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拝啓 夏目漱石先生

自称「漱石先生の門下生(ただのファン)」による日記

『666』とは比べ物にならん/まどろみの底に飛び込んできたニュース/篆刻

2006-04-27 22:20:59 | 音楽
●う~~~ん!いやぁ…今日までずっとhydeさんのファンのままでいて本当に良かった。一昨日発売されたばかりのアルバム『FAITH』を聴くたびにそう思わされる。大好きなアーティストがここまで心にザクっと突き刺さる音楽を聴かせてくれるこの現実に感謝。色々な音楽を長年聴いてきているけど、最新作が文句なしで最高傑作だと思える瞬間ってかなり稀なのだ。くどいぐらい好きだと書いているラルクも例外ではない(最高傑作は新作ではなく『REAL』『ray』あたりだよ。異論は多分無いだろう)。それなのにそれなのに何さこの怪物級の名作ぶり。前作の『666』の出来が個人的に微妙だった分喜びは膨れあがるばかりなり。一曲目からぶっ飛ばされる。「JESUS CHRIST」。CDショップで視聴したら一曲目であるこの曲がまず耳に飛び込んでくるだろう。うるさいのが苦手な人は何度聴いてもダメだろうが、惚れる人は一瞬でメロメロになるだろう。ギターの洪水に圧倒される。マジにhydeさんが作ったのか!?と勘繰りたくなる程(まあ、マジに作ったんだろうけど)の…えーと、これはこう断言してもいいのかしら、「神曲(ダンテかよ)」。曲名が表すとおり、この曲には神が宿ってるかのごとくの名曲振りで…うわ…言いすぎかな?今も爆音で聴いてるためか指が勝手に絶賛・賞賛の言葉をタイプしてる。まるで神の思し召しかのごとく…。さっきから「神」使いすぎである。もっと冷静にならなければ。これを聴いてなんとも思わない人だって沢山いるんだろうから。そう、沢山。だから無理に聴けとは勧めない…つもりなんだけど、ごめんなさい。CDショップ行ったら騙されたと思ってアルバム『FAITH』一曲目「JESUS CHRIST」を視聴してみてください。MUSEとか好きな人は特に。まあMUSEなんて目じゃないほどこの曲の質は高いんだけど(調子のりすぎ?でもそう思ったもんなぁ…某雑誌はMUSEがデビューしたころ「洋楽版ラルクアンシエル」と紹介してたんだよね)。スマパン好きな人にもお勧め。好きじゃなくてもとりあえず聴いてみてください。
このアルバムを買ってから私が家にいる間は私が寝るまでずーっとアルバムが爆音でかかり続けている。ごめんね、家族のみなさん。でもこれは爆音で聴かなければ意味がないんだよ…。

●今日の日刊スポーツを見て驚いた。朝、まどろみの中、目をこすりながら日刊スポーツを手に取った瞬間飛び込んできた目に痛い色使いの派手な紙面。小泉今日子とKAT-TUNツートップの片割れ「亀梨君」の熱愛発覚の記事がプロ野球の記事を抑えて一面にドーーンと載っていた。デカすぎる。旬の芸能人は違うねぇ…。そして「亀梨君」ファンの友達に「今日はオモシロ事件が発覚したね!」と軽くからかってみたところ殆どショックを受けておらずちょっとがっかり。そしてなぜか「赤西君」ファンの友達の方がより大きなショックを受けていた。謎だ。

●石に字を彫り「印」を作る「篆刻(てんこく)」の授業をとっている。今日どんな文字を彫ろうかなぁといろいろ考えていたとき、まっさきに思い浮かんだのは「蝕」という文字。…はい、『ベルセルク』の読みすぎですね、失礼しました。

