拝啓 夏目漱石先生

自称「漱石先生の門下生(ただのファン)」による日記

伝説の「アニメ特集番組」/思春期

2007-04-30 03:40:03 | テレビ
●うっわー!気づかなかった!あの伝説のアニメ番組『ダウンタウンのアニメデモミー賞』がyoutubeに上がってる!うっそぉ!懐かしすぎる!アニメデモミー賞…これほど録画しなかったことを後悔したダウンタウンの番組は無い。
1997年、フジテレビがお台場に移動したことを記念し、「それまでのフジテレビの数々の番組の歴史を振り返る」という「ザッツお台場エンターテイメント」という特番が放送され、さんまやタモリを司会に招いて「ドラマ特集」「バラエティ特集」「音楽番組特集」などが制作された。その一環として、ダウンタウン司会による「アニメ特集」として放送されたのが「アニメデモミー賞」。フジテレビのアニメから所謂「名場面」を選りすぐって放送するという番組だったのだが、ダウンタウンが司会ということでありがちな「名作アニメの感動シーン一挙放映!」的な番組にはならなかった。大量にアニメのストックがあるにも関わらず地味~なアニメを何度もとりあげ(『忍風カムイ外伝』『新造人間キャシャーン』『さすらいの太陽』ノミネートされすぎ(笑)!)、「演出が過剰すぎて笑ってしまう」というシーンばかりをピックアップし、そのシーンに出てたキャラクターに対して賞を与える、というコンセプト。「誰もが子供時代に夢中になったアニメを笑いのネタに変えて突っ込みまくる」ということを「フジテレビのアニメの歴史」として成立させてしまうという離れ業を、なんと生放送でやってのけてしまった、ダウンタウンのベストワークスの一つとして伝説になっているあの「アニメデモミー賞」がyoutubeで観られるなんて!番組冒頭で「感動の最終回とか一切放送しないから」「我々の切り口でシーンをピックアップしてるので、アニメファンは怒るかもしれん」「新しいアニメもないです、我々知らないから」と宣言しているとおり、とにかく斬新だった、斬新すぎたアニメ特番。4月にアップされたばっかりだ。本当、待ってたよ。…まぁ、私が気づかずに過ごしてて、以前アップされてたことあったかもしんないけどさ~。
アニメのVTRを観ながら二人で突っ込みを入れるのがいちいちおもしろい。電話のベルが鳴り続けるシーンで「あーこういうのイライラする」「はよ出たらええねん」とぐちる二人…。「最優秀ラブラブ賞」にノミネートされた『マジンガーZ』のマジンガーZとミネルヴァXのエピソードは、この番組でピックアップされて以降、数々のアニメ特集でも放送されるようになったという。とにかく笑えるもんなぁ…ロボット同士がイチャついてて…膝枕(笑)。ロボットがロボットに嫉妬(笑)。
特に笑える映像が大量にノミネートされたのは「最優秀やりすぎ賞」かな。過剰演出の極みのオンパレード。「最優秀ええ朝賞」の『新造人間キャシャーン』で、キャシャーンが鐘を鳴らすシーンは、当時キャシャーンなんぞ全く知らなかったが強烈に脳裏に刻まれました。

アニメデモミー賞

●『ダウンタウンのごっつええ感じ』がDVD化された際、最もガッカリしたのは、大好きな「思春期」シリーズがどの巻にも収録されていなかったことだ。松ちゃんの真骨頂である、「意味不明な世界観を設定して、誰にも突っ込みを入れさせず徹底的に貫き通す」という手法のコントである。この種のコントは「日本の匠をたずねて」「実業団選手権大会」「ロックバンド」「BIG MONEY DREAM AMERICA」「犬、逃げてるよ」などがDVDに収録されていたが、一番好きだったの「思春期」が入ってなかったからガッカリ…。
母親が思春期の息子の部屋に入ったら、イヤラシイことをしている真っ最中だった…こんな悪夢のシチュエーションをコントにしたのが「思春期」シリーズである。ただしこのコントでは「イヤラシイこと」が「餃子を焼くこと」「手品」「鉄の溶接」に摩り替わっている。「あなた達…何してるの…!餃子なんて焼いて…!イヤラシイ!」と取り乱す母親。「知ってんだよ、あんたが毎晩、オヤジと餃子焼いてること!」と反抗する息子(浜ちゃん)と彼女(今田)。騒ぎを聞きつけ必死の説教を試みる父親(松ちゃん)…。あぁ…これぞ究極の松ちゃんワールド…。ちなみにビデオ版には最高傑作「溶接編」が収録されていた。「溶接保護面だけはちゃんと付けなさい」は名言。
でも先日、youtubeで三編とも発見。いい時代になりました。

思春期「溶接編」…文句のつけどころが見当たらない。
思春期「餃子編」…「溶接編」とは打って変わってハードに
思春期「手品編」…最後の松ちゃんの表情がナイス