つれづれ読書日記

SENとLINN、二人で更新中の書評ブログです。小説、漫画、新書などの感想を独断と偏見でつれづれと書いていきます。

ビースト・スピアーッ!

2005-08-11 21:09:00 | 木曜漫画劇場(白組)
さて、潮ととらな第254回は、

タイトル:うしおととら(全33巻)
著者:藤田和日郎
文庫名:少年サンデーコミックス

であります。

扇:そろそろ相方の少年漫画のストックがないなと思ってるSENでーす。

鈴:高校で先輩に「ここはグリーンウッド」を読ませてもらってから少年マンガは立ち読み派のLINNで~す。

扇:てゆうか、「ここはグリーンウッド」で開眼かよ……。
読めよ、少年漫画! 相変わらず、ひたすら続くバトルと、オプションの女の子と、わけのわからん潜在能力は標準装備だぞっ!

鈴:読むなら古本屋で立ち読みだな(爆)
ワンピ○スとか、どっかの有名な渦とおなじ名前のマンガとか、いろいろあるんだが、なんかこー、食指を動かされるのが少なくてなぁ。

扇:じゃ、青年漫画読め!
ものによっちゃあ下手な××漫画も真っ青だぞ。

鈴:え? 下手な……ってことは、ふたり○ッチとか(笑)
まー、れでーすこみっくなるものはけっこうえぐいらしいし、青年マンガも少々えぐくてもよいのではないかえ?

扇:レディースコミックはものによっては……ってこれは言うまい。
キャラ紹介行きますか、まずは主人公の蒼月潮。
相手構わず自分の主張を押しつけまくるので大っ嫌いな奴、やたらと説教臭いのもマイナス。
対化物用最終兵器『獣の槍』の使い手で、戦闘時は髪が伸びてビジュアルが変化。

鈴:じゃぁ、次はとら。
獣の槍で封印されていた妖怪で、長飛丸、字伏などと呼ばれる雷を操るかなーり強い化け物。
しかし、もともとは獣の槍に飲み込まれて化け物になった人間のなれの果て。
本編では、潮との漫才がそれなりにくすっな感じ。

扇:中村麻子。
幼馴染み、潮に惚れてる、外は固いが中はやーらかい、いかにもなヒロイン。
少年漫画で言うところの王道であり、まったく面白味のない人物。

鈴:じゃぁ、井上真由子。
潮の幼馴染みで、潮のことが好きだったけれど、見込みがないのでとらに鞍替えしたしたたかな子。
天然っぽいけど、かなーりしたたかなところが好き(笑)
とらにはんばーがーなるものを与えて餌付けしようとするところなんか、ほほえましいと同時に、うむっ! って感じだねぇ。

扇:蒼月紫暮。
潮の親父にして光覇明宗最強の男。
普段はおとぼけな住職さんだが、戦闘能力と格好良さは潮を遥かに上回る。
物凄く美人な奥さんがいるが、訳あって別居中。(笑)
とらやイズナとの漫才は結構楽しかった。

鈴:そうだねぇ。この親父と美人の奥さんとの間に潮みたいなのが生まれるとは世界七不思議に匹敵するかもしれぬ(爆)
……さておき、白面の者。
ラスボス。……以上。
……じゃなくて、九尾の狐の妖怪で、中国、日本を股に掛けて傾国の美女として、世情を混乱に貶める知恵者でありながら、とらをも凌ぐ化け物。
いかにもな少年マンガでありながら、ラスボスはなかなか味のある悪役。

扇:白面格好良かったよねぇ、あの笑い方がなんとも。
メインはこんなとこかな、じゃ後は一人ずつ好きなキャラを言っとくか。
秋葉流。獣の槍の伝承候補者で、修行僧なのにバイクが似合う粋なお方。
天才故に法力僧の力の限界を知っており、常に虚無的な雰囲気を漂わせている。
最後にとらに戦いを挑むシーンは物凄く格好良かった。

鈴:えー、じゃぁ、そっちが人間なら、こっちは妖怪で。
かまいたちの妖怪の末の妹のかがり。
次男のかまいたちの裏切りの関係で出てきたかまいたち兄弟の話で出てきたキャラだが、なかなかかわいい女性キャラになっている。
結局、とらにご執心で、いろいろ迫ってはみるものの、結局話の都合でうやむやにされたかわいそうなひと。
これととらなら、なかなかいいカップルになったような気はしないでもないのに。

扇:つか、この作者の描く黒髪っていいよね。(身体については敢えて言うまい)

鈴:あえて言うまい、ってはっきり絵が下手だって言えばいいじゃねぇか。
だいたい、下手でも顔の見た目さえよけりゃ通用するんだから、まぁ、いい世界だよな、少年マンガって。

扇:違う、見た目の良い女性キャラが一人いればそれが客引きになるだけだっ!
この漫画の客引きは真由子だったのだろうが……。

鈴:ふつー、真由子だよな。
麻子より、見た目女の子女の子してるし、天然だし、ビジュアルはかわいく描いてるほうだしねぇ。
でも、客引きってほど、このひとの絵って萌えるもんかねぇ。

扇:そこらへんはその筋の方ではないのでよく解らん。
しかし、この漫画って妖怪連中の方がいい味出してるよなあ。
いかにもかませ犬な感じで出てきた西の頭領とか好きだったぞ。

鈴:よくわからんどころか、お互い萌え系ではないのだから想像でしかないのだがね。
まぁ、人間のほうはべたべたなお約束キャラ満載だからな。毛色の変わった妖怪連中のほうがおもしろいのは仕方あるまいて。

扇:てなわけで、フツーの人間と不思議な妖怪がわんさか出てくるバトル漫画です。
実は私は、三巻で買うのやめて、そっから飛び飛びでしか読んでません。(オイ)
浪花節が苦手でない人にはオススメかなぁ。
では、さよーなら、さよな~ら~。

鈴:飛び飛びかいっ!
私なんか、買わずに古本屋の立ち読みで全部読み終えたぞ!!
でもまぁ、少年マンガ的にはいかにもだし、各エピソードはぼちぼち楽しめるものもあるので、一度読んでみるのはいいかも、ね。
ただし、2回目を読む気になるのはかなーりしばらく後になりそうなので、立ち読みが吉。
と言うわけで、今回はこの辺で。
さよなら、さよなら、……さよならっ

(扇:つーか、買えよっ! 作家が食いっぱぐれるだろうがっ!)