怪奇!「メトロポリタン美術館」―タイムトラベルは楽し♪

2006-04-19 22:06:36 | 音楽
「メトロポリタン美術館」という曲をご存知だろうか。ご存知ない方はここで歌詞とメロディーがチェックできるので、見てほしい(音量に注意)。思い出すかも。私が幼稚園児の頃、NHK教育テレビの「みんなのうた」で流れていた曲。調べてみると、「みんなのうた」にこの「メトロポリタン美術館」が登場したのは84年頃、そして私が5歳だった91年の春頃である。当時、この曲だけが目当てで毎日夢中で「みんなのうた」を見ていたのを覚えている。ちなみに他の歌は全く印象に残っていない。「メトロポリタン美術館」の印象が強すぎるのだ。
この曲のことを覚えている人にコメントを求めたら、多くの人はきっと「見てて少し怖かった」と答えるだろう。曲だけを聴いていれば、声は可愛いし(大貫妙子さんという方)メロディーも明るめなので誰も怖いなんて思わないだろう。映像が怖かったのだ。子供番組らしからぬ怖さ。「メトロポリタン美術館」の歌の主人公は、真夜中のメトロポリタン美術館に入った女の子。誰もいない真っ暗な美術館の中を女の子が一人でいろいろと見てまわる、というストーリーだ。冒頭で女の子は展示品である天使の像に、「冷えるから服貸してくれ」と話しかけられる。ここがいきなり怖い。天使なのに全然可愛くない像がヌーっと動き出して話しかけてくる場面の映像…。幼児には刺激が強いよ、怖かったよ…。女の子はこの天使の手をとり暗闇の中二人でぎこちなく踊る。像のダンスも怖いのだ。全ての像は真夜中になると動き出すのかな…と震え上がりながら見ていた。この次はツタンカーメンみたいな像が出てくる。これも凄くリアルで不気味で。そして像の中から包帯巻きのミイラが出てきて、女の子はこいつとも踊る…ホラーだってば。くどいけど真夜中。画面は終始暗闇の中。背景には沢山の不気味な像が映ってる。その後、一番怖い場面。ひととおり踊った後、女の子はお気に入りの絵の中に閉じ込められてしまう。…なんで!?ものすごく自然に絵の中に入り込み、出られなくなっちゃう女の子。以下、その部分の歌詞引用

タイムトラベルは楽し
メトロポリタンミュージアム 
大好きな絵の中に閉じ込められた

歌はここで終わる。女の子が絵の中に閉じ込められたまま、真夜中のメトロポリタン美術館はフェードアウトしていく。やはりここが一番怖かった。「真夜中の美術館に行ったら帰れなくなる!絶対行かないようにしなきゃ!」というアホな心配を本気でしていたし、なにより美術作品を見ること自体怖くなった。「こいつら真夜中踊ってるんだよ…」と幼稚園児なりに妄想していた。とにかく怖かった「メトロポリタン美術館」。それでも怖いもの見たさで毎日みていた。わざわざ電気消して、ホラー映像に夢中になっていた。
歌詞自体はラスト三行以外は楽しげだ。映像がついてこんなに怖くなるとは。未だに記憶に残ってるし、フルで歌える「メトロポリタン美術館」。歌も映像も合わせて「みんなの歌」史に残る傑作ではないだろうか。

追記
村上春樹の短編を分析する演習の授業で、「ねじまき鳥と火曜日の女たち」の担当になった友人が「やり辛い!」と言っていた。作品読んでみた。…うん、扱いづらそう。私が担当になった「我らの時代のフォークロア」も少しだけ扱いにくい気もしたけども。少しだけね。

追記2
「君の成績はガラスのように脆くて繊細だね。E判に値するよ」
「E判?」
「ヤバイってことさ」

図書館のあの席はオレとスピッツ様のもの!

2006-04-18 20:18:32 | 音楽
ちょっとどうかと思うくらい良い天気だった今日。こんなに過ごしやすい日は一年の内で何日ぐらいだろう?と考えて少しだけ切なくなった。例によって今日もまた図書館で時間を潰した。もちろんスピッツを聴きながら。理科のレポートをやろうとしたのだがブラインド越しに差し込んでくる陽射しが優しすぎてほのぼのしてしまい、結局レポートに手を付けられなかった。ipodでスピッツ聴きつつポヤ~ンとしていた。
ipodは本当に便利だ。便利どころではない。革命だ。自分の大好きな曲を全て外に連れ出せるなんて。そして膨大な数の曲の中から聴きたい曲まですみやかに辿りつくことができる。いちいち気が利きすぎである。うららかな春の陽に揺られながらこんな気分に合うプレイリスト(プログラムみたいなもん)をスピッツの曲のみで作って聴いていた。ipodの中でもかなり好きなのがこのプレイリスト機能。その時に聴きたい曲だけをパパパっと選んでプログラム組んで再生して楽しめる。革命だ。収録曲数の絶対数に絶望的な差があるMDには絶対にマネできない。以下、今日図書館で作った「春の午後・スピッツプレイリスト」

