に若干の空気抵抗が生まれるからです。(かなり微妙な点ですが)ですから、走りにこだわる人はレビンを好んで購入していたように思います。実際にはそんな違いなど出るほどの走りはしないくせにネ。
でも、こっちゃんはこの不利なトレノ・モデルの方が好きです。特にこの映画にも出てくるカラーリングの白黒ツートンカラーのトレノが一番好きです。原作にも出てきますが、このトレノは白黒なので『パンダ・トレノ』なんて呼ばれちゃってて、どことなく愛嬌も感じるのデスよ。
もう一つ言わせてもらえば、この同じトレノの中にも、クーペタイプ(後ろにトランクがあるのネ)と、リフトバック(今で言うワゴンタイプみたいにガバッ!て後ろのドアが開くのネ)タイプがあって、この『頭文字D』で巧海が操るハチロクは後者のリフトババック・タイプです。これは親父の職業豆腐屋の営業車として使うため、豆腐を運びやすい形であるためなんですね。う~ん、実に理にかなってる。
←リフトバック・タイプね
これが『ハチロク』というクルマなのですが、クルマに興味のない人にとっては「はぁ?」ってなモンでしょ?れっきとした名車なんですよ。一般大衆車ですが。この型のレビン・トレノ以降も、新型のレビン・トレノは作られてたんですけど、このモデル以降はFF(前輪が駆動して走るタイプね)になっちゃったので、一気に人気が無くなってしまっちゃったんですヨ。このハチロクはFR(後輪が駆動するのネ)なのと、チューニング(速くする為にあちっこっちイジくる事ネ)し甲斐があるヤツってコトで、絶版から20年経つ今日でも、その筋の方から絶大な支持を誇る車なんです。まだまだ走ってるの見ますもんね。これってスゴイことだと思いませんか?トヨタ嫌いのこっちゃんも、この車は大好きですモン。
そんな20年も前のクルマが、比較的新しいスカイラインGT-R(以下GTR)や、ランサーエボリューションⅣ(ランエボ・ふぉ~っ!って言います by HG)なんかをブッちぎっちゃうなんていうのは、これはもうたまんない感覚なワケでありますよ。
もちろん、ハチロクは峠の下りバトル専門。エンジンにターボもなけりゃ、排気量がデカいわけでもないので、登りは勝ち目がないんです。でも、この下りのバトルって怖いですよぉ~。度胸試しみたいなもんです。スピードはノルし、いざっていう時に中々止まりませんからっ!正に腕の勝負なんですよね~。
さてさて、映画の方ですが、当然のコトながら注目点は三つ。
①実車を使用してのバトル感
②キャスティング
③ストーリー展開、そして演出
この3点だけは、何としてもシッカリと押さえなければなりません。
この中で一番良かったのは撮影でしたね~。あのガードレール スレスレのとこでテールを振ってドリフトしていくハチロクなんかはさすがに「おおおおっ!ウメ~っ!」っと喜んでしまいます。クライマックスのハチロクvsFC(サバンナRX-7のことネ)vsランエボⅢのコーナーでのバトルシーンはさすがに迫力満点!クラッシュシーンが凄くて、正直ココは鳥肌が立ちました!
