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さんたろう日記

95歳、会津坂下町に住む「山太郎」さんたろうです。コンデジで楽しみながら残りの日々静かに生きようと思っています。

集落も空も圃場も野の道も

2015-08-14 | 日記
静かな雨につつまれて鮮やかに緑が生きかえりました



 何日酷暑の晴天が続いたんでしょうね。会津砂漠、畑の土は10cm掘っても20cmほっても乾いた灰のよう、野の草はしおれて枯れる寸前でした。昨日から静かな細い雨がしとしと降り続いて大地は生きかえりました。

 
小さな水滴をつけたヒルガオにノギクが一輪咲いていました



 
カセンソウの花も生きかえってきれいに咲いていました、恵みの雨ですよね



 日もずいぶんと短くなりました。今日はエアコンを使わずに窓から入る涼しい風を楽しみました。今日はお盆の14日秋もすぐそこまでにきています。

JR会津只見線滝谷川鉄橋渡る電車撮りました

2015-08-12 | 日記
 JR会津只見線滝谷駅のある中野集落には滝谷川(たきや川)谿谷を渡る橋梁のビューポイントが三カ所あるんです。

 一番ポピュラーな場所は中野から西山温泉郷への県道にある郷戸(ごうど)スノーシェットの入口近くにあります。4~5人は三脚を立てることの出来るテラスがあります。危険ではありませんけど険しい崖の上にありますからちょっと怖い感じもあります。狭いテラスはSLが走る時などは撮り鉄さん達でいっぱいになると思います。
 
今年の5月私の撮った写真です。新緑が美しかったです



二番目のビューポイントは中野集落から美里(みさと)町へ通じる林道を登って薬師堂を過ぎた集落の外れの場所にあります。ここは橋梁の見える視野が狭くて三脚を立てることが出来るのは一人だけだと思います。車を駐車出来る場所は坂道を少し登ると右側に草地があります。

 私は上り電車を撮って下り電車の来るのを待ちました




でも1時間ちょっとの時間がありましたので林道の散策を楽しみました。急な坂道でしたけど初めて通る林道なので珍しくでとても楽しかったんです。


 しばらく登っていくと林道の右側に小さな畑があって、その奥の杉の林の中に誰か一人くらい草を分けて入った跡がありました。



 私はひらめいたのです、これはは誰かこの先に滝谷川橋梁のビューポイントがあることを知っていて草を分けて入ったのかも知れない。そう思って行って見るとまさしく滝谷川橋梁を見渡せるいい場所でした。でもこの場所も狭くって三脚を立てるいい場所は一人だけかなと思いました。

 この場所で下り列車を待ちました。でも定時になっても電車は来ないんです。定刻を過ぎて10分ほど、今日はもう来ないんだと思って三脚をたたもうとした瞬間突然電車が来たんです。慌ててシャターを切りました。最初のビューポイントの写真と似ていますけど、高度を稼いでいますのでバックの山並みが広く撮れています。紅葉の季節にはいい撮影ポイントになると思いました。



 そのうちSLの運行もあるんでしょうけど私はあまりSLには興味がないんです。だってSL運行は一種のショーで生活の匂いがしません。それに若い人たちとビューポイントの場所取りを争うには無理な老体ですですから。

 私には全山紅葉に輝くとき、それに全山冬の白銀に覆われたとき、普通の電車が橋梁を渡るのを撮る楽しみがあります。今からわくわくしてる私なんです。 


立秋の道の花々楽しんで

2015-08-09 | 日記
 
この花マリーゴールドっていうんでしょうか?



 8月8日は立秋でした。野の道にはススキなども見えてそこはかとなく秋の気配も感じるんですけどもまだまだ厳しい暑さが続いています。

 もう何日も雨の降らない日が続いて町外れの鶴沼橋の上はからからに乾燥して強い陽射しに炙られていました。その橋の縁石の際のわずかばかりの土や砂やほこりが吹きだまった場所にこの花が咲いていました。わずか10数cmの小さな花でしたけど葉の緑も鮮やかで花もきれいでした。

 こんな場所にこんな花が小さいけど見事に美しく咲いている。私は感動してしまいました。こんな場所に種を落とされて力強く生き抜いて花を咲かせている、私は感動の心いっぱいにシャッターを切りました。なんか私に勇気与えてくれた花でした。

 
マツヨイグサ、私は宵待ち草と呼んでいました



 少し涼しくなった宵の散歩道に咲いていました。きれいな花なんですけども撮るのって難しいんです。私はカメラに着いているストロボしか持っていませんから正面からしかストロボは光らせません。だからマツヨイグサのやわらかく美しい黄色が平板になってしまってうまく撮れないんです。

 「まてど暮らせど来ぬ人を・・]私は大正末年の生まれですからこの花に竹久夢二の詩を想い浮かべてなんとなく美しくてやるせないような気持ちになるのです。

ヒルガオの花



 初夏の頃から咲き始めて酷暑の夏も咲き続けています。そっくりな朝顔は早朝に咲いて日が昇るとしぼんで趣きがあります。だから人々に愛されます。ヒルガオは日中も変わりなく咲き続けているのであまりみんなに好かれません。私ももうちょっとたおやかさがあって欲しいなとは思いながら好きな花のひとつです。

 あれっ、おかしな白い花が咲いています



 小さいけどちょっとばかり不気味です。それだけに私の気をひくんです。名前は私のポケット図鑑を1枚1枚めくって見ましたけど見つかりませんでした。キカラスウリの花なんですね。みいたんさんに教えて頂きました。

センニンソウ?



 蔓草にいっぱい線香花火に似た白い花をいっぱいに咲かせています。ポケット図鑑をめくって見たらどうやらセンニンソウというらしいです。私の好きな花のひとつです。

 
オニユリの花



 鶴沼緑地公園の堤の土手のあちこちにいっぱい咲いていました。土手の草を刈る時にちゃんと刈り残しておいてくれたんですね。嬉しいんです。

 私はこの花に思いがあるんですよ。幼いころ暮らしていた山峡の小さな聚落の家々の茅屋根のぐし(屋根の上の棟)にこの花が美しく咲いていた記憶があるんです。鬼ユリといいますけど、この花は疫病神から家々を守る霊力があると考えられていたのではなかろうかと思うんです。

 ちなみに集落の古民家の天井の棟木の東側にはたくましい男根が縄を丸めて作った丸いボールをふたつけてつり下げられ、西側には女性のシンボルが向かいあっていました。

 村外れにある双体道祖神は集落を疫病神から守ると聞いたことがあります。同じ働きなんでしょうね。

 そんなこんないろんな思いをこめて秋分の日の花々を楽しみながらの散策でした。立秋の酷暑も4時近くの風は涼しくなっていました。