エトランゼ
スカーレット

SUGINAMI MELODY
春の歌
優しくなりたいな
遥か
正夢
ハネモノ
テイタム・オニール
8823
会いに行くよ
運命の人

「春」に直接関係ある曲というわけではないが、あの時間にぴったりだと思った曲たちをパパパッと選んで聴いていた。たまらないな。もう、どの曲選んでもメロディー良すぎるんですけどマサムネさん…!あんた天才すぎるよ…。とりわけ今日の私の心をつかんだのは「運命の人」。今日は「ハネモノ」よりもこれがきた。
キタ━━━━(゜∀゜)━━━━ッ …はい。
わかってたつもりだけど、この無敵のメロディーはちょっと涙出そう。かなり明るくて可愛いポップな曲なのに。明るくて可愛い雰囲気が図書館の陽差しとシンクロしてしまい、椅子にもたれかかりながら「うーわ、もう超幸せな気分、やべー」と一人でじーんとしていた。歌詞もかなり良いんだよ。以下少し引用

あえて無料のユートピアも
汚れた靴で通り過ぎるのさ
自力で見つけよう 神様

ちなみにこの曲はシングルバージョンとアルバムバージョンでは音が半音違うため、それぞれ感触が全く違う。私はシングルの半音高いバージョンの方が断然好き。アルバム『フェイクファー』に入ってる「運命の人」はちょっとパワー不足というか。この曲聴くならぜひベスト盤で。ベスト盤といえばCMおもしろい。色々なパターンがあるみたいだが、私は「チェリー」から「楓」に切り替わるタイプのCMが一番好き。

追記
エグザイルの「ただ会いたくて」のサビ、「♪やだ会いたくねえ~」って聴こえなくもない。

追記2
松ちゃんがラジオで、「『エビちゃん』の可愛さがわからへん。合コンで『エビちゃん』来ても『今日ハズレやな』て思ってまう」と言っていた。松ちゃんの趣味がわからへん。『やっぱ世間とズレてんねやな』て思ってまう。





「花葬 平成十七年」は結構いいぞ

2006-04-16 22:22:33 | 音楽
昨日は唐突にラルクのカップリング曲のベスト盤の感想文を掲載してしまった。結構な分量になってもう少しで2千字越えるところだった。そんなに長いのもよくないので今日は、本当は全曲感想の後に書こうとしていたことをダラダラと書く。
とにかく粒ぞろいのラルクのカップリング曲(おそらく大多数である未聴の人ごめんなさい)。ヒットチャートを走るラルクの本線を外れた少々マニアックな曲たちは聴けば聴くほどその魅力に気づかされる。しかしラルクは98年のシングル「forbidden lover」以降、カップリングには未発表の新曲を入れず、既発曲のリミックスを入れるようになってしまった。98年といえば新曲を死ぬほど出していた時期だったし、カップリング曲なんて作ってる暇は無い!という感じだったのだろうが、やっぱりさみしい。リミックス、耳の肥えていない自分にとっては微妙に退屈だし(大好きなのもあるが)。
しかし、約3年の活動休止を経てリリースされた04年のシングルのカップリングは凄かった。表題曲「READY STEADY GO」のボーカル無しバージョン、つまりカラオケバージョンが入ってるのは普通だが、今作はカラオケに続いてギターパートを抜いたもの、ベースを抜いたもの、ドラムを抜いたものをそれぞれ収録。「4人揃ってないとこんなに変な曲になるのさ」というのを過剰に証明してくれた。ベース無しだとめちゃくちゃ軽いもんな。ドラム無しだと…もはや別の曲。本当に過剰すぎ(笑)。同じ曲が5曲入ってるよ。その次のシングルのカップリングでは、前作「READY STEADY GO」をボーカルhyde以外のメンバーが歌うというカラオケ大会が催されている。歌ってるよ…なにしてんだよアンタら!3人の歌、決して上手くはないが、味がある…多分…。あ、でもギターのkenの歌はなかなか良かった。
次のシングルでは、ラルクの4人が互いのパートをチェンジしたバンド「パンクアンシエル」を結成し、ラルクの曲をパンク風にしてカバーするという学祭のようなノリのカップリング曲を収録。このシリーズが最近はずっと続いている。これは結構おもしろい。hydeがバックコーラスやってるというこの贅沢さ。まるでオレンジレンジのようなやりたい放題感を感じさせるノリノリの「HEAVEN'S DRIVE 2005」や、パンクというよりデスメタル調の「花葬 平成十七年」はかなり好み。特に「花葬~」、アレンジする際に「原曲のメロディーだけは残して他は何もかも変えちまえ」と決めたみたいな潔さが素敵。なぜか青木さやかと共演した「ROUND AND ROUND 2005」なんて奇曲もある。
おそらく今年はソロ活動がメインになるであろうラルク。つまんないよー。新曲出してくれなきゃこれ以上くだらない「カップリング曲の記事」書けないじゃん。


追記
「これは戦です 戦場に観覧席はありません」
「戦場で死ぬのは王族でも貴族でも平民でもありません 敗れた者が死ぬのです」
上記の言葉にピンと来たら『ベルセルク』読んじゃいましょう。