キャスティングですが・・・・冒頭でも書きましたが、「コレはないだろ?」という点も多々アリ。一人一人行ってたらキリが無いほど。外観だけなら高橋涼介役のエディソン・チャンはアリかな。「インファナル・アフェアⅡ 無間序曲」でもそうだったけど、彼はカッコいい!鼻が好きですね、こっちゃんは。逆に中里毅のショーン・ユーはカッコ良過ぎて失敗って感じ。どーせなら彼には高橋啓介(涼介の弟ね)をやって欲しかったな。この映画には設定が無かったのが残念。
最後のストーリーと演出に関して言えば、これはもう別物です!設定や題材はそのまま使って、美味しいエピソードを加工して使用したみたいな映画ですね。まず高橋涼介と中里毅がフレンドリー過ぎるし、涼介に至っては同じバトルに臨む拓海の後押しまでしちゃってる。まるで「走リ屋ミナ ナカヨシ アルネ」みたいなノリ。しかも、全てのキャストの演技がハイテンション。キャラを超えちゃってる!(笑)香港の俳優が日本人の名を語り、日本の生活を演技しているのですが、やっぱり違和感が出てしまうモンですね。この映画の場面は日本じゃない。まさにコレは香港のノリなのです。
あのボヘラ~とした拓海のキャラが変わっちゃってるし、樹(いつき)もデカい。一番気になったのは須藤京一のランエボⅢの登場シーン。デコトラ・トラックで運搬はないだろっ!あんな高い荷台から、車高を落としたマシン、どーやって降ろすんだ?!そのシーンを見せてくれっ!そんな長~い橋げたでも積んであったというのか?いずれにせよ相当苦労するだろ、あれは・・・・・・。
クルマの走行シーンは良かったケド、アニメや原作と違い、バトルを行っている最中の心のセリフなどが皆無に等しく、バトルの駆け引き感が非常に乏しかったのも残念でした。あと、音楽が良くない。やっぱ、アニメのようにユーロビートでビンビンっていう方がこの映画には合ってる。あの「ワイルドスピード」的なズンドコ節はイヤだったな。
この映画に関して、原作者のしげの秀一先生のコメントがオフィシャルHPに載っていました。「原作と違う部分もありますが、映画自体がとても良く出来ていますので、原作と比べてどう、という見方はして欲しくないですね。原作を忘れて一度頭をフラットにして劇場へ行ってください。僕もそうやって楽しみました。」との事。
無理だヨォ~、それは。だってみんな原作に惚れこんでるんだもの。そういう人が多く足を運ぶ映画だと思うよ。これは「あちゃ~!やっちゃった!」って思ったしげの先生の社交辞令的コメントなんだろうか?こう思わなければ納得出来ない部分が、この映画には多すぎます。
原作は3,900万部を売り上げた人気コミック。その内の一ファンの心情としては、心にモヤモヤが残ってしまいました。たぶんこの映画はもう観ないでしょう。観るならアニメを選びます。それくらいモトモトは楽しい話なのよぉ~。ぜひ、日本の感覚で作り直してもらいたい。
会場を後にしながら、「楽しかったネ~♪」と言ってたオバちゃん達。
お目当ては分かります。
「あなた若いオトコしか見てなかったでしょ?」
《2006.07.22記事一部改訂》
【作品関連グッズ】頭文字[イニシャル]D THE MOVIE
私は試写会場に行って、なんでズンドコって音楽なってるんだ???と疑問に思っていました。変だよね~
外国からみた、日本のオヤジをイメージする音楽って、ズンドコかよーーっ!!
TBさせていただきます。
詳しすぎる(笑)
おいらは環境重視でマニュアルの車が好きです。
オートマは眠くなるとです。
免許取った時はマニュアルだったんですけどね、
ヨーロッパでトヨタのセダンはオートマしかありませんでしたから。
☆二つに安心。観なくていいや。
原作者の人も少しは考えるべきだ!
ほんとにもぉ~~。
って、マンガは読んだことないけどね。
こっちゃんはトヨタ車嫌いなのかい~。
何故の説明なかったからね。
あ!くまたんの前に並んでた男の子が「藤原とうふ店」のキャップかぶってたのがかわいかった。拓海好きなんだろうな~~~
こっちゃんはトヨタ車面白くないと言っておられました。やばいやつです。
私は読んだことないです。
ズンドコなんですか。
予告編じゃ、わからなかったです。
でも、予告編でも使われてるのかなぁ
でも、この映画チョットがっかりでした。
好きな原作は期待しすぎてダメですね。
だって、この映画に原作者は編集ですら絡んでないですもんね。
まるっきりお任せ状態ですもんね。
まさかこの程度の出来とは・・・・・。
でも、試写会帰りの走りはチョット熱くなりました(笑)
ははは~。
こっちゃん
こっちゃんの車もパワーがないので
登りは全然ダメです。
ハチロクよりパワーないもんなぁ。
冬、雪が降ったら全開で走ってます(笑)
こっちゃん
これは。
車大好きなこっちゃんでもこんな感じデス。
★2個。
う~ん。
そうなの?
ヨーロッパ・TOYOTAはオートマのみですか?
あら~つまんない。
やっぱマニュアルですよ。
こっちゃん
でも、このハチロクはいい車です。
たまにTOYOTAもいい車を作るので侮れません。
高級車ばかりじゃつまんないのよね~。
なんで日本で作らなかったんだろ、ホント。
普通渡すか?香港に。
ねぇ~。
こっちゃん