拝啓 夏目漱石先生

自称「漱石先生の門下生(ただのファン)」による日記

タコ閃いた!!

2008-05-12 17:08:43 | 漫画
あっという間に「HUNTER×HUNTER」10週連続掲載が終わってしまった。これでまた月曜日のお楽しみは無しか。今回も衝撃シーン多数だったが、相変わらずストーリーはあまり進まず。フラストレーションが溜まるぜイェーイ!というわけで前のように、キャラクターごとに10週の動きを振り返ってみる。

ゴン→今回は主人公らしく大暴れ。待ってました!のネフェルピトーとの対峙シーンは今回の10週連続掲載の目玉だろう。気迫でピトーを圧倒するシーン、何度読んでも胸が熱くなる。前も書いたが、覚醒した『ドラゴンボール』の悟飯みたいだ。結局二人のやりとりは気になる所でプツリと途切れてしまったが、実際の所、ゴンの力はピトーに何処まで通用するのだろうか。

キルア→出番は少なかったが、「それはどっちの?」というモノローグで論争を巻き起こしたキルア。「HUNTER×HUNTER」はこんなにも行間を読む力を要する漫画だったっけ…。ネット上に挙がってるあらゆる解釈は個人的にどれも100%納得出来るものでは無かったが、かといって自分の解釈にも自信は無い。まぁ、様子見。でも、ゴンに「関係ないから」とか言われちゃった時のあの消えそうな表情がヒントになりそうだよね。あ、あと、最後の最後で約5年ぶりの「落雷(ナルカミ)」出てきたね。嬉しかった。

ネフェルピトー→元々超人気キャラだったが、今回さらに人気者になった感のあるピトー。オーラ全開のゴン相手にうろたえる姿は、初登場時の不気味さや普段の飄々とした表情からは全く想像出来ず、「デフレ」とまで言われた。少年漫画は「主人公や敵の強さがインフレしていく」と揶喩されたりするものだが、「デフレ」は珍しい(あ、デスノートの最後の方の月はデフレ気味かな?)。私は飄々としたピトーが好きだったから、うろたえるピトーには複雑な思いがあるが、相手が主人公のゴンだってのがせめてもの救いだ。あれ、相手がウェルフィンとかの場合でも土下座したりしてたのかなぁ…。

モラウ→スモーキージェイルでシャウアプフを監禁したモラウ。本人も言ってたが、本っっっ当に応用が効きます、あの能力。蟻編では要所要所で敵を煙に巻いて来たモラウ。ノブの「マンション」と共に「なんて都合の良い能力なんだ!!」と思ったりもしたが、元を辿れば「蟻殲滅に最も有効な能力を持つハンター」としてネテロに連れてこられたわけだから活躍して当たり前か。でもどーやらプフ相手だと一筋縄ではいかないようで…。

ナックル→「メレオロンと組み、相手に気付かれずポットクリンをくっつける」という作戦。彼の能力を思えば完璧だが、彼の性格には全く合っていなかったようだ。姿を消して、相手に気付かれない状態。自分だけそんな安全な場所に居て、黙って仲間達を見ていられる程冷静な奴じゃないもんな。

シュート→瀕死!でも死ななそうだよね、なんとなく。「あーんシュート様が死んだ!美形薄命!」的なことにならないことを祈るよ。

モントゥトゥユピー→「無我故の強さ」を持ってるはずが、実は結構色々考えてたユピー。しかも結構策士で。ただの暴れ者だと思ってたけど、やっぱ護衛軍だけあるわね。ユピーの心の動き、かなり丁寧に描かれていてビビったぜ。

シャウアプフ→「スピリチュアルメッセージ」でモラウの心を読むプフ。モラウの強靭な精神力を、プフを使って読者に解説するという展開は気が効いている。ていうか何を企んでいるのだ、プフよ。

ウェルフィン→懐疑主義者だということが明らかになったウェルフィン。女王の命令にいち早く背いたのも、きっとコイツだったんだろうな。コイツの能力「卵男」、ちょっと強すぎやしないだろうか。あれ、今のピトーなら倒せるんじゃ…。

プロヴータ→通称えびボクサー。間の抜けたルックスだが、フラッタの不自然さをあっさり見破る洞察力は持ってたみたいね。

ヂートゥ→お調子者キャラの最期はあまりにも呆気なかった。確かにウザい時もあったが、愛嬌のあるキャラだったじゃないか。初登場時、身勝手な師団長たちを纏めようと必死のコルトに「大変だな。体壊すなよ」と呑気なコメントを残してたのが印象的だった。それなのに…圧死(苦笑)。2chに「ヂートゥがこの先生きのこるには」というスレがあったのを思い出しました。死んじゃったよ…。

メレオロン→ナックルと分離し、急遽キルアと組むことになったメレオロン。「完全に存在を消す」という能力のせいか?あまり印象に残らず…。

イカルゴ→ジャンプ編集部による煽り予告文「タコ閃いた!!」があまりにも最高だったイカルゴ。イカルゴ可愛いよイカルゴ。

ゼノ→ターゲットは100%仕留める、という信条を抱いているはずのゼノ。逆に、ターゲットじゃない者には絶対手を出さない、みたいな鉄の掟を定めていたりもするだろう。今回ターゲットではない人間を殺めてしまったかもしれないゼノ、ちょっと落ちてましたね。

シルバ→久々に出てきたと思ったらヂートゥを圧死させたキルアの父。ゼノからキルアの変化を聞いた彼は何を思ったのだろうか。ポーカーフェイス過ぎて読み取れん。「自分より強そうな奴には手を出さず逃げる」という呪縛から解かれたキルア。暗殺者としてはマズいだろうが、「計画通り!!」(By夜神月)の可能性も…。呪縛から解かれて数段強くなったわけだしね。念を知らない=無防備で危な過ぎる状態のキルアが家を出るのを許したシルバの思惑、そして「絶対帰ってくる。あいつは俺の息子だからな」の真意は長らく謎だったけど、あの針に何か関係はあったのか…。ていうか改めて思う。この漫画、伏線多すぎ!!回収する気あんのかね。


さて、次の再開はいつでしょうか。今回の再開は予想よりあまりにも早かったから次も早期復活を期待してしまうけど、そうするときっと痛い目見るよな(笑)。