Heaven's Driver's High

2006-04-15 23:55:16 | 音楽
今日は昼頃起きて、ラルクのシングルのカップリング曲を収録したベスト盤「The Best Of L'Arc-en-Ciel C/W」を大音量で聴きまくった。急にベスト盤一曲目の「Brilliant Years」を聴きたくなって。ラルクのカップリング曲の魅力に気づいたのは中1頃で、それまでは殆どスルーしていたが、もったいなかったなぁ。今日聴きなおしてみて、あらためて名曲多いなと実感。このベスト盤、意外にラルクを聴いたことない人とか、聴いたけどあまり受け付けなかった人にもいけるかもしれない。爽やかな曲多いし。繰り返し聴くたびにあまりにも名曲ぞろいな気がしてきたので全曲解説(?)してみよーっと。

1.Brilliant Years
なんでシングルで出さなかったのかが意味不明な名曲。アコギが哀愁を漂わせながら疾走してる。前につんのめるような速さで。「flower」をコンパクトにして切なさを1.5倍にした感じ。「てめーこれ聴いてもまだラルクをヴィジュアル系とか言うつもりかよ!」と迫りたくなる正統派ギターロックですよ。
2.あなたのために
イントロでのhydeの声が正直キモくて(おいおい)しばらく受け付けなかった曲。いきなり「ウィ~~~~」と切なく叫ばれても…曲の間中随時挿入される。でも最近は慣れてきた。ギターソロかっこいいし。
3.I'm so happy
ラルクの曲では珍しい、ちょっとビートルズ入ってる曲。ドラムの音とかかなり好み。これもギターソロが痺れるほどかっこいいんだよな~。ラルクの初東京ドームライブのクライマックスあたりで歌われてた。ビデオで見ただけでも痺れたし、生で聴いたら感電死しそう。hydeが「I love you」を絶叫しつつ連呼する部分は圧巻。
4.さようなら
ものすごくカップリングっぽいあっさりとした曲。これを聴くと子供の頃見たどこかの海岸線が思い浮かぶ。それを走る車からぼんやり眺めた思い出を。
5.賽は投げられた
この曲が世に出たころのラルクにしてはかなり新鮮だった曲。「Driver's High」をうんと爽やかにした曲。あっちは死と狂気のドライブだけどこっちは一見平和なドライブ。一見。歌詞がやばいのさ。「思い込みが激しすぎでは?」とつっこみたくもなるが真っ当な意見にも思える。「なぜ誰も気づかない?」というフレーズが印象的。
6.THE GHOST IN MY ROOM
hydeのオカルト趣味が表れた歌詞。曲調はファンクっぽく、ラルクにとっては異色。ギターのカッティングがかっこいい。この打ち込みのビートはこの頃ラルクに加入した新ドラマーyukihiroの趣味だろう。彼はその後カップリングで大活躍することに。
7.metropolice
ラルクで好きな曲10個挙げろと言われたらこれ選ぶ。かなり好み。おそらくyukihiro主導で作られたテクノ風ロック。後ろの方で「ピロ~~~~」と鳴ってる音が超好み。これを大音量で聴いてたら母が「これ誰の曲?」と聴いてきた。40代のオバサンの耳にも引っかかるポップなメロディだが歌詞はドロドロ。だってタイトルが「メトロポリス」だし。
8.Peeping Tom
「知らない人に常に見られてる気がしてプライベートなんてあったもんじゃねえ!」な歌詞の世界。優雅なアコーディオンとうねりまくるベースが最高。間奏のアコーディオンが休日の昼下がりの空気を演出してる。でものどかな感じはあまりしない。昼間っからお酒飲んで酔っぱらってるような「ディープ昼下がり」って感じだ。ベースがトリップ感を煽ってる。
9.a swell in the sun
ダークの極み。ラルクでもかなり爽やかな部類に入る曲である「snow drop」のカップリングだったためダークさがかなり際立っていた。何度も聴いてるとハマるんだよな~。
10.花葬-1014 mix-
タイトル通り「花葬」のリミックスバージョン。リミックスしたのはyukihiro。原曲が好きすぎるのでこのバージョンはあまり好きになれず。でも去年のシングルのカップリングになったデスメタルバージョンの「花葬」は素敵。
11.hole
1分程のインスト。映画「リング」にも使われた、スリル溢れる弦楽器の曲。ついでに、この曲はワイドショーでショッキングなニュースを特集するときにかなりの確率で使われてるのでワイドショー好きのオバサンとかならみんな知ってるかもしれない(笑)
12.get out from the shell
アルバム『REAL』一曲目に入ってる同曲の日本語詞バージョン。アルバムでは全編英語。はっきり言って英語版の方が良い。日本語に合うメロディーと合わないメロディーって確かにあるからね。アルバムで聴くべき。

