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さんたろう日記

95歳、会津坂下町に住む「山太郎」さんたろうです。コンデジで楽しみながら残りの日々静かに生きようと思っています。

泣き、わめき、笑うひ孫が可愛くて

2012-05-08 | 日記
 幼い頃からそれなりに可愛がっていた甥が自分の孫たちを連れて東京から遊びにきてくれました。甥の孫たちだから私にとっては「ひ孫」みたいなものです。
 なんとまあ賑やかで騒がしいこと、静かな老い二人の世界は一瞬に嵐の世界に変わりました。5歳の女の子と、3歳と1歳4ヶ月の男の子の乱暴ものたちです。



 甥の娘です。いうなれば私の孫みたいなものです。あのおてんば娘が今は3人のお母さんです。



 甥の肩に乗っているのは長女です。爺さんべったりでやがては爺ちゃんと結婚するんだそうです。



 とっても思慮深い3歳の長男です。お母さんべったりです。



 1歳3ヶ月の次男ぼちゃんです。こんなに小さいのに兄にも姉にも負けず自己主張する王様です。



 二人は同じ幼稚園に行っているんだそうです。お礼に二人で歌を歌ってくれました。



 3人のひ孫たちの帰ったあとはじじとばばだけの静かな世界になってしまい、障子の破れだけが残りました。嵐の可愛いひ孫たちでした。

いろいろなもの嬉しくて歩む老い

2012-05-06 | 日記


庭のボケの花がさきました。ボケじじの思いもいろいろあるんですよ。ほんのりと美しい花の咲くときも・・・独りで野道を歩くときにも・・



二人で老いの時を楽しむ時もあれば・・・



 ワンちゃん大好きなじじは、ワンちゃんに会うと心が弾むんです。この前2頭の秋田犬に会いました。大きい方のワンちゃんがじじの肩に足をかけて顔にチュウしてくれました。嬉しかったです。可愛かったです。



 珍しい、野草の花を見るときもやっぱり心が躍ります。
 すぐ近くのラーメン屋の入り口の草地でアズマイチゲの花を見つけたときも・・・心が躍りました。だって、奥深い山麓の落葉広葉樹林帯で春に先立て咲く可憐なこの花が、どうしてこんな場所にと驚いたのです。かつて山狭の小さな村に育ったじじにはとっても懐かしい花なんですよ。



 この地方ではあまり見かけないキバナノアマナの黄金色の花を見つけた時はカメラを構える心がふるえました。北海道にたくさん咲いているんだそうです。そういえば18歳の私は学徒動員で十勝の大樹村に援農作業にいっていました。早春の野にスズランな花が美しくて、道産子の裸馬にのってやってくるぴちぴちした若い娘さんがまぶしかったです。



 これは何でもないおいしそうな笹巻きですけど、今はなき旧友の奥様がうちのばばと親しくてくださったものです。でもばばとお話しなさってる声を聞きながらじじの心は明るく嬉しくなるんですよ・・なぜなんでしょうね。



 残雪の飯豊山が輝く晩春の会津です。じじの晩春も輝いています。カメラに標準望遠ズームレンズをつけると重いですけど、マクロももって今日も出かけましょうか。

もう春は夏じゃとタンポポ咲き誇り

2012-05-04 | 日記
 華やかなお城の桜と、可愛い福ちゃん、今年の春は楽しい春でした。久しぶりに訪ねた杉の糸サクラも見事でした。



 でも、今は散歩道の桜はみんな葉桜になって堤の土手はタンポポがまっさかり、もう初夏が近いんです。今年の夏はどんな夏なんでしょうか、いい夏になて欲しいです・・



 タンポポってなじみの野草で、ちょっと見にはなんの変わりもない同じタンポポの群落に見えるんですけど、実は2種類のタンポポがせめぎ合っているんですよ。

 関東タンポポです。



 農地の基盤整備や、宅地や道路開発などでブルドーザーに荒らされていない、昔からの豊かな土地に見られる日本古来のタンポポです。春に一度だけ花を咲かせます。
 関東タンポポを見ると、ここに遠い昔の暖かい日本が残っているとゆかしく、心が和みます。

 西洋タンポポです。



 明治時代に渡来した外来種のタンポポです。ブルドーザーで開発された造成地のタンポポはほとんど西洋タンポポです。
 西洋タンポポは、春だけでなく初冬にも花がみられなど季節に関係なく開花し、しかも花粉の受粉がなくても結実するので強い繁殖力をもっています。豊かな土地に咲く関東タンポポと違って荒れ地でも好んでたくましく繁殖します。
 西洋タンポポを見ると、温かい人の心よりも利潤が先だつ今の世相を見るようで私は嫌いです。

 関東タンポポと西洋タンポポはちょっと見には全く区別がつきません。
 総苞片(そうほうへん)という花瓣の下の部分がめくれているか、いないかの違いだけです。

 関東タンポポ、総苞片がめくれていません。

 

 西洋タンポポ、総苞片が下にめくれています。



 図鑑によると、西洋タンポポは、ヨーロッパ原産の帰化植物。環境省指定要注意外来生物。日本の侵略的外来種ワースト100に選定されている。とあります。


糸サクラ薫る古木の杉薬師

2012-05-01 | 日記
 サクラ満開の4月27日、ふと思い立って有名な会津5サクラのひとつ杉の糸サクラを訪れました。



 山門には、怖い仁王さまがいらっしゃって邪心をもった者が門に入ることを禁じています。掲げた額には「遠きより会津の里をめぐり来て伏して拝むは杉の薬師と仁王さま」とあります。ともに霊験あらたかな仏様なんでしょうね。



 この仁王さまにはこんな言い伝えがあるんですよ。
 天文5年(1536年)の会津大洪水、(白髭の水と言われています)で隣の新鶴村の田子薬師にあった仁王さまが流されて杉の村に流れ着きこのお薬師様の仁王様になられたとか・・・
 また、あるとき隣村の塔寺の仁王さまと大喧嘩をなされ、それ以来杉村と塔寺村の縁組みは出来ないことになったとか・・・(井関敬嗣先生会津坂下の伝説と史話より)
 伝説っておもしろいですね。いまはそんなことはないけれども当時はそれなりの何かがあったんでしょうね。

 山門の先には古びた石段があって、石段の途中に冷たく綺麗な清水が湧き出ていました。



 石段を登ると、圧倒されるような古木のサクラが霊気を漂わせていました。地元の方にお聞きすると、推定200年を越える古木で近年はあまり花はつかないということでした。



 花は白色に薄いピンクの枝垂れサクラです。



 近くに標識があって、医王寺の重要文化財の木造阿弥陀如来と薬師如来と、この糸サクラについてのの説明が書かれていました。


 

               糸サクラについては次のように書かれていました。
                        町指定天然記念物
 枝垂れ桜のエドヒガンサクラノの一種で、幹の太さ3.2メートル、樹の高さ6メートル、花はやや白色、新編会津風土記によれば、天正年中(1573~1590年)に植えられた2株のうちの1株という。その華麗さはつとに有名で会津5桜のひとつに数えれている。

 4年前に訪れた時の枝垂れ桜です。古木の前の私は若かったです。古木の花つきも今より多かったような気がします。



 心に少しばかりの邪心もあり、それに心筋梗塞で息づかいも苦しかったので私は山門をくぐらず、右側の坂道を登ってお薬師様と枝垂れ桜の古木に深くお参りしました。



 たぶん、お薬師様と枝垂桜の古木のあらかたの霊験で元気を頂けると信じております。