さんたろう日記

95歳、会津坂下町に住む「山太郎」さんたろうです。コンデジで楽しみながら残りの日々静かに生きようと思っています。

誰もいぬ水沼駅に撮り鉄二人降りました

2015-06-09 | 日記


 JR会津只見線の第四橋梁の場所を確かめ、撮影ポイントを見つけておこうと思って水沼の駅を訪れた私です。



 あ、仲間の方が出来たかな、いろいろと教えてもらったり話したりすることが出来るかも・・とちょっと嬉しくなりました。

 でも、相手の方は30歳前後の元気なベテランの撮り鉄さんのようでした。高価な一眼デジに高価なレンズ、そして機材を入れたバックにしっかりとした三脚を持ったイケメンの方でした。三万円台の小さなコンデジもった90歳近い爺いのことなど目に入りません。

 イケメンの撮り鉄さんは去っていく電車を撮ると足早に橋を渡って水沼の集落の方にいってしまいました。「爺さんも第四橋梁ですか」とひと言くらい声を掛けてくれてもいいものをと無視された思いにちょっとばかり気落ちして悔しく思いながら爺いも後を追って橋を渡りました。


 
 水沼の集落に入るとすぐに国道と沼沢湖への道の分岐点に広場があって案内板や沼沢湖の写真などが見ることが出来る休憩所があってそこに撮り鉄さんがすわってなにか熱心に調べものなどしているようでした。



 第四橋梁は水沼の集落から只見方面にスノーシェットを通って15分程の所にありました。よい撮影場所がないかと探したんですけど国道脇の灌木の林が邪魔でよい撮影場所が見つかりません。そうだスノーシェットの上に上がれば灌木に邪魔されずに橋梁が見えるかもしれない、そうだスノーシェットの上にあがって見ようと思いました。狭いけど補修や点検のためでしょうねスノーシェットの上にのぼる道がありました。

 でも、近寄って見ると「スノーシェットに上がらないでください。福島県」と書いた立て札がありました。撮り鉄初心の私ですけども撮り鉄たちのモラルを無視した行動が問題になっていることは知っていました。危うく私もそのモラルを破る所でした。爺いでも夢中になると周りが見えなくなります。立札に私は救われてスノーシェットの上に上がらず国道に引き返しました。

 よい撮影場所は必ずあるはず、とあちこち探しました。そしたら灌木の奥に草が踏みしだかれた場所がありました。入ってみると只見川沿いの崖の上で鉄橋を見晴らすことの出来るとてもよい場所でした。今日は橋梁を渡る電車の撮影にきたわけではありませんけど手持ちのコンデジがあります。それに15分後には下りの電車が橋梁を渡ります。撮ってみようと嬉しくなりました。

 ふと後ろを見ると国道を通る人影がありました。あの撮り鉄さんです。灌木の影の私に気づかず国道を只見の方に歩んでいきました。「ここいい場所ですよ」普通なら呼び止める私です。でも駅で一緒に降りたのに無視された私の思いがありました。私は撮り鉄さんに声を掛けませんでした。心の小さなひねくれた嫌な私です。
 
 電車があと10分でやってきます。カメラを連写にセットしようと思いました。でもこのカメラは購入して3回目の撮影です。セットの仕方が普段使っているカメラと違っていて連写のセットができないんです。メニューを見ようとしましたけど老眼の眼鏡を持って来ません。読めないんです字が・・焦りましたけどどうにもなりません。やむなく単写で撮ることにしました。

 電車が橋梁にかかりました。でも単写ではシャッター間隔が間延びしていて電車が渡り終えるまで4カットしかシャッターが切れませんでした。



 ちょっと気落ちして国道に戻ると私の場所から70mほど離れた場所に車が駐車出来る場所があって車が2台ほど駐車してあって撮り鉄さんもそこにいったらしいんです。よい撮影場所はそこにもあったんですね。帰っていった車のナンバーは長野でした。遠い所からお出でになっているんですね

 時間がありましたのでその場所に行って見ました。そこには車が3台か4台は駐車出来る空き地があって国道から小さな作られた階段を降りるとそこは橋梁の真ん前で、下り電車が橋梁を渡りきった所を撮るのに最適な場所でした。

 家に帰ってネットで調べてみるとその場所は第四橋梁の最良の撮影場所で只見線でSLが運行されるときなどは撮り鉄さんたちの置き三脚が林のように立ち並ぶ場所なんだそうです。

 私の撮った場所は電車が橋梁にかかると橋梁を支えている鉄の骨組みの中に入ってしまってはっきりしなくなるんですね。私が灌木の影で電車を待っているときに国道を通る撮り鉄さんに「ここいい撮影場所ですよ」と言えばベテランの撮り鉄さんです、「もっといい場所がありますよ、すぐそこです一緒に行きましょう」と言ってくれたと思います。

 ほんとほんと、心の小さい曲がった自分の根性が嫌になりました。反省しきりでも後の祭りどうにもなりません。悟りきってもいい年頃の88歳爺いの醜いホントの姿です。困ってしまいます。

 今度の機会にしっかりと準備して上りと下りの電車をそれぞれの撮影場所で撮ることにします。よい撮影場所を見つけることが出来て今日はいい日でした。






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2 コメント

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Unknown (cooper)
2015-06-10 08:01:13
澄んだ緑と絶景画像、
さんたろうさんの 心の内を明かす イジケ文(?)が対照的で、
微笑ましく(失礼<(_ _)>)拝見致しました。
最後の、「今日もいい日でした。」の締めくくりがさんたろうさんらしいです。(^_-)-☆
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cooperさん (さんたろう)
2015-06-10 08:35:50
 いや~まっ、お恥ずかしい。爺いのイジケ文を読んで頂けたなんてとても嬉しいです。昨晩までのイジケ根性の心が晴れて今朝はいい気分です。それに昨日までのじめじめ冷たい梅雨がすっかり晴れた朝です。よく写る軽いコンデジ持ってどこへいきましょうか楽しい気分です。
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