「ハネモノ」でウキウキ―スピッツin図書館

2006-04-11 21:11:36 | 音楽
今日の午後のこと。授業と授業の間に中途半端な空き時間があり、それを潰すため図書館で本を読んでいた。何か物寂しい感じがして、気分転換にipodでスピッツを聞きはじめた。そうしたら何故かウキウキしてきてしまい、思わずクスクス笑ってしまいそうになった。自宅だったら笑いつつ好きなだけスピッツ口ずさむのだが、ここは図書館。静かにしなければと思いじーっとウキウキをこらえるが、スピッツの魔力は絶大で、ウキウキが増幅する…!この場でウキウキはまずいって!でも曲を止める気にはなれず、しばらく聴き続ける……。
「図書館」という「静かにしなにゃダメな場所」におけるこの状態は、「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで」での「図書館でサイレント」ゲームそのものである。ガキの使いメンバー達が公立の図書館に行き、そこで起こるあらゆる爆笑ハプニングに対して何もリアクションしてはいけない、静かにやりすごさなければいけないという過酷なルールに必死で耐えるこのゲームそのもの…。このゲームは後の大ヒット企画「笑ってはいけない罰ゲームシリーズ」へと繋がっていく。「図書館」という縛りで笑いを封じさせることによって笑いがさらにパワーを増すことに気づいた松ちゃんってやっぱ凄いなあ(あの番組は松ちゃんがプロデューサーみたいなもの)。またこの企画は、爆笑ハプニングを起こす「笑わせる側」がめちゃくちゃ面白いことを起こして笑いを必死でこらえる状態にさせないと成立しない、なかなかリスクの高い企画でもある。
さて、クスクス笑いをこらえながら聴いたのはスピッツのアルバム『三日月ロック』。今日は朝から多少気分がどんよりしていたが、このアルバムにかなり救われた。しばらくこのアルバムばっかり聴きそうだ。特に「ババロア」と「ハネモノ」。この2曲はやべーぞ。「ババロア」はリズムが打ち込み。4つ打ちビートに乗るマサムネさんの声が新鮮。こういう曲にこの声が乗るのもイイねえと感心した一曲。「ハネモノ」はタイトル通り跳ねたリズムが楽しい、カルピスのCMにもなってた可愛い感触の一曲。今日のウキウキの原因はおそらくこの「ハネモノ」だと思われる。「ババロア」~「ローテク・ロマンティカ」~「ハネモノ」の流れが最高なのだ。この曲のBメロのバックで鳴ってる音が琴線に触れまくり。私的にスピッツの曲を大好きになるかどうかは、Bメロを好きになれるかどうかにかかっている気がする。Bメロの部分だけ集めたCDとか勝手に作っちゃおうかなぁ。「あいのり」のテーマ曲になってた「スターゲイザー」はBメロ無いから物足りないんだよな。「こま~る~こま~る~」と「遠く~遠く~」の間にもう一つメロディ加えてくれっ!て感じ。「ハネモノ」は歌詞も結構好みだ。一番好きな部分を抜粋↓

ささやいて ときめいて
街を渡る羽のような
思い通りの生き物に変わる


追記
友達がよく話題にしているアイドルグループKAT-TUNのファンサイトを初めて拝見した。彼女らに色々とKAT-TUNについて解説してもらいつついろんなサイトを見た。とりあえず、メンバーの苗字と、誰が一番人気で、誰が一番人気が無いのかがわかった気がする。

追記2
スピッツの曲のタイトルがずらっと羅列してあるのを見るだけでもかなり楽しい。「ニノウデの世界」「ナンプラー日和」「うめぼし」「孫悟空」…「ハネモノ」だって十分ヘンだ。

追記3
スペースシャワーTVの新番組「BLACK FILE」で第三会議室早くも復活!わぁい。もちろんネットでも見れる~





ベンジーの曲をよく聴いていたあの頃

2006-04-06 20:10:22 | 音楽
えーと、ただの考えすぎなのかそれとも自分が無知なだけで有名な話なのか全くわからない話を書きます。詳細ご存知の方はぜひ。

高校1年ぐらいの時からたびたび思っていたことなのだが、BLANKEY JET CITY時代の浅井健一がアルバム『ロメオの心臓』収録曲の歌詞に、ブルーハーツの曲の歌詞に印象的に使われる単語をいろいろと入れてるのは何か…あるのか?例えば4曲目「彼女は死んだ」にはブルーハーツの「TRAIN-TRAIN」の「栄光へ向かって走る/あの列車に乗っていこう」を彷彿とさせる「地獄行きの列車に飛び乗り/天使のように遊ぶ僕達」というフレーズが出てくる。え?彷彿とさせないって?でも私は「彼女は死んだ」を聴いたとき真っ先にブルハが思い浮かんだよ。ブルーハーツは全然しっかり聴いてないのに。あと、12曲目、タイトルはそのまま「ドブネズミ」。「リンダリンダ」の冒頭の有名すぎるフレーズ「ドブネズミみたいに美しくなりたい」を思い出した。ブランキーの「ドブネズミ」の歌詞は短くもシリアスな内容。曲調も暗め。 
紅茶に砂糖を入れて
思い出に浸る
水たまり 足をつけた
ドブネズミ 死骸
となりに映った 青空
虹が出ればいいのに

ブルーハーツの決めゼリフである「ドブネズミみたいに美しくなりたい」に対してこの曲ではそんなドブネズミが「死骸」として出てくる。ついでにこの曲には見ての通りブルハの曲のタイトル「青空」も出てくる。なかなか興味深くないか?共通点はこれだけなんだけど、微妙に歌詞の世界がリンクしてて高校のとき「おぉ…」と思ったもんだ。

この記事を書いてる今も『ロメオの心臓』を聴いている。1998年の作品。3ピースバンドながらこのアルバムだけはドラムが生音ではなく打ち込みなので当時は「問題作!」とロッキンオンジャパン(通称ジャパン)で騒がれてたアルバムである。話が逸れるがあの雑誌は何かあるとすぐ「問題作!」と騒ぐのがウザイなあ(笑)。編集者がアーティストの新譜を聴いたときに「これは素晴らしい!」と感じたときは「最高傑作!」、「んー?これ微妙じゃね?」と思ったときは「問題作!」と煽るのがジャパン風。多いのは前者かな。新作がでる度に「最高傑作!」だったらニューアルバムが常に最高ってことになるね。さらっと洋邦ロック史かなんかを振り返ってみて、そんな凄いバンドは実際どこにもいねぇ!!ということに気づかないのかね。もしこの雑誌を知らなかったら本屋で観察してみて欲しい。編集長が変わってもその体質は変わらない。『ロメオの心臓』が問題作って…普通に良い曲ばっかり入った素敵なアルバムじゃん(笑)。今「小さな恋のメロディ」のイントロが聴こえてきた。イントロ聴いただけで不思議な風景が見えてくる魔法みたいな曲。霧がかかった北アメリカの中心部の田舎町みたいなのが見える。なにそれっていう。
最近は浅井健一の作品を殆ど追いかけていない。彼が2002年に新バンド「JUDE」を組んでから物凄いスピードでシングルやアルバムをリリースしているので追いつけないのだ。しかもいつのまにかベスト盤が出るほど曲がたまったみたい。ベスト盤には未発表曲が6曲も付くらしいぞ。そしてベストを出した後は浅井健一名義のソロシングルが出るらしい。いつ曲作ってんだよベンジー!このニュースを知って、ブルーハーツの歌詞との妙な共通点の疑問が蘇ってきたのだ。

とりあえずベスト盤を聴いてJUDEを復習してみるか。

追記
最近「記事は長文でなければいけない」という観念地獄に悩まされている。そういう縛りはよくないのでエスカレートする前に、初期のような短め記事、大体今の半分くらいの量に近日戻そうと思う。

先生、まるで夢の中にいるようです

2006-04-03 21:29:55 | 音楽
初めに断っておくが、今日の記事の内容は少しぼんやりしたものになるだろう。意味不明かも。「このアルバムを聴け!」ということを言うためによくわからないことをダラダラと書くと思う。だから適当に流し読みしてください。


最近ラルクの初期の作品ばっかり聴いている。93年にインディーズで1stフルアルバム『DUNE』をリリースしてから今年でもう13年。その中でどこまでが「初期」なのかは人によって意見が分かれるかもしれないが、普通に考えると1stから3rdアルバム『heavenly』までだろう。ラルクが本格的にブレイクしたのはこのアルバムと、その次のアルバム『True』との間の期間、96年の夏~秋にかけてである。ラルクの初期はブレイク前までで区切っていいと思う。そんな初期のアルバムを聴きまくってる、というわけだ。
『DUNE』『Tierra』『heavenly』。今現在のラルクが奏でる音楽とは随分違って聴こえるこれらの作品。まず音が軽い。今のラルクを支えつつ引っ張るものといえばブリッブリにうねりまくるベースだが、この頃はまだ控えめ。歌声は艶かしい色気があるもののやっぱり軽く、人によっては拒否反応が出る可能性がある。ただ、一切ダレずにキレを維持する、独特の中毒性を孕んだメロディーラインはこの頃から健在なのはさすが。ブレイク前だからしてメジャー感は驚くほど漂ってこないが、その分これらの作品が醸し出す異国情緒のような雰囲気は癖になる人はもうとことん屈服してしまうだろう。でも、そんな独自の美意識を打ち出した曲に混じって、物凄くポップでシングルで出せばヒットしそうな曲も存在していたりする。なかなかスリリングな構成のアルバムである。「夢の上に夢を重ねる」みたいな世界を猛スピードで駆け抜けるような歌詞もこの頃ならではの魅力(適した言葉がみつからない)。
これらの初期の雰囲気は、次のアルバム『True』以降からは殆ど漂ってこない。また違った、禍々しい魅力を放つようになるのだが、定期的に訪れる「初期ラルクにはまる時期」の間は、それ以降のラルクを聴けなくなる。特に9枚目のアルバム『SMILE』は全く別のバンドみたいでこのときだけは受け入れられなくなる。
しかし最新アルバム『AWAKE』収録曲であり、以前の記事にも書いた「叙情詩」だけは初期のあの匂いがするから聴ける。多分作曲者がギター担当のkenだからだろう。初期のラルクの曲は彼が作った曲がとても多い。ラルクはメンバー4人全員が楽曲を作れる珍しいバンドだが、個人的にはkenの作る曲に感銘を受けることが一番多い。この人は昔から現在まで作曲偏差値(?)高すぎで、「虹」「winter fall」「花葬」「侵食」等が彼の曲である。ラルク初期では、『DUNE』収録の「As if in a dream」、『Tierra』の「wind of gold」、『heavenly』の「ガラス玉」などの名曲を残している彼。これらの曲は歌詞も素晴らしいぞ。まあそんなの個人の趣味といっちゃあそれまでだけどさー、「なんでここまで自分の趣味のど真ん中をついてくるかなぁ?」って考えたくなる程大好きなんだもの。不思議だよ。


今ね、ちょうど「As if in a dream」聴いてるのー。名曲は文章を乱すよねー。

先生、このごろ流行りの女の子について

2006-03-14 16:14:38 | 音楽
このごろ流行りの女の子
露出が多めの女の子
こっちを向いてよ
「倖田さーん」

というわけで、今日は最近物凄い勢いでメディアに出まくってる倖田來未氏について書こう。なんでも3月初めにだしたベストアルバムが既に98万枚売れたそうな。なにそれ。最近では規格外の景気のよさではないだろうか。というかこのベスト盤、たった3ヶ月の間に連発しまくったシングルを全て(12曲だって。先生、信じられん)収録したという、一時期(98~99年)のラルクもびっくりの内容である。ラルクは連発しまくったシングルを2枚のアルバムに分散して売ってたけど、倖田來未は全部一枚にまとめて売っちゃった、という。で、そのベストアルバムが、一週間で98万売れた、という。平井堅ファンの私の友人が自嘲気味のメールを送ってきた。
「平井堅様の10年間<倖田の3ヶ月」
10年分のシングルを収録した平井さんのベストアルバムと、倖田が3ヶ月連続で出した曲を収録したベストアルバムの一週間の売り上げを比べると、平井さんのがわずかに負けてるんだってさ。うーん売り上げねえ…。地味でもないけど派手でもない売り上げの現在のラルクやスピッツが好きな私には至極どうでもいい話題だな。でもこうやって不等号で表現されると面白いですな。
というわけで売れまくりの倖田さん。でも私は彼女の曲として頭に浮かぶものがほとんどない。「キューティーハニー」のカバーぐらいだ。あとはなんとなく耳にしたことはあっても曲名知らなかったり。私が遅れているのだろうか。3ヶ月に出しまくったというシングルもよくわからない。いや、そうでもない。MTVやスペースシャワーTVでよくPVが流れてたのを眺めてた。でも肝心の曲は耳に残っていない。「エロかっこいい」と評されるパフォーマンスも、PV見る限りでは「騒ぐほどのものかなぁ?この程度ならブリトニーとかアギレラがとっくの昔からやってたのでは?」という感じ。あ、そういうアメリカっぽいのを日本人、しかも普段は親しみやすい喋りをする女の子がやるから受けるのか。で、そのようなエロかっこいい」感じになんらかの魅力を感じた人が98万人いたのだな(PVを全部収録したDVDまでCDに付いてくるってさ)。
そんなわけで、自分の中ではぼんやりとした存在で、世間での倖田ブームは完全に傍観気味なのだが、実は一曲だけお気に入りの曲があるのだ。実は。去年の春頃、やはりMTV等で見たのだが、硬派な男のラッパー(ケムマキという人)をフューチャーした「Hot stuff」という曲だけは結構好きなのだ。これは耳に残ったし、PVが流れているのを見かけたらきちんと最後まで見てた。この曲、バックのトラックがかなりかっこいいヒップホップである。ラッパーも良い味だしてると思う(ただ、ラッパーって洋邦問わず皆同じに見えるけども)。あまり印象に残らないポップスばかり歌わずに、こういうハードな曲を沢山だせばいいのに、そのほうがきっと本人の魅力を引き出せているだろうに、と個人的に思った。でもそういうのばっかだったらここまでブームになってないか。まあテレビ見る限りでは本人凄く楽しそうだからいいんだけどもね。

今日は時事ネタ書きました。岡田あーみんの事をまた書こうとしたけど、あんまり世間からずれるのも厭じゃないですか。

先生、おみやげとして『スーベニア』を一つ…

2006-03-10 20:48:53 | 音楽
ラルクブームもほんの少しだけ落ち着いた。今日はスピッツのアルバム『スーベニア』を聴いている。アルバムタイトルの響きが秀逸。声に出して言いたくなる。ちなみにタイトルは「おみやげ」という意味らしい。落ち着いてるけどまったりしすぎない空気感がちょうど冬と春の間のこの季節にぴったり。一曲目の「春の歌」を聴いた瞬間から名盤の予感がしたのだが、これかなり良いですよ。「春の歌」はCMでしょっちゅう流れていたので誰もが耳にしたことあるでしょう。「♪春のう~た~」ってやつですよ。メロディーのキレが半端じゃない。ほぼ全曲キレのある色鮮やかなメロディーを持つラルクをこよなく愛する私がそう感じるので間違いございません(なにこの態度、死ねばいいのに)。世間の持つスピッツのイメージそのままの「正夢」もあればかなり変化球の沖縄民謡風ソング「ナンプラー日和」なんてものもあり。必殺バラード「優しくなりたいな」「会いに行くよ」は、自分の中では殿堂入り。今挙げたこれらの曲を聴くと、つくづくスピッツって王道じゃなくて邪道なバンドだなと思う。もちろん賞賛の意味で。今の所、全アルバムを聴いたわけではなくまだ数枚残っている。スピッツマニアの友人に借りてもいいんだけど、なんとなく全アルバムハズレ無し、みたいな雰囲気が漂ってるのでこつこつ集めようと思う。で、そんな雰囲気を飄々と匂わすスピッツ凄い。
そんなスピッツとラルクには共通点がいろいろとあるのだ。「また共通点話か」と言われそうだが別に実際に私に聞こえてくるわけではないのでこのまま話を先に進める。以下、見つけた共通点。

①全盛期、常にスピッツはミスチルの、ラルクはGLAYの二番手。
②ボーカリストが実年齢より若く見られる。
③ボーカリストが美術系の学校出身
④メンバー全員昔ヘビメタ好き
⑤ベーシストがリーダー
⑥スピッツで一番売れたアルバム(ベスト盤除外)は『ハチミツ』、
 ラルクで一番売れたシングルは「HONEY」。

こんなところか。少し解説すると、①に関しては、先述の王道/邪道の話と関連している。それぞれミスチル、グレイが王道である。売り上げ的にも。②に関して、例えばスピッツのボーカル草野マサムネさんは38歳、ラルクのhydeさんは37歳。見えないでしょ。凄すぎ。
私はたまに、この両バンドが互いの曲をカバーし合ったらかなり素敵なことになるんじゃないかという妄想をしている。スピッツにラルクの「flower」を、ラルクにスピッツの「ロビンソン」を、それぞれカバーしてもらう、とか。マサムネさんもhydeさんも類稀な美しい声を持ってるし、かなりの名曲が生まれそう。そういえばスピッツはライブでラルクの「HONEY」をカバーしたことがあるらしい。どうやらマサムネさんはラルク好きらしいのだ。アルバム『三日月ロック』を出した頃もラルクについてコメントしてた。『三日月ロック』の一曲目「夜を駆ける」はラルクを意識した、と。おもろいバンドだ、スピッツ。


追伸
テンプレ変えました。こっちのが春らしいし、なにより右上に猫がいる!先生、私、このテンプレじゃなきゃだめな気がしたのです。